インドネシアのバレンタイン事情|実施を禁止の珍騒動から見えるもの

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「えっ? うそー」と思えるようなインドネシアのニュース。「2016年のバレンタインデーを禁止する」という情報が入ってきました。

私が最初に報道で知ったのは、マカッサル市の教育文化局が出した通達文書の存在。同市の学生に対し「バレンタインを2月14日に祝ってはいけない」と呼びかける文書になっているというのです。

今回は、インドネシアの特殊なバレンタイン事情をご紹介します。




インドネシアのバレンタイン、日本と異なる意外な事情

インドネシアのバレンタイン 禁止 雑誌 RepublikaOnline【画像:「地方教育局がバレンタインの祝福を禁じる文書を発行」とのRepublikaOnlineの2015年記事より】

冒頭でご紹介した「バレンタインデーを禁止する」という通達文書の存在ですが、マカッサル市の教育文化局の局長コメントによれば、「禁止を呼びかける文書の交付は、マカッサル市だけにとどまらず、インドネシアの他の地方都市でも行われているものだ」とまで言います。

「え? インドネシア全土でバレインタインを禁止するの?」
「もしかして政府、つまり管轄である教育文化省が全土に発令している?」

どうしても気になってしまい、さっそく現地のメディアからの報道をたどってみることにしました。そこから見えてきたのは、日本とは異なる意外な事情でした。

マカッサル市の教育文化局がバレンタインの禁止を通達へ

インドネシアのバレンタイン 禁止 マカッサル 雑誌 Tempo【画像:「マカッサル市が生徒に対しバレンタインを祝わないように呼びかけ」とのTempo記事より】

かねてより、もう何年も前からインドネシアのイスラム系の団体が、「バレンタインを祝わないように」と呼びかけていることは、報道で聞いていました。

でも、イスラム系団体が呼びかけるのと、学校の教育局が禁止の通達をするのとでは、少し次元が異なってきます。まずは、バレンタイン禁止騒動を知る発端となった、マカッサル市のニュースからご紹介します。

「マカッサル市が生徒に対しバレンタインを祝わないように呼びかけ」Kota Makassar Imbau Siswa Tidak Rayakan Valentine | Tempo Nasional(06 FEBRUARI 2016 | 10:59)

記事の内容は次の通り。

マカッサル地方政府は、学生がバレンタインを2月14日に祝わないように呼びかける文書を交付した。

マカッサル市教育文化局が発行した文書は、全ての校長と教師に向けた伝達になっている。「すべての生徒に伝達するように」と、マカッサル市教育文化局のAlimuddin Tarawe局長が、2月6日に語っている。

Alimuddin局長が語るところによれば、この呼びかけ文書は法的根拠を伴う義務ではない。「我々はただ、子供たちを自由交際や麻薬、フリーセックスのような行為から守りたいだけだ」と語る。

彼が疑念を抱いているのは、バレンタインデーを祝う際にはいつも、たくさんの学生が行き過ぎた行動をとっているということだ。彼が言うには、教育者という立場として、子供たちの性格が壊れることを望んではいない。

彼によれば、禁止する呼びかけ文書の交付は、マカッサル市だけでなく、インドネシアの他の地方都市でも行われているという。

Alimuddin局長は、もしこの呼びかけ文書について憲法裁判所にもっていって訴えたいという人がいれば、どうぞと勧めている。「通報されても我々は問題ない。だってこれは単なる呼びかけであって、マカッサルの生徒に対してのみに宛てたものだろう?」

バレンタインデーを禁じる文書は、2月5日にマカッサル教育文化局によって交付された。この文書には5つの呼びかけポイントがある。

(1)バレンタインデーを、学校の中でも、また学校の外においても祝わないよう、学生たちに呼びかける。
(2)全ての教師、保護者である両親は、子供たちがバレンタインデーを祝うことが無いよう監視すること。
(3)学校環境において、きちんとした態度と行動を植え付けること
(4)学校環境において、学校の全ての施設が崇高な価値で保たれるようにすること。
(5)意図するところの活動に対して、様々な予防措置をとること

マカッサル法律扶助協会の代表であるAbdul Azis氏が語るところによれば、もし単なる交付文書という性格であれば、この呼びかけが法律や規則に抵触する可能性は無い。「問題はない。なぜなら、ただバレンタインデーを祝わないように呼びかけているだけだからだ」と語る。

ここで、気になってしまうのは、同局の局長のコメントです。禁止を呼びかける同様の文書が、「マカッサル市だけにとどまらず、インドネシアの他の地方都市でも行われている」とまで言うではないですか。

単にマカッサル市が呼びかけたということならまだしも、インドネシアが国全体としてバレンタインを禁止となれば、その理由付けと背景が気になります。

しかもインドネシアの国是は「多様性の中の統一」で、多様性を尊重することが重視されています。もし国としてバレンタインを禁止するとなれば、キリスト教に対する不尊重とも捉えられかねません。

インドネシア政府の反応は、バレンタイン禁止を否定

Tempo誌は、この件について、すぐにインドネシアの中央政府に追跡取材をしています。それがこちらの記事です。

「教育省、バレンタイン禁止を否定へ」Kementerian Pendidikan Bantah Melarang Hari Valentine | Tempo Nasional(06 FEBRUARI 2016 | 13:40)

インドネシアのバレンタイン 禁止を否定 雑誌 Tempo【画像:「教育省、バレンタイン禁止を否定へ」とのTempo誌の記事より(写真は昨年のイラクのバレンタイン)】

概要は次のとおりです。

インドネシア教育文化省は、毎年2月14日に行われるバレンタインデーを祝うことを禁止とするような流通文書を作成したことはないと説明した。

「我々は、教育分野に関係のない問題に関して禁止したり提言したりするような文書を作成したことはない」と、初等中等教育局長のHamid Muhammad氏が、Tempo誌に対して2月6日土曜日に語った。

Hamid局長が認めるところによれば、マカッサルの教育文化局から発行されたというバレンタインを祝うことを禁じる文書については、全く知らない。「どうぞ、地方政府やマカッサルの関係局に問い合わせてみてください」と語った。

事前に、マカッサル教育文化局から発行された交付文書のコピーが先週の金曜日に出回った。地元政府は学生たちに対し、2016年2月14日にバレンタインデーを祝わないように呼びかけている。

マカッサル教育文化局のAlimuddin Tarawe局長によれば、その呼びかけ文書は法的根拠を伴うような義務ではないと認めている。「我々はただ、子供たちを自由交際や麻薬、フリーセックスのような行為から守りたいだけだ」と語る。

その文書は、、マカッサル市長、マカッサル市における管理事務担当アシスタント、マカッサル市の監察官、マカッサル市の地方財産会計管理局の局長などにも向けられている。呼びかけとなる5つのポイントは次の通り。

<冒頭記事と同じなので省略>

ズバリ「インドネシア政府としてはバレンタインデーの問題に関わらない」という態度。

でも、先ほどの局長は、「マカッサル市だけにとどまらず、インドネシアの他の地方都市でも行われている」と言います。謎です・・・。

インドネシアのバレンタイン禁止令、他の自治体の動向は?

そこで他の自治体の動向がどうなのか、いろいろ記事を調べてみると、なんと私の住む東ジャワのマラン市、また西ジャワのスカブミでも同じ文書が発令されていることが記事で確認できました。

いくつもの自治体で、同じような文書が同じ時期に発令されている・・・。「本当に政府(教育省)が関与していないの?」と、疑念をもってしまいます。マランとスカブミの事例をご紹介します。

東ジャワ州のマラン市でもバレンタイン禁止令が

マランでのバレンタイン禁止令については、ニュースサイト「Republika Online」が取り上げていました。なおマランの場所はこちらです。

「マラン地方政府、学生がバレンタインを祝うことを禁止へ」Pemerintah Malang Larang Siswa Rayakan Valentine | Republika Online(05 Februari 2016, 17:46)

インドネシアのバレンタイン 禁止 マラン Republika Online【写真:「マラン地方政府、学生がバレンタインを祝うことを禁止へ」とのRepublika Onlineの記事より】

記事の概要は次の通り。

マラン市教育局は、マラン市の学生たちに対して、バレンタインを祝うことを禁じる内容の文書を交付した。

その文書によれば、マラン市教育局は、モラルや宗教的な価値、インドネシアの文化価値に沿わないかたちでバレンタインを祝うことは、学校の中においても、また学校の外においても禁じるという内容になっている。

この文書は2016年2月1日付で、マラン市の教育局長のサインがなされている。この文書を通じて教育局が各学校に勧めていることは、それぞれの生徒の保護者向けに、子供たちへの監視を行うよう文書を作成することだ。

監視を行う目的は、生徒がネガティブな行動をしないようにすること。つまり、自らの現在や将来に損害を与えかねない行動のことだ。学校に期待されていることは、モラルの強化、そして教育に関わる全ての人に理解を求めることだ。愛情というものは、本来ならば両親や兄弟、毎日の生活の中で尽くしてくれる人々に対して捧げられて初めて意味を持つものだ。

マラン市教育局のZubaidah局長が言うところによれば、この文書は若い世代のモラルを、インドネシアの様々な規範に沿わない文化から守るために作成されている。「もしまだバレンタインを祝う学校があれば、それはつまり、学校側がその活動についての責任を負わなければいけないということだ。なぜなら我々は、バレンタインを祝わないようにとすでに勧めているからだ」とZubaidah局長は、2月5日に語っている。

この文書は、公立と私立とにかかわらず、マランにおける中学校、高校、職業科高等学校の校長宛てになっている。

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西ジャワ州のスカブミでもバレンタイン禁止令が

また、西ジャワ州のスカブミ県(Kabupaten Sukabumi)においても、同様にバレンタイン禁止の文書が2月5日付で交付されていることがわかりました。スカブミ県は、ジャカルタの南。バンドゥンの西に位置しています。

これも、「Republika Online」が次のように記事化していますが、書かれている内容はほぼ同じです。

「地方教育局がバレンタインの祝福を禁じる文書を発行」Disdik Daerah Ini Keluarkan Surat Larangan Pelajar Rayakan Valentine | Republika Online

インドネシアのバレンタイン 禁止 RepublikaOnline
【画像:「地方教育局がバレンタインの祝福を禁じる文書を発行」とのRepublika Onlineの2015年記事より】

複数の自治体で同じような内容の指導が行われている。
けれども、国が指示したというわけではない。

ますます謎になってきました・・・。

そこで、昨年のバレンタイン前後の報道を調べてみると、同様の動きが複数の自治体で行われていたことが確認できました。

ざっと調べて確認できただけでも、ブカシ(Bekasi)、タンゲラン(Tangerang)、デポック(Depok)、マカッサル(Makassar)、またインドネシア第二の都市、スラバヤでも祝福禁止の通達がなされていることがわったのです。

インドネシアの若者の「バレンタインデー」の曲解が原因だった

それらで共通して読み取れたのは、次のことでした。

インドネシアでは近年、バレンタインデーが一部の若者に曲解されていて、お祝いの名のもとに、自由交際、自由恋愛、アルコール、そして犯罪へとエスカレートするような騒ぎにまで発展しているらしいということでした。
(もちろん、ほんの一部だと信じたいですが)

バレンタインデーを前後しての警察による取り締まりで百人を超える若者が、スリ、窃盗、麻薬等で検挙されたという報道があったり・・・、

スーパーやコンビニで販売されるチョコレートのボーナス景品に、ビールやコンドームが含まれているとして摘発されたり・・・、

あるリゾートホテルの宿泊キャンペーンで、「恋人と宿泊して半額オフをゲットしよう!」と題して、総スカンをくらったというケースがあったりと。(その後、同ホテルはイスラム団体へ謝罪。キャンペーンを変更し、チェックインで夫婦の結婚証明書が必須に)

バレンタインが若者を悪い方向へ助長する動きになっている・・・。そういう共通認識のもとに、その動きを過度に心配する動きから、「バレンタインを祝うことを禁じる」という、いわば安易な対策に依存している動きが見てとれます。

バレンタイン事態が悪いわけではないものの、バレンタインにかこつけて起きる「悪しきこと」を一網打尽にするには、禁止するしかない・・・という発想です。

インドネシアの教師陣はバレンタインを禁止しないよう要請

教育の現場で行われる「とりあえずバレンタインを禁止してしまえ」という動きは、当然、一部の教師の側にも反対意見が出てきます。

そう思って探してみると、やはりありました。昨年のバレンタインに際して、「インドネシア独立教師フォーラム」 (FGII)という団体が、懸念の声明を出しています。

「教師フォーラムが、バレンタインを禁じないように求める。しかし・・・」Forum Guru Minta Valentine Tidak Dilarang, tapi…. | Tempo Nasional(13 FEBRUARI 2015 | 18:48)

インドネシアのバレンタイン 禁止 教師の反応 Tempo【画像:「教師フォーラムが、バレンタインを禁じないように求める。しかし・・・」とのTempo誌の記事より】

いわく、「寛容の精神が維持されるためには、全生徒に均一に指示がなされることは避けるべきだ」と。

もしその生徒の信じる宗教がバレンタインを禁止していないのであれば、その生徒はバレンタインを祝ってもいいはずだし、それはその生徒の権利だ。そういう生徒にまでバレンタインを祝うことを禁じるというのには無理がある。

イスラム教徒がバレンタインの祝福を禁じているとしても、他の宗教では違うケースがある。

要は、寛容性の問題だ。インドネシアはイスラム教を国教とするイスラム国家ではないのだから。そして、それぞれの宗教担当の先生がバレンタインの歴史をしっかりと生徒に教えてあげるべきだ。

つまり大きな問題は、バレンタインそのものにあるのではなくて学校で決めたルールを破ること。それを取り締まる方が、より適切ではないか」

至極もっともな指摘です。

同記事では、西ジャワ教育局の現場担当者が、次のように語っていますが、そのあたりの複雑な心情が垣間見えるものになっています。

バレンタインデーに自由交際を推奨する、そういうソーシャルメディアの動きに反応するために、こうしたリアクションに出たんだよ。麻薬でお祭り騒ぎをするようなイベントのように曲解される動きを恐れている。こうした不安のせいで、祝福の禁止措置を実行することを選択したんだよ。

現在バレンタインのお祝いは、お祭り騒ぎや麻薬、セックスのような問題に近づくような温床になっている。ご両親には、ぜひ子供たちをそのような誤解から守ってあげて欲しいんだ。

バレンタインを祝う人もいれば、拒否する人もいる

インドネシアのバレンタイン 禁止 ネティズンの反応 Republika Online
【画像:「ネティズンには、バレンタインを祝う人もいれば、拒否するインドネシアのイスラムもいる」とのRepublika Onlineの2015年記事より】

昨年のバレンタインに関するソーシャルメディアの動向を分析して、バレンタインを祝う人もいれば、反対という立場の人もいるという、両方の側面を紹介した記事もありました。

バレンタインは我々の文化ではない。イスラムの文化でもないし、ジャワの文化でもないし、インドネシアの文化でもない。

という意見を紹介しています。

「ネティズンには、バレンタインを祝う人もいれば、拒否するインドネシアのイスラムもいる」Netizen Dunia Rayakan Valentine, Muslim RI Menolak! | Republika Online(14 Februari 2015, 18:22)

インドネシアのバレンタインデーは「家族の日」に変更?

また、インドネシアの大臣レベルの人物からのコメントでも、バレンタインデー問題の扱いの難しさを感じさせるものが散見されます。

インドネシアでは6月29日が、「家族の日」(Hari Keluarga Nasional(Harganas)と指定されていますが、昨年3月26日に「家族の日」のロゴを披露する式典が開催されました。その場で、人口・家族計画庁のAmbar Rahayu長官は、次のように述べています。

この家族の日は、ぜひバレンタインデーよりも親しんでもらえる日であってほしい。家族こそが全てだからだ。

バレンタインデーがインドネシアでいかに諸問題を誘発しているか。長官のコメントを見ると、この問題に関する深い憂慮の胸の内が透けて見えるようです。

「家族の日」は、まだ祝日の扱いにはなっていませんが、家族を基盤とした幸せと繁栄の重要性を社会に啓蒙していく日として位置づけられています。

「家族の日は、バレンタインデーに取って代わられるべき」Hari Keluarga Nasional Gantikan Hari Valentine | Republika Online(26 Maret 2015, 16:42 )

インドネシアのバレンタイン 禁止 家族の日 Republika Online【画像:「家族の日は、バレンタインデーに取って代わられるべき」とのRepublika Onlineの2015年記事より】

制定された経緯や、今後この「家族の日」をどう発展させたいと考えているのか。そのあたりの背景を探ると面白いことが見えてきそうですが、機会があれば調べてみたいと思います。

日本のバレンタインの位置づけは?

ひるがえって、日本のバレンタインについて見ると、先日、面白い記事がありました。

「恋愛離れがバレンタインのあり方に変化をもたらしている」との日経記事です。

「恋愛離れ」でバレンタインが様変わり:日本経済新聞

今年のバレンタイン商戦を取材すると、「女性から男性にチョコレートを贈る」という従来型のバレンタインに地殻変動が起きていることに気づく。それは、自分へのご褒美を含めた「女性による、女性のためのバレンタイン」へのシフトだ。

なぜ、「女性同士」なのか。『恋愛しない若者たち』の著書があるマーケティングライターの牛窪恵さんは、「告白チョコは、相手に拒絶されるリスクがあるため、敬遠する女性が増えている」と指摘。恋人に贈る場合も「高価なものを厳選しても彼はその価値を分かってくれないケースが多く、お返しの質もあまり期待できないと考えやすい」と話す。

恋愛離れがバレンタインのあり方に変化をもたらしている、と指摘するのは博報堂ブランドデザイン若者研究所の原田曜平さん。「SNSの普及で人間関係が複雑になり、特定の人と恋愛関係を築くのが難しい状況は今後も続く」と指摘。「恋愛より友達が大事、みんなで楽しみたいという今の20代が盛り上がるには、男女の垣根を越えた友達同士のイベントとしてバレンタインを位置づけるなど、新しい仕掛けが必要」と指摘する。

日本の恋愛離れ バレンタイン 日経【画像:「恋愛離れ」でバレンタインが様変わりとの日経記事より】

かたや、インドネシアで若者の間に、バレンタインを曲解しての自由恋愛(逸脱恋愛?)が加速する動きを「よろしからぬこと」と警戒する大人たちがいて・・・、一方では、日本の若者の間で、恋愛離れが進んでいると言われている現状。

社会の背景には様々な要因があるので、ひとことで言うことはできませんが、同じ若者であっても、日本とインドネシアとで、その「活力」の程度に大きな差があってこその現象・・・と言えなくもなさそうです。

インドネシアのバレンタインはどうなるか?

今回のバレンタイン禁止の動き。もちろん、インドネシア国内でも、一枚岩ではありません。

賛成の意見がある一方で、前述して紹介した「インドネシア独立教師フォーラム」のような懸念の見方もあります。

「バレンタインをセックスやドラッグと同一視しないで。本来は、そんなイベントじゃないんだから」という意見もあれば・・・、「いつまで古い考えに縛られているの?」、「問題は、犯罪の抑制であって、バレンタインの禁止ではないよ」など、様々です。

ただひとつ言えることは、このバレンタイン禁止騒動を見ることで、インドネシアというものの本質と将来が透けて見えるということ。この問題は、今後もぜひ継続して追いかけて行きたいと思います。

■参考:このテーマに関連するブログ記事です。こちらも、どうぞ。

インドネシアのバレンタイン|ガルーダ航空のサプライズキャンペーン!
もうすぐバレンタイン。インドネシアを代表する航空会社「ガルーダ・インドネシア航空」も、今年はバレンタインキャンペーンを実施するとの発表を行っ...

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