よくインドネシア語を学習している人から「おすすめの単語集は無いか?」と聞かれることがあります。そこで今回は、インドネシア語のオススメ単語集3冊をご紹介します。
インドネシア語をマスターするコツは、単語力をつけることです。これを参考に、ぜひインドネシア語の単語力を思い切り伸ばして下さい!
目次
インドネシア語の語彙力を集中的に増強するには「単語集」が最適!
インドネシア語は、文法が簡単なので、「語彙を増やす」ことで、会話できる範囲はとても広がります。
語彙を増やすには、
- 実地の会話の中で覚えるやり方
- 実際に文章を読んで、わからない単語を覚えていく方法
もありますが、その方法だと語彙はゆっくりとしか増えていきません。
もしすでに「入門レベル」を脱していて、基礎的な学習の段階にあるのであれば、オススメなのは、「単語集」を使って、無理やり頭に大量に詰め込んでいくというやり方。効率的な学習という意味で、ぜひオススメしたいやり方です。
そこで今回のブログでは、インドネシア語のオススメ単語集3冊をご紹介します。内容は次のとおりです。
タイトル | 収録単語数 | |
---|---|---|
1 | 森山式インドネシア語単語頻度順3535 | 3,535 |
2 | 旅の指さし会話帳2インドネシア語[第3版] | 4,000以上 |
3 | 最新インドネシア語小辞典(第1.5版) | 基語16,248、派生語12,528 |
森山式インドネシア語単語頻度順3535(収録語数:3,535単語)
「おすすめの単語集は無いか?」と聞かれた時、私がいつも第一に推薦しているのは、「森山式インドネシア語単語頻度順3535」。南山大学(外国語学部アジア学科)の森山幹弘教授がまとめられたものです。
文法のシンプルなインドネシア語は、単語を覚えることが重要なポイントとなります。この単語集は、効率よく単語を覚えられるよう3535の単語を使われる頻度順に、3つのレベルに分けました。
1600以上ある例文には繰り返し同じ単語が出てきますから、学習を進めるうちにどんどん語彙力がアップします。
かつて、私が「インドネシア語検定」にチャレンジしていた時のこと。勉強を続ける中、大きな課題としてぶち当たったのが、「語彙力が決定的に不足していること」でした。
当時は、独学でもインドネシア語を学習し、さらに少人数クラスのインドネシア語スクールにも通っていました。「検定に受かりたい!」という一心で、指導力抜群の先生にお願いし、マンツーマンの個別レッスンもやっていました。
その期間中、私の語彙力を増強させるために欠かすことのできなかった本が、「森山式インドネシア語単語頻度順3535」。これは非常に役立ちました。
そのあたりの経緯はこちらに・・・。
本書の内容は次の通りです。
Level2 中級単語 1,380語 (会話だけでなく、平易な文章を読みこなすために)
Level3 上級単語 1,139語 (新聞や雑誌を、あまり苦労せずに読めるように)
よく使われる頻度順にインドネシア語の単語が並び、その横に日本語の意味が記載されているという構成です。
英語でもよくある、いわゆる「単語本」と同じスタイル。目隠し用の赤いシートが付いていて、とにかく機械的に覚えていくというやり方。
機械的に覚えていくだけなので、眠くなってしまうくらいなのですが、なぜ多いに役立ったかというと、短時間にまとめて語彙力を増やせたこと。
しかも、独学で、あるいはレッスンで行うインドネシア語学習の時に教材を使って取り組んだり、先生からのインドネシア語を聞いたりしていると、「あっ、その単語、森山式単語集で覚えたばっかりのやつだ!」と、そんな不思議な出会いがとても多かったのです。
単語集でまとめて覚える一方で、会話だったり読解だったりに取り組んでいく。そういうセットでやると、大いに効果的だと思います。
旅の指さし会話帳2インドネシア語[第3版] (収録語数:4,000単語以上)
私のオススメ単語集。もう1冊は「旅の指さし会話帳2 インドネシア語 [第3版] (旅の指さし会話帳シリーズ)」です。
内容が大増量カバーつきの第3版。本編、単語集にも全て読みガナつきで大充実!旅の指さし会話帳ならインドネシア旅行で、ぶっつけ本番で会話ができる!厳選の使えるインドネシア語を4000語以上収録。
個人旅行や長期旅行・留学にもぴったり。「会話のきっかけ」「重要フレーズ」や「日本の文化」「休日」の紹介なども加わって、インドネシアの人と会話をするための言葉が満載!インドネシアの本当の姿にふれられる1冊です。
これは、未学習者や入門レベルの人にもオススメできる単語集。テーマやモノに応じて、絵を使ってわかりやすく単語がまとめられています。
一見すると、初心者向けのような体裁の教材なのですが、本当にたくさんの単語が収録されていて、先ほど紹介した「森山式(3535語)」より薄い本なのに、それより多い、4000単語となっています。
そのため、入門レベルを脱した基礎の段階にある学習者だけでなく、もう少し上のレベル、そこそこできるというレベルの人でも、振り返って確認してみる価値があります。意外と未習の単語があったりするものです。
参考までに、本書の目次は次の通りです。
親愛なるインドネシアの方々へ
第1部 『旅の指さし会話帳』本編
第2部 インドネシアで楽しく会話するために
第3部 日本語→インドネシア語 単語集
第4部 インドネシア語→日本語 単語集
細かいことを言えば・・・、いわゆる「カタカナ表記の是非」という問題。
未学習者のため、本書は「全て読みガナつき」となっているのですが、「そのままこのカタカナどおりに発音したら、通じないだろうな」というものもあります。
私の子供たち(小学校2年生と1年生)などは、文字からでなく、音からインドネシア語を覚えているためか、「旅の指さし会話帳」を見ると、たまに「パパ、このインドネシア語についているカタカナ、まちがってるよ・・・」と指摘してくることがあります。
インドネシア語の発音を再現できるだけのピッタリしたカタカナ表記が難しいというケースもあるということ。
まぁ、言語が異なる以上は仕方がないのですが、そんな時、私は子供に「じゃあ、もしちゃんとしたカタカナで書くとしたら、どう書いたらいいと思う?」と聞いています。
すると、子供も困惑して、「うーん、やっぱりうまくカタカナで書けないねぇ・・・」と。そんな時は「カタカナから単語を覚えるのではなく、現地の人が発する音から単語を覚えようね」と言い聞かせます。
「そこに書いているカタカナよりも、インドネシアの人がしゃべっている発音の方が正しいんだよ」と。これもまた、子供に対する良い学習機会になっているのかな、なんて思ったりもします。
なので、本書を使う時の注意点は「カタカナ表記をあまり気にし過ぎない」ということ、ですね。ちなみに、絵がいっぱいで、見るだけでも楽しい本書。子供たちはこの本が大好きです。
なお、次のようなバージョンもあります。
最新インドネシア語小辞典(収録語数:基語と派生語で28,776単語)
さて、長くなってきたので、最後の1冊。それは、ずばり「インドネシア語の辞書」です!
「1ページ目から、順番にじっくり覚える」という方法ではなくて、「インドネシア語の辞書をパラパラ眺めていく」という方法です。私のオススメ辞書は、こちら。
この辞書に出会う前、私はいろいろなインドネシア語の辞書を使ってみましたが、どれも不満の残るものでした。でも、この辞書は、非常に使いやすく、「なるほど」としっくるもので、本当にオススメです。
「辞書をパラパラ眺めていく」という方法なので、私自身は、暇な時に、思いついたようにパラパラめくる程度。でも・・・、いざ開いてみると、これまた、けっこう長い時間、見ちゃうんですよね・・・。
パラパラめくる程度なので、気楽な気持ちで見ていくのですが・・・。
例えばパッと見かけた単語、すでに知っている単語であっても、「え? そんな意味もあるの? あー、そういえば、この前の●●さんが言っていたニュアンスって、こっちの方の意味だったのかー」という発見があったり、「へー、こんな単語があるんだ!」という感じで覚えてしまったり。
あるいは、「あ、これ、前から調べようと思っていて、なかなか調べる機会が無かった単語。ついに発見したぞ!」なんてことも。
(ちょっとマニアックですかね・・・)
インドネシア語の基礎体力を伸ばすなら「単語力の強化」を!
というわけで、今回のブログでは、インドネシア語のおすすめ単語集を3冊ご紹介しました。
(1つは辞書ですが・・・)
タイトル | 収録単語数 | |
---|---|---|
1 | 森山式インドネシア語単語頻度順3535 | 3,535 |
2 | 旅の指さし会話帳2インドネシア語[第3版] | 4,000以上 |
3 | 最新インドネシア語小辞典(第1.5版) | 基語16,248、派生語12,528 |
「おすすめの単語集は無いか?」と、よく聞かれることがあり、ブログにまとめてみた次第です。
冒頭に書いたように、インドネシア語は、文法が簡単なので、「語彙を増やす」ことで、会話できる範囲はとても広がります。まとめて語彙を増やすということは、特にインドネシア語の学習にあたっては、ぜひおすすめしたい方法です。
・・・と偉そうに書いてきましたが、私もまた、まだまだ学習中の身です。皆さん、がんばっていきましょう!
【参考】インドネシア語の単語や学習強化に関するブログ記事
インドネシア語学習に関するブログ記事をまとめてみました。こちらも、ぜひどうぞ。