『本は10冊同時に読め!』レビュー|読書通の成毛眞氏が語る読書術

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今回ご紹介するのは、『本は10冊同時に読め!―生き方に差がつく「超並列」読書術 本を読まない人はサルである!』です。

元マイクロソフト社長にして、読書通でも知られる成毛眞氏の読書道。「本を読むことは、人生を切り開く原動力である」という持論をもとに、同時に複数の本を読む「超並列」読書術を解説しています。

「本を読まない人はサルだ」という副題にもあるように、著者の思い入れと断定が目立つ(笑)一冊です。上から目線の啓蒙本。読書習慣が人生に与える影響の深さを改めて思い知らされるはずです。

アマゾンの書評では、高評価の人、毛嫌いする人、いろいろな見方で盛りあがっていますが・・・、

題名のインパクトもあって、すでに10万部を突破したそうです。著者は、元マイクロソフト社長の成毛 眞氏。このネット業界では有名な方です。読書通としても知られていますね。
 
 
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「とにかく本を読め!」というのが、この本の主張。

題名からすると、

■本を10冊同時に読み進める「超並列」読書術
についてのテクニック本かと思うはずですが・・・、

読み進めていくと、これはテクニック本ではなく、読書家である成毛さんの読書「道」を説くものだということがわかります。
 
 
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本を読んでいるかどうかは、ちょっと話をしただけですぐにわかるし、本を読む習慣をもつだけで、世の中で抜きんでることができますよ、ということが書かれています。

・「仕事ができないのは本を読まないからだ」とか、
・「本を読んでいるけど仕事ができないという人は、みんなが読んでいるような本しか読んでいないからだ」

などなど、結構、極端な物言いもしてあって、なかなか刺激的です。
 
 
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この本については、賛成できるところとそうでないところがありましたが、私自身、読書量は少ない方なので、触発されるものがありました。

たしかに読書を増やすと、知的な部分においても、感性的な部分においても、また、人とのコミュニケーションの部分においても、世界を見る目や、視野の広さにおいても、大きな成長がもたらされるように実感しています。
 
 
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ただし、同時に複数の本を読み進めるという手法は、目新しいものではありません。いわゆる読書本をひもとけば、たいていの本には書いてある方法ですね。私もよくやりました。(そして、意外とおすすめです)

複数の本を同時に読むためには、主体性を持って読まなければならず、これだけでもプラスです。

また、複数を同時に読むということは、異なるテーマゆえに、思わぬ組み合わせを思いついたり、理解が妙に進んでしまったり、学ぶことが多いので表現したくなったり(それがアウトプットにつながる)、頭の切り替え能力が向上したりと、一冊の本だけを真剣に読み進めるのとは異なる刺激が期待できます。

10冊は大変でしょうが、常に2〜3冊を持ち歩いて、同時並行で読んでいくという方法は、とてもおすすめです。
 
 
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本書の全体を通じて、感じること。
それは、読書習慣が人生に与える影響の深さでした。

いやぁ、読書。あなどれません。
「忙しい」は、時間管理無能人間の言い訳ワードですが、どんなに時間の無い時であっても、常に読書のペースは増大させていきたいものだと、改めて実感した次第です。
 
 
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もう一点、本書で重要な視点は、人と同じことをするな、ということ。

読書とはズレますが、人生全体を通じて(読書だけでなく)、みんなと同じことばかりやっていると、みんなと同じような庶民になってしまうよというメッセージが、これでもかというくらいに続きます。
(上から目線が目立つので、嫌に感じる人も多いかも:笑)

・仕事のノウハウ本や成功本は捨てよう!
・仕事以外の本を読むことが、仕事にプラスになるのだ。
・みんなと違うことを学ぶから、人より秀でることができるのだ。

などは、ずばりその通りと言わざるを得ません。
 
 
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私自身、読書量が貧困な人間で、まだまだ読書に努めなければいけない人間ではありますが・・・、

特に、これから社会人になる方々に言いたいこと。

これから仕事だらけの毎日になるかもしれません。でも、どんなに大変な時期であても、ぜひ読書の習慣は大事にしてほしいなということ。

読む、書く、話す。
インプットする、アウトプットする。
これらを継続する。

社会人一年目でどれだけのダッシュを駆けることができるか。大きな差がつく分岐点になるはずです。
 
 
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・凡人こそ本を読むべし。
・本を読む先輩社会人を見習うべし。

これから社会に出て行く方々には、ぜひ心に留めておいてほしい点です。そして、私自身、これからまだまだ読書にいそしんでいこうと思うのでありました。

なかなかに刺激的な本でした。でも、ちょっとアクが強いかな・・・(笑)。

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■追伸:
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 2008年3月27日             渡邉 裕晃
 
 
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