インドネシアでの子育て。なぜ子育てにおいて、「日常の中の非日常」にこだわり続けるのか、という話を書いてみたいと思います・・・という、久しぶりの「親ばか日記」を。
気の向く時に書いていて、半ばシリーズ化しつつある「親ばか日記」。単なる気休めで書いていたのですが、意外と反響があって「楽しみにしています」というメッセージをいただいたりもしている次第。
「育児の悩みに勇気づけられています」なんて言われたりもして、意外な反響には私自身が驚いていますよ。(育児書を書いてみたい→編集者の皆様へ)
というわけで、今回は、インドネシアで子育てをする私が、なぜ「日常の中の非日常」にこだわり続けるのか、という話です。
目次
インドネシアの人気コメディドラマ「クラス・インターナショナル」
【写真:あるドラマの撮影スタジオ@ジャカルタ】
この写真は、インドネシアの某テレビ局のドラマの撮影スタジオで撮った家族写真。ここ数年の人気ドラマで、うちの子供たちも熱心に見ていました。コメディドラマ「インターナショナル・クラス」(インドネシア名:Kelas Internasional)。
テレビで放映された後はyoutubeの公式番組チャンネルにアップされるので、子供たちは繰り返し見ています。はからずも、子供たちにとってはインドネシア語を覚えるための大事な教材になっていました。
「勉強しろ!」って言わなくても、「面白いから見たい!」というドラマ。面白いから、何度も何度も見る・・・。すべてがインドネシア語で展開されるから、フレーズだったり発音だったりを自然と覚えてしまう。子供たちにとっては本当に素晴らしい教材になりました。
インドネシアで活躍する日本人俳優、鈴木伸幸さんの存在感が目立つ作品としても知られています。
「ドラマの撮影スタジオへ行ってみたい」という願い
このドラマ。放送初日に見た時、私は「おっ、これはすごい!!」と感じて、上記のようにブログにも書いています。その後、あれよあれよと人気に火がつき・・・、週1回の放送だったのが毎日の放送へと切り替わるまでに至り、正直ここまで人気になるとは思いもしませんでした。
昨年のことです。子供たちが私のところに来て「ぜひ、この撮影スタジオに行きたい!」と懇願されました。
「そんなの無理だよ!」って言ったのですが、子供たちが自分たちから熱中し、自然と言語を覚える促進剤にもなった貴重な材料。それを思えば、ぜひとも連れていきたい!と思うように。
「みんなと同じことはしない」のが信条の私にとって、これをクリアするのは一つの使命ですらありました。24歳にして独立開業した私。「できなそうなことでも、やってみる!」が好きなんですよ。
というわけで実現したのが、この写真。子供たちは大喜びでした。だって、毎日のようにipadにすがりつくようにして見てきたドラマ。その現場に入ることができたんですから・・・。
たくさんの俳優さん、女優さんが歓迎してくれた!!
しかも、見慣れた俳優さんや女優さんたちが、我が子を見て大歓迎してくれて。すごいんですよ、フレンドリーさが。
役作りで「かつら」をつけた女優さんが、我が子を前にしてパカっとはずして喜ばせようとしてくれたり、「ほらほら、あのお兄さん、だれ?」って尋ねてくれて、我が子たちは「あーっ、●●だ!」なんて大騒ぎ。
大好きで何度も繰り返し見ているドラマの作品。その「現場」と、その「登場人物」が、まさに目の前にいて、笑顔で「こんにちはー!」と歓迎してくれる・・・。これは嬉しいよね。
あきらめない、どこかに突破口はある!!
「人気ドラマのスタジオに行きたい」という、いわば無謀とも思えるリクエスト。でも、私がそれを実現させたいと思ったのは、やはり「やれば、できるもんなんだよ」ということを教えたいからです。
すぐにあきらめてしまったり、「普通はできないですよね」と無根拠に断定してしまったり・・・という人って多いですよね。本当にもったいないと思うんですよ。人生なんて、がんばっても100年しか生きられないのに。
成功者ほど実感しているはずなんです。人生は「できるかできないか、ではなくて、やるかやらないかだ」って。
親の行動の姿勢は、そのまま子供の教材になる
「人気ドラマのスタジオに行きたい」って子供から言われて、「無理に決まってるだろ!」って言うのは簡単。でも、それで終わりにしてしまったら、それこそ人生そのものが、そこで終わってしまうよね・・・って私は思います。
大げさだろう?って思うかもしれないですが、私はすべてがつながるものだと感じています。
この写真はドラマに出てくる「校長室」の風景。こっそり家族で写真を撮ろうとしたら、スタジオのスタッフさんの方から「ぜひぜひ」って。しかも「お母さんは、校長先生みたいにして、メガネをつけてみたらどうですか?」って、メガネを渡して、提案までしてくださって(笑)
なんというのでしょうかね。こういうやりとりが起きるということも含めて、私は子供に対する偉大な教材になったんじゃないかと思うんです。
これで「ダメダメ!」「入っちゃダメだよ!」とか、厳しい目線でやられたら、小さな子供たちにとっては「大人の世界は怖い」となったかも・・・と思います。
子供たちにとって、この日の出来事は興奮そのものだったようで、ホテルに帰るなり爆睡でした。親バカとして思うのは、こういう思い切った材料は、与えても与えても、与え尽くすことはない!ってことです。
日常の中に非日常を見つけ出す
普通の教材なんて普通でしかない。特別なものでなければ、特別なものではない。もっと言えば、普通の中に特別を見出して、それをちゃんと認識してくれるようにもっていくことが特別なんだって私は思うのです。
子供たちにとって「親がそばにいること」の意味って、そういうことでしょう? 育児はアウトソースしていいことと、そうでないことがあるって、私は思いますよ。
私がインドネシアで子育てをしていて非常に「楽」に感じているのは、日本に暮らしていたときよりも、この「非日常」を感じさせることが容易なこと。「非日常」を感じさせる場面を、より容易に作り出せるということです。
安定も大事だけれど、刺激も大事
日本って本当に成熟していて、なにもかもが完成されていて、本当に素晴らしいんです。でも、いろいろなことが日常の中に押し込められてしまう雰囲気が、私だけかもしれないですが・・・、すごくあるんですよね。良い意味で言えば「安定感」。
でも子供には、さまざまな刺激を与えたいというのが私の教育方針です。
なお、海外子育て(インドネシアでの子育て)について書いたブログ記事は、ここにまとめてあります。ご関心のある方はどうぞ!
(参考:samsul.comブログから) |
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【 時の運と人の縁を極める日々の記録 】 渡邉 裕晃
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