『アイデアは考えるな。』
柳澤 大輔 著、日経BP社 (2009/11/19)
☆ 今回のポイント ☆ <簡単な内容紹介>
■内容紹介(アマゾンより) アイデアを出せないという悩みを持つ人の共通点は、「すごいアイデア」を出そうとしてしまっていること。でも、「すごいアイデア」を出している人は、その何倍も「すごくないアイデア」を出している。 ピカソは生涯2万点の絵を描いた。 バッハは毎週少なくとも1つ作曲していた。 エジソンの死後、メモがびっしり書かれた3500冊あまりのノートが発見された。 まずは「すごくないアイデア」をたくさん出すところから始めよう! ユニクロをはじめとするウェブ制作で高い評価を得、年間100以上の新サービスを世に送り出す面白法人カヤック。 そのクリエイティブな組織づくりの秘訣は、トコトン楽しく働くことにこだわること。 「アイデアをたくさん出すノウハウ」は「楽しく働くノウハウ」そのものだ。 ウェブ業界が注目するブレストの達人の極意を解き明かす一冊。 ■内容(アマゾン「BOOK」データベースより) |
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現代において、アイディアが求められるのは「企画職」だけにとどまりません。
「営業」でも、「事務」でも、その他いろいろな職種に渡ってアイディアが求められる時代・・・。仕事だけでなく、プライベートの場面においても、アイディアは生活に彩を添えてくれる存在です。
そんな中、
・アイディアを生み出すにはどうすべきか? ・どうしたら、より良いアイディアが生み出せるか? ・たくさんのアイディアを出すには、何が必要か? |
ということは、多くの人が求めるテーマになっています。
いろいろな本が出ていますが、とりわけ、この本は、ぜひ社会人3年未満の方におすすめしたい一冊です。
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題名こそ「アイデアは考えるな。」となっていますが、「アイディアを出すことにこだわると楽しくなるよ!」ということが、本書の主張。
ただ単に、「アイディアをたくさん出すためのノウハウ」をまとめたものではなく、「楽しく働くノウハウ」にもなっているのが特徴です。
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著者は、面白法人カヤックの社長。
オリジナルな生き方、オリジナルな仕事の進め方・・・。
カヤックさんは、オリジナルな働き方にこだわる、特徴ある会社として知られています。
1998年に設立された会社で、当時の柳澤社長は24歳。
私がサムスルをスタートさせたのは1999年で、当時の私は24歳。
どことなく親近感を覚え、当時、まだカヤックさんが知られる前からなぜか気になる存在で、ずっと着目してきた会社さんです。
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面白い会社だという認識をもっていたものの、柳澤社長の仕事観を、こうした書物として拝見するのは初めて。大いに共感できる内容でした。
社会人1年目のうちに、この内容を把握できているかどうか、あるいは入社前にこのスタンスに触れているかどうか、それだけでも、仕事の遣り甲斐は大きく前進するように思います。
何よりも、ちょっと辛いことがあっても、ここのスタンスがあれば、打たれ強い状態になっているはず!と思います。
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詳しい内容は本書を見ていただくとして・・・。
主張はシンプルです。
・目の前の仕事に全力で打ち込もう。 ・つまらなかったら、そこから逃げず、面白くこなすには?を考えよう。 ・楽しく働くには、楽しく打ち込むためのアイディアが必要だ ・そのアイディアは、たくさん出せば出すほど楽しくなる。 ・アイディアは組み合わせ。何がつながるかわからないのだから、 与えられた仕事や、誘われたイベント、勧められた本などがあれば、 なんでも乗っかろう ・壁を取り払って、とにかく乗っかる、行動する。 ・そうして楽しくなったら、楽しい!とみんなに宣言しよう。 ・この連鎖が、さらなるアイディアとさらなる楽しみを生み出すぞ。 |
大まかに言えば、それが骨子。
その中の細かいところは、ぜひとも本書を読んでいただきたいです。
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つまらないと思える仕事に直面した場合、そこから逃げるのは簡単。
でも、それを乗り越えたら、新しい強い自分になれることも事実。
楽しむコツは、それを楽しんで乗り越えるためのアイディアを自ら主体的に打ち出すこと。
たくさん考えているうちに、荒唐無稽なアイディアも出さないといけない。
その過程が、面白さに拍車をかける。
そして、アイディアをたくさん出せるようになるということは、
上記の文脈からして明らかなように、
自らの人生の選択肢を増やせるようになるということでもある!
と述べています。
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私は大いに同感で、このスタンスは非常に大事なものと考えます。
繰り返しになりますが、
社会人初期にこのマインドがもてれば、
仕事はどんどん楽しくなるはず。
「アイディアを出す」ということだけにとどまらず、
社会人デビューをする際には、ぜひとも読んでおくことをおすすめします。
アイディアを生み出すことも、どんどん楽しくなるに違いありません。
それは仕事だけでなく、プライベートにおいても、
生活を潤すことになるはずなのです。ぜひ、おすすめ!
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ちなみに、本書にスタンスの近い本としては、
この本もオススメです。
■小山薫堂
『考えないヒント―アイデアはこうして生まれる (幻冬舎新書)』
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最後に、4つほど、本書の中から引用して紹介します。
■無関係に見えるようなことが意外と役立つことも! 「特に仕事がつまらない」と愚痴ばかりこぼしている人は、 周囲にヒントとなる話がいくらでもあるのに、素直に聞くことができません」 ■目の前の苦難を楽しんで乗り越える力が大事! ■自分の狭い世界観と偏見を取り払うこと! ■「できるか、できないか」ではなく「やるか、やらないか」 |
2010年1月19日 渡邉 裕晃

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