「日本は、世界でも珍しく、単一民族の国家です」
と言われることがあります。
また、
「日本人は、農耕民族だからね・・・」
と言われることがあります。
これは、本当でしょうか。
ちょっと考えるだけでもわかることですが、
日本には、いろいろな民族が存在しています。
大枠だけで簡単に挙げれば、
日本土着の人、朝鮮半島から来た人、アイヌの人、琉球の人、
樺太から来た人、南方から来た人、
あるいは近年になって海外から来た人。実に様々です。
そもそも、ちょっと前の江戸時代にさかのぼれば、
「私は日本人です」ではなく、例えば「私は薩摩の人間です」という
観念が主流だったわけです。
そしてもちろん、混血の人もたくさんいますね。
(私もそうです)
□ □ □
つまり、ちょっと考え直しただけでも、
「日本は、世界でも珍しく、単一民族の国家です」というメッセージは、
実にいい加減なものだということが、すぐにわかります。
すると、「日本人は、農耕民族だからね・・・」という言葉も、
大したメッセージではないことがわかります。
□ □ □
固定観念や先入観というものは、
現実を見えなくする、実に恐ろしいものです。
正しく見る。これはとても難しいことです。
でも、より正しく見ようと努めること。
これは、心がけ次第で、徐々にブラッシュアップが可能な技術です。
偏見や先入観を完全に取り去るというのは不可能なことですが、
でも、少しでも取り去って見ていこうとする努力は、
とても大切に思います。
□ □ □
例えば、
「この人の能力はこの程度のものだ」と見くびっていたら、
その後、その人物が大化けしてしまった!
というケースは意外とあるもの。
「この会社の予算はこの程度のものだ」と見限っていたら、
その後、その会社がみるみる巨大化してしまった!
そんなケースも、意外とあるものです。
□ □ □
知人の会社での話。
敬語も目茶苦茶で、能力もなく、
どうしようもないやつだなと思われていた、ある新卒社員。
彼の取り柄は、「言われたことを素直に実行し続ける」ということだけ。
(上司からの指示やアドバイスを無視したり、
自分勝手に判断したり、自分勝手に行動したりしたわけではありません)
この人、数年でみるみる成長し、いまは子会社の社長だそうです。
実際、私たちの会社、サムスルの創業期で言えば、
マンションの一室で経営されていたようなお客様が、
その後、大ブレイクして、
あっという間に上場してしまった会社さんが複数ありますが、
当時の周りの人たちの少なからぬ評価は、
意外にも「あの会社、大丈夫なの?」だったのです。
【このテーマ:次回につづく】
(参考:samsul.comブログから) ■2008年5月18日up 先入観と偏見(2)国家というフィクション |
このコラムは、2008年4月16日に配信したメールマガジンを加筆・転載したものです。
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2008年5月17日 渡邉 裕晃
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