この写真。セーラー服を着ているのは、なんと、インドネシアの高校生です。
びっくりしましたね・・・。
先日、日本の大学生たちと一緒に、東ジャワ某所にある、とある高校を訪問する機会がありました。
「日本の皆さん、我が高校へようこそ!」
この写真は、その歓迎会でのヒトコマです。「なんでインドネシアの高校生が制服を来ているの?」って思いますよね?
【写真:インドネシアの高校を訪問した際の歓迎会にて】
目次
SMKと呼ばれるインドネシアの専門学校(職業高校)へ
インドネシアでは、団体での公式な訪問の場合には、よく「歓迎会」が催されることがあります。割と形式ばったイベントが多く、「開会の言葉」から、偉い方のスピーチ、時には、歌や踊りの歓迎があったりします。
今回お邪魔したのは、現地にある高校。SMAと呼ばれる普通高校(Sekolah Menengah Atas)とは異なって、SMKと呼ばれる専門学校(職業高校)(Sekolah Menengah Kejuruan)とです。今回の訪問では、校長先生からの挨拶等に続き・・・、なんとこの高校に通う女子生徒の一人が、セーラー服で迎えてくれました。
訪問客が日本の大学生たちなので、親近感をもって迎えてあげようという心遣いなのでしょう。しかも、披露してくれたのは、日本の歌でした。(でも歌の名前は忘れました:笑)
【写真:日本の歌を熱唱中】
「インドネシアの高校を訪問する」ということで、日本から来た参加学生たちは、きっとこの歓迎会・・・、「始めから終わりまでインドネシア語だけで行われる」と思っていたはず。
すっかり拍子抜けした彼らは、緊張が一気に解けたようで、彼女の歌を、ずっと笑顔で応援していたのが印象的でした。
日本好きが多いインドネシアの若者たち
インドネシアは、他の国に比べると「親日度」が高い印象で、特に若者は、日本の文化やアニメなど、エンターテインメント系の分野に注目している人が多くいます。
インドネシアの日本語学習者に、学習のきっかけを聞くと、「日本のアニメが好きで・・・」という声は意外と多いです。そんな彼らにとって、こうした制服もまた、憧れの対象なのかもしれません。
なぜインドネシアの高校生が日本のセーラー服を持っているのか
先生方のスピーチや高校生からの歌、そして、日本からの参加メンバーの自己紹介などが終わったあと、みんなで食事をする時間になりました。
その際、高校生の一人に聞いてみました。
「なんで日本の制服をもってるの?」
すると、こんな返事が返ってきました。
「日本好きの人で、日本の制服を持っている人。意外といるんですよ」と(笑)
【写真:床に座ってみんなで食事。会話がはずみます】
「日本に対する憧れ」に応えるということ
インドネシアには、日本に好意を寄せる人はとても多いです。実際に、国家間の親近感に関する統計資料を見ても、「日本が好き!」という声は、とりわけインドネシアにおいて高い数字が出ています。今回のセーラー服でのサプライズ演出も、その一環と見ることができそうです。
日本では、よく「日本悲観論」が多く聞かれます。でも、このように、日本に「憧れ」を抱き、日本の文化に親しみたいという人たちも、またたくさんいるということを、しっかり胸に刻んでおきたいものです。一人ひとりが、そうした日本に対する憧れを裏切らないように、行動することが大切ですね。
そして、逆に、日本の中においても、もっともっとインドネシアに対する憧れが盛り上がると良いなぁと願っています。
■参考:このテーマに関連するブログ記事です。こちらも、どうぞ。
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【 時の運と人の縁を極める日々の記録 】 渡邉 裕晃
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