今回のコラムは、前回コラムの続きになります。もし前回コラムをご覧になっていないようであれば、ぜひ、こちらをご覧下さい。
自分で自分を表現する「自己紹介」というもの。
ただみんなに伝えるためだけでなく、自分にとって有益となるものとするためには?
そんな話をさせていただきました。
そして、ロバート・デ・ニーロが主演をつとめる、「アナライズ・ミー」という映画のワンシーンを紹介しました。
アナライズ・ミー [DVD]
ロバート・デニーロ パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン 2012-08-10
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ある精神科医の自己紹介スピーチ。
「私の自己紹介を始めるにあたり、皆さん、まず、自己とは何でしょうか。大変難しい問題です」
「そんな難しいテーマであるにもかかわらず、軽々しく自己紹介などできるでしょうか」
「そもそも、自己とは・・・」
というもの。
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自己紹介を考えるとき、
・私は、どんな人間なんだろう?
・私は、何が好きなんだろう?
そんなことをいろいろ考えると思います。
・どんな経歴があるだろう?
・趣味は何だっけ?
・好きなスポーツはどのあたりだろう?
知人に「私ってどんな人?」と聞いてみることも大事でしょう。自分には見えていないところが見えてくるかもしれません。意外なところが、長所として写っていることは、よくあることです。
□ □ □
もちろん、そうやって自分を見つめることも大事です、
ただ、伝えるだけでなく自分に役立つ自己紹介を!というのが、今回のテーマ。
であれば、この精神科医の視点を持ちたいものです。
彼が語ったように、
そもそも自分って、何?
そんな問いを投げかけてみたことはあるでしょうか? 例えば、自分は何のために生きているの? と。
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自分の自己紹介を考えるとき、普通はそこまでは考えないかもしれません。でも本当の意味で自己紹介を考えるということ、本当の自分を考え直そうと思うなら、そこから出発すべきではないかと思うのです。
表層の自分だけを考えても、人に刺さる自己紹介にはなりません。
自分が考えている自分を表現することはできるかもしれませんが、自分には見えていない「意外な自分」については見逃してしまいがちです。「わたし」をしっかりと伝えられるだけの、インパクトある自己紹介にはならないと思うのです。
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なかなかそこまで深く考えることは無いかもしれません。そんなの時間の無駄だよ、と思うかもしれません。でも・・・、自己紹介を考えるというのは、きっとそういうことなのです。
ただ伝えるためだけの自己紹介ではなく、自分にとって有益となる自己紹介を考えるためには。
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そして、そういう根源的なレベルまで考えることができた時、きっと思うはずなのです。自分ひとりを理解することだけでも大変なのに、他人を理解するというのは、どれだけ大変なことなのか、と。
だからこそ、他人を変えることよりも、自分を変えることの方が簡単なのですよね。
そして、それゆえに、ちょっとやそっとの努力でへこたれるのは、とても、もったいないことなのです。
学生の皆さんであれば、こうした考察を友人や恋人とのやりとりにも活かせるはずです。せっかくの就職活動ですから、こうした、自分の実生活にも役立てなければもったいないですよね。 |
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自己紹介。ただの自己紹介、されど自己紹介。考えれば考えるほど、本当に奥が深いです。
まずは根源から考えてみるという視点について考えてみました。
そして、もう一つの視点については、次回考えてみることにしたいと思います。
【このテーマ:次回につづく】
このコラムは、2007年12月8日に配信したメールマガジンを転載したものです。
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2008年1月25日 渡邉 裕晃
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