インドネシア第二の都市「スラバヤ」に来ています。私の住むマランから90キロほど北に行った場所にあります。
インドネシアで生活をしていると、将来への躍動感や「未来への息吹」を感じる場面がとても多くあります。そういうエネルギーを肌で感じることができるのは、インドネシアで過ごすことのメリットの1つだと私は感じています。
だから、もしアジアの躍動を体感してみたければ、ぜひ現地に足を運んでみるべきです。本や雑誌、メディアで得られないナマの情報は、現地の体験からしか味わうことができません。
【写真:たくさんの若者でにぎわう、スラバヤの麺のお店「Mie Akhirat」にて】
22歳で結婚した女性、嬉しさが隠しきれない!!
先日、スラバヤでインドネシアの若者たちと夕飯を食べていた時のことです。店名は「Mie Akhirat」。直訳すると「あの世の麺」というお店でした。お店のキャッチフレーズは「楽しさは天国、辛さは地獄」。
そこで食べていたら、一緒のテーブルにいる22歳くらいの女の子に「ちょうど昨日、婚約をしたばかりらしい」との情報が。そこで本人に、「婚約したんだって?」と聞いてみたのです。
イスラム教徒の女性が頭にかぶる、「ジルバブ」をつけたその女の子は、とても恥ずかしそうに、
「いやいや、婚約だなんて・・・。うふふ。あの、まだなんですよ、本当は・・・」
そんなふうに言いながら、でも、幸せを隠し切れないという表情に。
さらに、よくよく聞いてみると、「アンボン島出身のその方(なんと敬称で表現していました)は、私と結婚したら、私の実家のスラバヤで一緒に住み始めるんですよ!」と、自ら語り始めました。最初は恥ずかしそうだったその女の子は、未来に向けての歩みを語り、とっても明るい表情を見せるようになったのです。
女の子を授かったばかりの25歳の青年、みなぎる「未来への息吹」
そして、また隣の25歳男子に質問をしてみたら、すでに結婚をしていると。しかも、今からわずか3ヶ月前に、女の子が生まれたばかりだと言うではないですか。
その子の名前やら性別やらを聞いたりしてみました。
これまた沈着な表情の中にあって、しかしながらそこには青年ゆえの若々しさを見せる一方、でもどことなく隠し切れない「父親」としての表情も顔をのぞかせたのでした。
2人とも、すーっごく冷静で動じない表情をしているものの、いざ突っ込んで聞いてみると、やはり嬉しさが隠せないという表情に。本当に本当に微笑ましい光景でした。インドネシアで暮らしていると、あちらこちらでこうした「未来への息吹」を感じることができます。
若者のエネルギーに満ちあふれたインドネシアという環境
先進国に比べれば、「未熟」な部分が多いと言われることもあります。でも一方で、「未来のワクワク」があちらこちらに転がっているのも事実。この「未来へのエネルギー」には、何とも言えない独特の魅力があります。
「生きる」という意味での前向きなエネルギー。こういうエネルギーは、いつまでも浴びていたいもの。とても大事だと思うんですよね。
こういうエネルギーを身近に肌で感じることができるのは、インドネシアで過ごすことのメリットの1つではないかと、今回の食事会を機会に改めて感じることができた次第です。
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【 時の運と人の縁を極める日々の記録 】 渡邉 裕晃
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