骨董品の魅力と楽しみ方|ギャラリー無境の塚田晴可さんの名言とは?

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皆さん、骨董品や美術品の楽しみ方を知るにはどうしたら良いと思われますか?

ギャラリーやデパートの展示会に行くと、よく陶磁器や骨董品などが並んでいます。土を練り固め、それを高温で焼いて作られる「焼物」の数々。湯飲み茶碗だったり、大皿だったり、お酒のおちょこだったり。

展示物に目を向けると、びっくりすることがあります。ちょっとしたお皿なのに、15万円、30万円、そんなものがざらにあるのです。

私はいつも思っていました。
「なんで、この小さいおちょこ、5万円もするんだ!」




骨董品や美術品の「価値」や「魅力」がさっぱりわからない

「えっ、どうして、そんなに高いの?」
「たしかに美しいことは美しい。けど・・・」そんな感じです。

この値段の高さは、何だろう?
どんなものが高くて、どんなものが安いのか。
素人目には、さっぱりわかりません。

群を抜いて美しいことだけはわかります。

「無境」の塚田晴可さんが、芸術作品を親しみやすくしてくれた

陶磁器や骨董品、美術品などの数々。
美しいかもしれないけれど、価値のわからない世界。

わからない世界をわかるようになるには、どうしたら良いのだろう?

そんな未知の世界にあって、鑑識眼をもった人たちというのは、まさに畏敬の存在です。
どうしたらそんな世界に入れるのか・・・。

そこに、はしごをかける方法を教えてくれて、どことなく、芸術作品を親しみやすくしてくれたのが、銀座のギャラリー「無境」の塚田晴可さんでした。

■ギャラリー「無境」
 http://www.mukyo.com

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ギャラリー「無境」の塚田晴可さんが教えてくれた骨董品の楽しみ方

恥ずかしさをかなぐり捨てて、聞いてみました。

これらの陶磁器。美しいことはわかるのですが、どんなものが高いのか、まったくわかりません。

こうした美術品を理解するには、どうしたら良いのでしょうか?

ギャラリー「無境」の塚田晴可さんは、こう教えてくれました。

こういう美術品や芸術品を勉強しようとする時、本や雑誌から学んでいこうとする方法もあります。

でも、それは違うと思います。大事なことは、自分自身で、しっかり味わうことです。

自分で実際に触れてみることが大事。器があったとして、自分の目で味わって、自分の手で触って、自分の舌でなめてみて、その時に自分がどう感じたか。その思いをしっかり刻印することです。体で経験すること、それを繰り返すことが大事です。

自分が経験して感じたことを大事にしてみて下さい。本に書いてある評価、誰かの評価、そういうことを覚えるよりも、自分で経験を重ねることが、大事なんです。

自分の感覚で味わったことを素直に受け入れる

鑑識眼を身につけるには、経験の蓄積が大事だというのです。

自分で感じることを大事にして、それを繰り返していくこと。「感じる」ということを、日々意識して過ごすこと。他人の評価を鵜呑みに知るのではなく、まずは自分なりに感じたこと、自分の感覚で味わったこと、それを素直に受け入れて大事にすること、それが理解の近道だというのです。

体を通じて、鋭敏な感性のもとに学習したことこそが、身になる

実はこれ。仕事と遊びとに関わらず、何か新しいことを学んでいこうとする時や、何か新しいことにチャレンジしていこうとする時に、共通して言えることなのではないでしょうか。

「量は質に転化する」という言葉があります。
「百聞は一見にしかず」という言葉があります。

経験の量が、学びをもたらすということ。
体を通じて、鋭敏な感性のもとに学習したことこそが、身になるということ。
これはとても大事なことだと思うのです。

「学ぶ」とは何か?

私はこれを聞いた時、縁遠い存在だった陶磁器が、とても身近に感じられるようになりました。

陶磁器だけではありません。
美術品、歴史的遺物、あるいは日本酒、ワイン、焼酎。
深い世界は、本当にあちらこちらにあります。

そうした、価値のわかりにくい世界に対しても、自分の経験を大事にすることが近道なのだとわかった途端、どれもがいとおしく感じられるようになったのです。

理解しつくすには、まだまだ遠い世界かもしれません。
でも、親しみやすくなったことは事実です。

そしてこれこそが、何かを学んでいくことの王道のように思うのです。

美術品や骨董品を、自ら体験してみるということ

そういえば、以前アンティーク食器で素晴らしいお食事をいただいたことを思い出しました。

あの時は、さまざまなヴィンテージ食器で圧倒されましたが、なるほど塚田晴可さんがおっしゃった要領で「感じる」ことができればよかったんだな・・・って、今になって思います。

アンティーク食器|200年前のグラスでワイン、500年前の器でアイス!
アンティーク食器、あるいはヴィンテージ食器という世界。200年前のグラスでワインを飲み、500年前の器でアイスを食べてみるという経験をし、実に素晴らしい世界だなと実感。「普段使いの楽しみ」をお伝えすべく、写真とともにまとめてみました。

同じように、かつてロールス・ロイスのクラシックカーを運転させてもらう機会がありました。まさに自動車界の骨董品です。

実際に自分で使って試してみる・・・。そこから得た「感覚」には独特のものがありました。こういう積み重ねが、骨董品を楽しむための近道なんだろうなって思います。

ロールス・ロイスを試乗体験|運転席で自分で運転すべき車!気分最高!
ロールス・ロイスを自分で運転・試乗してみました。成金趣味ではなく、職人魂あふれる実に美しいホンモノの工芸品でした。まさに自分で運転すべきドライバーズカーです。数々のクラシックロールスが堪能できる「ワクイミュージアム」もご紹介します。

骨董品に限らず、経験の蓄積こそが「理解」の早道

未経験ゆえに、なかなか身に付かない。
新しい分野で興味がわかず、なかなか手に付かない。

そんな時には、ぜひ、

「自分の体で味わってみる」
「味わった経験を大事にしてみる」
「それを蓄積する」

このことを、心がけてみてほしいと思います。

なかなか理解できそうもない深遠な世界であっても、急に身近に感じられるようになるはずです。そして、そうなれば、理解はどんどん深まっていくはずです。

なぜなら、経験を蓄積していくことが、理解の早道だからです。
自ら体験すること、本当に大事です。

このコラムは、2009年1月31日に配信したメールマガジンに加筆・転載したものです。
 
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