アメリカのスポーツキャスター Dick Enberg は、
こういう言葉を書いています。
「経験は厳しい先生だ。
まずは試練を与え、教えてくれるのはそのあとなのだから」>
経験から学ぶことのできることは、とても多いです。
経験からしか学べないことも、とても多いです。
初期段階での成長は「経験の量」に比例すると言っても良いと思います。
徹底した量です。
ちょっとやそっとの経験だけで、できるようになれると思うのは幻想です。
もちろん本を読むことも勉強にはなります。
ただ本による学習は「経験ができる」というよりは、
「擬似的な追体験ができる」という行為です。
経験を補完するものにはなりますが、
徹底的な実経験に勝るものはありません。
□ □ □
経験の量は、経験の機会と言い換えることができますが、
機会は自らつくりだすことができるものです。
待っているだけでは限界があります。
量をこなすことは大変です。
でも、経験が与える試練をのり超えて、
さらに経験を重ねていきさえすれば、
学べることはとても多いものです。
だからこそ、「量は質に転化する」と言えるのです。
リクルートの創業者である江副さんの有名な言葉、
「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」を思い出します。
機会をもつ、機会をつくるということは、成長の源泉なのです。
□ □ □
外に目を向けると、「すごい人」というのは、本当にたくさんいます。
ぜひ外にも目を向けて、できる人の背景を探ることをすすめます。
一般的に仕事のできる人は、量をこなしています。
「できる人」は、量をこなすことで質に転化させています。
それこそ本当に徹底しています。
まず、量をこなした結果として、
自然と習熟して質に転化していきます。(1)
また、量をこなした結果として、
より多くの面白さや楽しさを体感することで、
さらに量を打ち込めるようになって、
さらなるスキルアップを実現してしまいます。(2)
「すごい人」ともなれば、量をこなした後で、
それを質に転化させるための努力までを自ら行っています。(3)
□ □ □
すごい人を見てただすごいと思うだけでなく、
すごい人の努力を普通の努力だと思うことが、成長への第一歩です。
まずは(1)を実現すること。続いて(2)。そして(3)へ。
何か新しい分野のことに取り組む場合で、
少しでも早く結果を導きたいと思うなら、
これはとても有効なスタンスになり得ると、私は思うのです。
(1)量をこなした結果、自然と質に転化された人 (2)量をこなした結果、それがより面白くなり、 もっと量をこなすようになってしまった結果、 質への転化が促進された人。 (3)=(2の派生) 量をこなした結果、自然と質に転化されるものの、 質への転化を促進する努力と工夫を自ら意図的に行った結果、 質への転化が促進された人。 |
【このテーマ:次回につづく】
(参考:samsul.comブログから) ■2007年7月7日up 量をこなす、質を上げる(2) |
【 このテーマに関するおすすめ本 】 (マウスのポインタを書名の上にのせてみてください) 『生き方―人間として一番大切なこと』 (稲盛 和夫:著) 『渋谷ではたらく社長の告白』 (藤田 晋:著) 『大金持ちをランチに誘え! 世界的グルが教える「大量行動の原則」』 (ダン・ケネディ:著) |
このコラムは、2007年6月20日に配信したメールマガジンを転載したものです。
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2007年7月6日 渡邉 裕晃
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