「七走一坐」と夏休み

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先日教えていただいた言葉、「七走一坐」(しちそういちざ)。
これは禅の言葉で、七回走ったら一度は座れ、ということ。

人間何事も、いたずらに闇雲に走っていくだけではなく、
頑張りぬいた後には適度な休息を入れるべきだ、ということですね。


ここでいう「座る」というのは、単なる休息だけではなく、
今までの頑張りについて、立ち止まってみること。
振り返ってみたり、反省をしてみたり、効率化を考えたり・・・。

例えばそんな休息であれば、
たとえ「七走」の継続を中断することにはなっても、
かえって、走りの結果をもちあげることにつながるはず、
ということなのだと思います。
 
 
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会社に入ったばかりの新入社員は、
仕事を覚えるためにも、徹底的に走ることを要求されます。
そうして、走り続ける。

でも、ただ走りまくるだけではなく、
例えば「日報」という手段で振り返りをはかったり、
例えば「面談」という手段で先輩からのフィードバックを受けたり、
そんな作業があって始めて、
努力はより効率的なものになり、
間違った努力は軌道修正され、
結果をもたらすまでの期間がショートカットされるのです。

「走る」を中断しているにもかかわらず、です。
頑張ることも大事ですが、
頑張り過ぎないことが近道になることもあるのですね。
 
 
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「一坐」というのは、それだけ重要なものです。
ただし、「七走」無き「一坐」は、成長と結果を遠ざけます。
「七走」あってこその「一坐」だということ。

「一坐」無き「七走」は、
成長と結果をもたらすことはあっても、
効率の低下と疲弊、軌道修正の遅れなどを生み、
成長と結果の実現スピードを低めることになるはずです。

そして、ここには、一つの麻薬があって、
「七走」の無い人にとって「一坐」は、無意識にでも確保できますが、
「七走」に邁進している人にとっては、
意識しないと「一坐」が確保できないように思うのです。
 
 
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さて、夏休み。
「七走」に邁進している人にとっては、
まとまった「一坐」が確保しやすい、絶好の機会です。

仕事のこと、家庭のこと、趣味のこと。
週単位のこと、月単位のこと、年単位のこと、
そして死ぬまでのライフスパン・・・。

日常ではなかなか考えないようなことを考えてみる好機。

日常を離れて、ふりかえってみる。
いつもとは異なる視野でとらえてみる。
そうして、大きな「一坐」を確保する。

日常を非日常にすることで、日常に潤いを与えてくれること
きっと少なくないはずです。
 
 
 
 
このコラムは、2007年8月4日に配信したメールマガジンを転載したものです。
 
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 2007年8月4日            渡邉 裕晃

 

 

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