Googleが、成長するインドネシアに対して熱い視線を送っています。
先日のブログで、Googleがインドネシアにおいて、アプリ開発のエンジニアを10万人育成する方針であることをご紹介しました。
その方針の中の具体策の一つとして挙げられたのが、「ランチパッド・アクセラレータ」(Launchpad Accelerator)というベンチャー育成プログラムです。
「ランチパッド・アクセラレータ」プログラムとは?
これは、選抜されたスタートアップ企業をシリコンバレーに招待し、現地でさまざまな教育機会を与えつつ、一定の事業資金も付与するというもの。詳しくはこちら。
■「Learn about our Launchpad Accelerator Program」紹介サイト(英文)
インドネシアのスタートアップ企業に対して、このプログラムが適用されるようになったのは昨年のこと。昨年に引き続き、今年もインドネシアで同様のプログラムが開催されることになりました。
3月末までの募集受付です。今年はどのようなスタートアップ企業が選ばれるでしょうか?
【画像:「Googleは、シリコンバレーに向かうインドネシアのスタートアップ企業を5社探している」とのKompas記事より】
(ちなみに上記写真は、昨年選出された8社のようです)
選出されるインドネシアのスタートアップ企業は?
今年の「ランチパッド・アクセラレータ」プログラム。現地メディアのKompasが、募集スタートについてを記事で紹介しています。
「Googleは、シリコンバレーに向かうインドネシアのスタートアップ企業を5社探している」 Google Cari 5 Startup Indonesia untuk Berangkat ke Silicon Valley – Kompas.com(3 Maret 2016 | 17:02) |
記事の内容は次の通り。
Googleインドネシアは、スタートアップ企業を育成するプログラムである「ランチパッド・アクセラレータ」プログラムを再開する。これは、3月3日にジャカルタのレストランで開催されたメディアセッションで伝えられたものだ。
申し込みはすでにGoogleディベロッパーの公式サイトを通じて行われており、3月31日までの受付となっている。その後、もっともポテンシャルのあるスタートアップ企業が5社、選出される見込みだ。 GoogleのディベロッパーリレーションプログラムマネージャーのErica Hanson氏によれば、「ランチパッド・アクセラレータ」の委員会は、5社を選出するにあたって幾つかの選考基準を設けている。 「スタートアップ企業は、強固なつながりのチームをもち、提供可能なソリューションがあり、利用者からのポジティブな反応による成長がなくてはなりません」と同氏は説明する。 選出された5つのスタートアップ企業は、インドネシアを代表し、アメリカのシリコンバレーへ2週間ほど派遣されることになる。現地では、ブラジル、インド、メキシコから選出された、同じような創業者たちと出会うことになるだろう。 昨年に比べると、今回の「ランチパッド・アクセラレータ」は若干異なる点がある。それは参加国の数と、それぞれの国から選出されるスタートアップ企業の数だ。 前回は、参加したのは3つの国だけで、インドネシアとインド、ブラジルだけだった。また、それぞれの国から選出されるスタートアップ企業の数も、8社だったのが5社となった。 「私たちの目的は、より多くの国で、開発メンバーの間でのアイディア交換がより多く、様なざまな種類に増えていくことです。なぜならそれぞれの国のスタートアップ環境が異なるからね」と、GoogleインドネシアのコミュニケーションマネージャーであるJason Tedjasukmana氏は語る。 |
今年は対象国に「メキシコ」が追加されたようです。このあたり、Googleの意図が気になりますね。
Googleによって選ばれたスタートアップ8社(2015年)
なお、昨年インドネシアで選出されたのは、Googleのサイトを調べてみたところ、次の8社でした。
・Jojonomic(家計管理のフィンテックアプリ) ・Kakatu(子供の健全なモバイル利用のためのコントロールアプリ) ・HarukaEdu(大学と提携したeラーニングサービス) ・SETIPE(婚活サイト) ・Kerjabilitas(障害者向け就職情報サイト) ・Kurio(ニュースアプリ) ・eFishery(魚やエビに餌を与える機器) ・Seekmi(サービス業に関するマーケットプレイス) |
今年、またどのようなスタートアップ企業が選出されることになるか、関係者には気になるところでしょう。
・Googleがどのようなビジネスモデルに注目しているか ・インドネシアの若者のデジタルベンチャーの潜在力は? |
などが見えてくるでしょうし、デジタル立国を狙うインドネシア政府、担当する関係の役人にとっても、「こういう会社が未来を担っていくのか」と、イメージが明確になる一助になるような気がします。
結果がわかり次第、またブログでお伝えしたいと思います。
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【 時の運と人の縁を極める日々の記録 】 渡邉 裕晃
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