昨日の熊本県知事選挙。元東大教授の蒲島郁夫氏が初当選されました。
思わず「おおっ」と思ってしまいました。
というのも、このブログを見ていただいている方なら、覚えていらっしゃいますでしょうか・・・ちょうど先日、蒲島さんの本の紹介ブログを書いたばかりだったからです。
(しかも、県知事選挙に出られたことを知りませんでした・・・)
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(参考:samsul.comブログから) ■2008年3月13日up 『逆境の中にこそ夢がある』( 極貧生活 → 農協職員 → 東大教授!! の秘密 ) |
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逆境の中にこそ夢がある
蒲島 郁夫 講談社 2008-02-28
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ニュースを見ると、「自民が擁立した新人で政治学者の蒲島郁夫氏(61)=無所属=」という紹介がされているようです。
これだけを見ると、「自民党の後盾を活かして、楽に当選してしまった学者先生」というイメージをもたれかねないと思うのですが、この蒲島先生、実は、かなり異色な経歴なのです。
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田舎の貧乏な家庭に育ち、
新聞配達を10年以上もやって、
学校では勉強もせず・・・、
そんな学生が、卒業日数ギリギリで高校を卒業すると就職へ。
ところが仕事が続けられずに3か月で退社して農協へ転職。
若くして抱いていた夢の一つ、「牧場経営をしてみたい」をかなえるべく、農協の事務所にあったポスターでアメリカ研修ツアーを見つけると応募。
(当時の彼にとっては、とても実現できそうもない夢の一つ)
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渡米して苦学しているうちに、勉強が楽しくなり、研究者へ。
ブタの精子の保存などの研究をしているうちに、もっといろいろな勉強がしたくなって、政治学へ。政治学の専門家になって、日本に帰国。
筑波大学の先生になり、その後東大へ。
そして、若くして抱いていた夢の一つ、「政治家になりたい」、
(これもまた、当時の彼にとっては、とても実現できそうもない夢の一つ)
それをまさに実現されたというのが、昨日選挙で当選された、蒲島さんの経歴なのです・・・。
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詳しくは、『逆境の中にこそ夢がある』を読んでいただきたいのですが、大学教授としても、県知事としても、その背景となる経歴は、かなり異色です。
思うのですが、ここのところの社会を見ていると、いわゆる「エスカレーター式の成功モデル」が瓦解して、自分の夢と努力を通じて、自分なりの成功を勝ち取るという、新たな道がどんどん出てきているのではないかという思いがします。
宮崎県知事についてもそうですね。
「良い学校に入って、良い会社へ・・・」云々のモデルからは逸脱した成功モデルになっています。
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近年の学生を見ていると、「全力で努力する」ということを回避したがる傾向が増しているようです。
「エスカレーター式の成功モデル」が瓦解していくと、次第に、「自分の夢と努力を通じて、自分なりの成功を勝ち取る」という流れにシフトしていくはずですが・・・、
「全力で努力する」ということを回避したがる人が増えれば増えるほど、「自分の夢と努力を通じて、自分なりの成功を勝ち取る」という営為は、より容易になっていくということが言えそうです。
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やはり、夢を必死に抱いて、必死に努力を重ねる姿は美しいし、そうして思いを実現させる姿というのも、見ていて、実にすがすがしいもの。
今回の蒲島さんの選挙を見て、どんどん成功モデルが変わってきたのだなぁという思いを新たにした次第です。
幸せな人生をつくりたい皆さん、どこまでもあきらめないで、ひたすら努力を重ねましょう!
■追伸:
蒲島さんの本『逆境の中にこそ夢がある』、
とても良い本ですよ。
2008年3月24日 渡邉 裕晃
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