先日、たまたまテレビを見ていたら、森田健作さんが面白い話をされていました。
森田さんは2005年の千葉県知事選挙で敗退して政界を引退することになるわけですが、もうその翌日から、ご本人の夢のひとつである「映画制作」に着手されたといいます。
選挙の敗北というのは、精神的にも経済的にも多大なダメージを与えるものですが、ふっきりが早く、すでに次の夢に向けて歩き出しているのです。実現のための第一歩は、とにかく「始めること」なんですよね。
将来何かをなしとげたい人は、すでに何かを始めている
司会者から、こんな質問が投げかけられました。
「映画制作にはお金が必要。政治家だとお金も無くなっているだろうし、急に集めるのは無理でしょう。翌日から準備がスタートできたのはどうしてですか?」と。
そこで、森田さんは、言いました。
通常の人は、お金がたまったら●●したい、とか、 ●●が身についたら●●したいとか言うんです。
でもそれはダメです。 ●●したい。そういう熱いホンモノの気持ちがあるのなら、 もうすぐにでも始めること。 そうすると、必要なお金だったり、必要なスキルだったり というものは、あとからついてくるんです。 何でも良い。ちょこっとだけでも良い。できることからとにかく始めることが大事なんです |
と。
アグレッシブな行動派である森田さんらしい回答です。でもこれは、成功している起業家の方々や、いろいろな分野で名なり功なりを遂げられた方々が、おうおうにして共通して述べられる点と一致しているのです。
仕事でも遊びでも、「将来●●したい」と心底から願っている人は、その端緒となる何らかの行動を、すでに始めている場合が多いです。
お金も時間もない。でも「できること」はある!
「30代で世界一周旅行をしてみたい」と思っていた私の知人は、世界旅行経験者を見つけると、話を聞きに行っていましたが、着手したのはまだ若い時で、お金も時間も必ずしも余裕がある状態ではない頃でした。
「20代前半でマンションを買い、30代前半で一戸建てを買いたい」と願っていた知人は、それをどうやったら達成できるかを、いろいろな人に話を聞いたり、考えたりして、行動に移していました。着手したのは、まだ20代前半でお金が無い頃でした。
お金がないからできない・・・。時間がないからできない・・・。たしかにそうかもしれません。でも、お金がなくてもできること。時間がなくてもできること。きっと、今の自分でもできることって、必ず何かあるはずなのです。
「今の自分にできること」からチャレンジする!
仕事でも遊びでも、何かを成し遂げたいと思ったら、とにかくそのための行動を、どんなに小さなことでもいいので、始めてみることです。アクションするわけですから、必ず何かが動き始めます。
目標をもって、達成意欲を全開にして、アグレッシブに行動する。
その限りにおいて、「夢なんて実現できっこない、単なるロマンに過ぎないよ」という後ろ向きのつまらない発想は消え、奇妙な表現かもしれませんが、「夢しか実現しない!」という強い確信と決意に変わるのです。
やりたいことを見つめる。何でも良いからとにかく動いてみる。
それが大事です。
そしてこれが、時の運と人の縁をつかまえる第一歩にもなるのです。
■追伸:
これに関して、以前ブログアップした記事がこちら。2年前にアップしたものですが、考えはほとんど変わっていません。 若さ礼賛の記事ですが、実は、ご年配の方から高い評判をいただいた、思い出の記事でもあります。ぜひご覧下さい。
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【 時の運と人の縁を極める日々の記録 】 渡邉 裕晃
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