「ピンチ!この時を待っていたんだ!」
これは、私の好きな言葉の一つです。ピンチが来たとしても、そこでうなだれるのではなく、「さぁ、このピンチをどうやって乗り越えてやろうか!」と、前向きに闘う姿勢に入るというスタンスです。
しかし「ピンチはチャンス」というのは本当なのでしょうか。ピンチをチャンスに変えるための方法はあるのでしょうか?
目次
ピンチはチャンス?できることならチャンスに変えよう!
ピンチが来た時の反応には、いろいろあるでしょうが、
・むやみやたらと心配をするばかりだったり、 ・思考停止で、やる気を捨てて、現状放置のままにしたり、 ・やみくもに行動して、現状を取り繕おうとしたり。 |
そんなパターンが多いのではないかと思います。
でも、いずれ解決をはからなくてはいけない課題なのだとしたら、「さぁ、このピンチをどうやって乗り越えてやろうか!」と、前向きに闘うスタンスに自らをもっていかなくては、もったいないと思うのです。
ピンチをチャンスに変えるために必要なマインド
ピンチをチャンスに変えるには、マインドを整える必要があります。
自分の身に降りかかってきたことは、良いことも悪いことも、いずれのことであっても、自分が次のステップに成長していくための課題だととらえること。
そうすると、クリアするための試行錯誤のアクションは、成長の源泉になります。人生の中には、失敗を通じてしか学び取ることのできない教訓があるはずです。
でも、悪いことがあった時、
「あぁ、なんでこんな不幸に見舞われるんだろう?」
「やってられないよなぁ」
などと思う場合、それこそ自分の成長機会を、つまり、与えられた成長のための教材を、自分で握りつぶしていることになります。
これは良いことがあった時も同様で、
「やったぁ! ラッキー!」
「あはは、得をしちゃった!」
くらいにしか思わない場合、もうそれでおしまいなのです。
「どうして、こんなに良いことが起きてしまったんだろう?」と現在の自分の境遇に対する感謝をもつかどうか、振り返るかどうか、これは大きな差異につながってくるはずです。
毎日がピンチの人、毎日がチャンスの人
だいたい、ピンチというのは、自分の捕らえ方次第で、ピンチになったりならなかったりすることも多いものです。
極端に言えば、ものすごくいろいろなことを考えてしまう人の場合、毎日がピンチになります。
例えば、人間は、どんなに健康な人であっても、今日一日を生きられるかどうかわかりません。「一秒後の未来が存在する」という証明は、いかなる科学理論をもってしても、不可能ですから。それを考えれば、毎日がピンチになります。
そして、「いつこの世の中が消滅するかわからない」という、この状況は、実は厳然とした事実です。でも、普通はそこまで考えません。だから、ピンチなのに、ピンチだとは知覚しないわけです。
でも、そのピンチを例に考えるならば・・・、もし「あぁ、おしまいだ」と思うなら、何か誤った道に走ってしまいそうです。
しかし「よし、じゃぁ、どうやって乗り越えようか」と思うなら、「一日一日を与えられていることに感謝しなきゃな」とか、「もっと一日を大事に、そして丁寧に生ききろう」とか、「残された時間を、こうやって活用していこう!」とか、いろいろ思うはずなのです。
ピンチをチャンスに変えていこう!転んでも立ち上がろう!
「ピンチ! この時を待っていたんだ!」
この発想は、どんなに厳しい局面にあっても、自らを奮い立たせることのできる、とても良い表現だなと思います。
こう考えてみると、成長の機会って、意外と転がっているんですよね。そして、意外と捨ててしまっているものなのです、自分の手で。
だったら、少しでも多くの教材を教材として拾い上げるためにも、良いことがあっても悪いことがあっても、「よしっ、この時を待っていたんだ!」と言える人間でありたいものです。
前向きなマインドでの試行錯誤の経験は、その後に思わぬ成長と縁をもたらしてくれるはずです。たとえ時間はかかっても。
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このコラムは、2008年7月9日に配信したメールマガジンを加筆・転載したものです。
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