「なに? サスケ?」サントリーの忘れ得ぬテレビCM(1984年)

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今なお忘れることのできない、強いインパクトを持ったテレビCM。

今回ご紹介するのは、サントリーの幻の炭酸飲料「サスケ」(SaSuKe)。制作されたのは1984年。いまから24年も前のコマーシャルです。

先日、友人と話していて、とてつもなく懐かしくて興奮した話。
それが、サントリーのサスケのテレビコマーシャル。

とにかく、これ。
まずは、黙ってご覧下さい(笑)。

いかがでしょう? とにかく、びっくりしませんか?

当時の私は、まだ10歳。
そんな時代、子供心に強い衝撃を残したのが、このCMです。

私も「サスケ」飲みましたよ・・・。
友人の間でも、ものすごいブームになったのですが、なぜかあっという間に消え去ってしまいました。
なぜだろう? と思いながらも、その謎は解けず。
 
 
     □     □     □
 
 
先日、知人から「サスケ」の話題が出てきて・・・。

ものすごく気になり、さっそく「ウィキペディア」で調査。
「おぉ?!」と思ったことがたくさんありました。
 

コカ・コーラに対抗するということで宣伝には力が入れられた。

CMディレクターには当時売れっ子であった川崎徹、コピーライターは糸井重里、アートディレクターに横尾忠則、CMソングには坂本龍一が起用された。

う・・・む。知らなかった・・・。
ありえない人選ですよね。これだけのキャラクターだからこそ、これだけのものが創れたのだなと、強く同感。

当時の時代にあって、台詞無しに強烈な物語性とメッセージ性をもたせた先進性。
最後に「つづく」の3文字で終わらせる部分・・・。

特筆すべき点はそれだけではありませんが、こういう、すさまじいレベルの作品というのは、そうそう生まれないものなのでしょうね。
 
 
     □     □     □
 
 
そして、ウィキは続きます。

サスケ(SaSuKe)は1984年にサントリーから当時発売された炭酸飲料である。

コカ・コーラに対抗する商品として登場したもののワンシーズンのみで生産中止になった。当時としては斬新なコマーシャルが話題となった。キャッチコピーは「コーラの前を横切るヤツ、冒険活劇飲料サスケ」。


 
ここまで読んで、さらに衝撃を受けました。
このコピー。ありえない!

当時は、そこまで意識していませんでしたが、
このコピー、ものすごく深みがありますよね? 糸井さん、すごい。

「コーラの前を横切るヤツ」と創っておいて、
忍者を走らせる映像と組み合わせ、比較広告っぽく見せる技術。
さらには、怪獣を投げ倒すことに持たせた意味性。

コーラの前を猛スピードで横切るというシーンは、比較広告が許容されていない日本ではギリギリの表現であり、当時としては画期的(あるいは挑戦的)なCMといわれた。

たしかに・・・。
ここまで読むと、本当に糸井さんはすごい・・・。
 
 
     □     □     □
 
 
ウィキは続きます。

CMは「仮面の忍者赤影」のような特撮忍者モノを彷彿させる時代劇調であるが、現代風の警官や電話が登場するなどシュールなものとなっている。

非常に短いカット割りで構成され、着ぐるみの怪獣、少女忍者、警官、バテレンの宣教師風の外国人が電話をとるシーン、コーラの前を横切る少女忍者のシーン、コップにサスケが注がれるシーンと場面が目まぐるしく変わるもので「つづく」のテロップで終わる。

外国人扮する謎の男の「なに、サスケ?」という外国人特有の奇妙なイントネーションのセリフが当時の小中学生の間で一時的に流行した。

無理もありません。
まだyoutube映像を見ていない方は、ぜひ見てください。

24年前にして、このクリエイティブ。ありえないですよ・・・。
 
 
     □     □     □
 
 
業界人の、はしくれとして言いたいのは、
こうした、斬新なクリエイティブは、本当に少なくなってしまったなぁということ。

youtube では、昔のテレビコマーシャルをたくさん見ることができるのですが、最近のCMと比べると、昔のCMがいかに素晴らしいか・・・。強く実感せずにはいられません。

先日お会いした方いわく、
某大手代理店に制作を依頼し続けている、某大手企業も、コマーシャル作品の出来栄えの安直さに辟易している・・・ということ、そんな話をうかがいました。

本当の意味で、
・企業のことを思い、
・ユーザーのことを思う、
そうした真摯で、かつ斬新なクリエイティブが、だいぶ失われてしまっているということです。
(よく練りこまれた作品も、まだまだあるとは思いますが)
 
 
     □     □     □
 
 
自分は、テレビではなく、
インターネットの世界に身を置く立場ではありますが、
インターネットの世界においても、こうしたショックは必要だなと痛感します。

クリエイティブとプランニング。
中長期的には、ここの分野が、
相当までに意味を持ってくることは間違いありません。

そういう意味では、この「サスケ」CM。
全社員に、再度見てもらいたい作品です。
昔のCMって、本当に存在感あるものが多いですよね・・・。
どうして、そういうものが、なくなってしまったのでしょうか?
 
 
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インターネットの世界は、まだまだ未成熟。

そんな世界にあって、
私たちの会社サムスルは、広告代理店、つまり営業会社でありつつも、
セールスしかできない会社ではなく、
クリエイティブにもプランニングにも強い会社でありたい。

こうしたテレビCMを見るにつけ、改めて、そんなことを思うのです。サントリーの「サスケ」は、ワンシーズンで消えてしまいましたが、いつまでも生き残れるサスケでありたいものです。
(意味わからないですかね?笑)

【参考】気になるテレビCMに関するブログ記事

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 2008年6月7日             渡邉 裕晃
 
 
サムスル
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