「何を始めても、なかなか続かなくて・・・」と悩んでいる人は少なくないと思います。実際のところ、私自身もそうでした。どうしたら続けられるのだろうか? と、ずっと悩んできた人間の一人です。
今回は、「続けるコツ」ということで、「記録すべきことがなくても記録する」という方法をご紹介します。これ、ホントに効果絶大なのでオススメです。
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ジョギングの話です。
ある女性がコーチに打ち明けました。
「私、なかなか練習が続かなくって・・・」
ジョギングは楽しいものの、なかなか練習が継続できず、体力の向上に結び付かないというのです。
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それに対して、コーチはこうアドバイスしました。
「練習日誌をつけましょう」
ここまでは、よくある話。
どれだけ走ったか、とか、練習したメニューをノートに書くわけです。
・練習したことを「書く」ことで、達成感が味わえる。 ・過去の練習記録を振り返ることで、反省ができる。 ・こんなにやってきたんだから、私まだまだ頑張れる!と思える。 |
例えばそんなことが理由です。
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でも、このコーチのアドバイスがすごい!と思ったのは、その次の言葉でした。
練習したらノートにつけるんですが、 練習しない日もノートにつけるんですよ。 「今日は練習しませんでした」って。 だから、毎日書くんです。 |
おぉ、これはすごいと思いました!続かない人に、続けさせるためには、何かを続ける仕組みを導入するのが手っ取り早いからです。
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今回の場合、それは「練習しない日も書く」という作業。
■「練習したら書きましょう」
この方法の場合、もし練習が継続できないと、ノートに書くことも無くなって、自然と習慣化が遠のきます。
でも・・・、
■「練習しなくても書きましょう」
この方法の場合、もしジョギング練習が続けられなくても、よりハードルがはるかに低い「ノートに書く」ということができる限り、ジョギングの習慣化を引き寄せることができます。
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なぜなら「あぁ、今日もやっていないなぁ」ということがわかること。
そして、
「今日は練習しませんでした」という言葉以外の内容を書きたい!」・・・と思うこと。
それこそまさに、
「練習内容そのものを書きたい!」
「練習内容を書ける日々でありたい!」
そんな風に思わせるに足るツールになるからです。
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実はこれ、ジョギングだけでなく、あらゆる習慣について言えることではないでしょうか。
勉強記録でも、ダイエット記録でも、なんでも良くて、習慣化したいことがあれば、こうした日々記録をつけること。「やらなかった日は書かない」ではなく、「やらなかった日も、やりませんでしたと書く」ということ。
(余談ですが、私がブログをすすめる際に、「時間ができたら書く」ではなく「ネタがなくても必ず毎日書く」をおすすめしている理由も同じです)
続けたいけど続かない・・・。もし何か習慣化させたいことがあれば、この方法、ぜひおすすめします。
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冒頭で紹介した女性。このコーチからのアドバイスを聞いて、「やらない日も書くのね。なんだかできそうな気がするわ」と。
それに対して、コーチは言いました。
「それを1週間に1回提出して下さい。私がそれを見て、こうした方が良い とか、赤ペン入れをしますから」
「あっ、まさに習慣化が始まる瞬間だ!」 と私は思いました。
これは、石川哲行さんが代表・監督をつとめるランニングクラブ「リスタート・ランニングクラブ」のコーチ、片岡純子さんから実際にうかがった方法です。
「書くネタがなくても、必ず書く」という方法。ぜひおすすめです。「記録する」ということが、いかに大きな効果をもたらすか、という点については、こちらの記事もどうぞ。
このコラムは、2009年4月22日に配信したメールマガジンを加筆・転載したものです。
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2009年4月22日 渡邉 裕晃
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