「人生は毎日が面接のようなものだ」と私は考えています。面接は人との出会いです。そして面接から新たなチャンスが生まれることもあります。それは就職活動だけにとどまりません。人生全体に当てはまることです。
「面接」というと、就職活動や何かの試験の時だけのイベントだと思う人もいるかもしれません。しかし人生を考えれば、あらゆる出会いの機会がチャンスの機会だと思うのです。今回はこのテーマについて考えてみましょう。
毎日の出会いにチャンスがある!とにかく一生懸命に燃焼しよう!
4月に入り、学生さんたちの就職活動が本格的に進んでいます。
以前、ある学生さんから、「履歴書は、ですます調とである調のどちらで書くべきものでしょうか?」と聞かれて、びっくりしたことがあります。
学生さんも、いろいろと心配事が多いのでしょうか。もっと大きな視点で生きて欲しいと思うのですが、またある時は、こんな質問を受けたこともあります。
「面接は、どのような姿勢で臨べきなのでしょうか?」と。
私の答えは、「一生懸命に自分を出し切る」です。
■「前向きに、自分のベストで、一生懸命に取り組んでほしい」 |
ということです。「なんだ、そんなことか」と思わないで下さい。これは、とても重要なことなのです。
そして、私が思うに、この人生というものは、人との出会いを積極的に楽しもうと思うなら、毎日が面接のようなものなのです。だからこそ、毎日に全力投球し、一日一日を完全燃焼すべきです。なぜなら、そうであってこそ、手にするチャンスも増えるからです。
人生は毎日が面接!出会いを積極的に楽しもう!
かつてバブル経済だった時代、一生懸命に取り組まなくても、複数の内定をもらえた時期がありました。最近も、「売り手市場」という言葉に踊らされ、一生懸命さを失い、手抜きをして取り組む・・・、そんな学生さんが少なくないと聞いています。
実は、このスタンス、企業には確実に伝わります。
なぜか?
それは、面談で演技をすることには限界があるからです。
■演技は必ずバレる |
と覚えておく。心に留めておくことが大事です。
本格的な俳優さん、女優さんは除いて。
毎日が完全燃焼!という人生は、面接という出会いで伝わっていく
バブル世代に安易な就職活動をした人たち。
特に、手抜きをして、簡単に入社できてしまった人たち。
実はそういう人たちの多くは、入社してしばらくしてから大変な苦労を経験されています。実力に見合わない会社に入ってしまった場合、求められる結果を出すには、相当な努力が必要です。
「バブル組は、どうも能力が伴わないんだよね・・・」
そんな声も耳にします。実は、これは、実力を過大評価されて安易に入社してしまうパターンと同じ。
面談で、小手先のテクニックで、たとえ1日だけ演技がうまくいったとしても、入社してから何年にも渡って、ずっと演技し続けることは不可能です。素の自分で勝負せざるを得ません。
だから、一生懸命さを失った人は面談の段階で企業にバレるし、もし演技がバレなかったとしても、入社した後にそれだけの苦労が待っている、ということなのです。
【このテーマ:次回につづく】
このコラムは、2008年3月26日に配信したメールマガジンを転載したものです。
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