今回のテーマは、ベンチャーマインドをもつ方とのお酒はなぜおいしいのか、という話。
先日、ベンチャー系のお客様とお食事をする機会がありました。
私は、いわゆる上下関係に基づくような接待が好きではないのですが（実際、そういうことはしません）、今回の方は、上下関係というよりも、お互いに成長していこうとするパートナー精神の強い方。こういう方とのお食事は、とても楽しい時間です。
私からお誘いするわけでもなく、先方からお招きいただくわけでもなく、どちらともなく、食事という流れになりました。こういう自然な流れ、大好きです（笑）。
目次
ベンチャーマインドとは何か
そもそも「ベンチャーマインド」とは何でしょうか？ いろいろな定義がありますが、私が思うに、どんな困難や苦労が待ち受けたとしても、それを次へのチャンスとして前向きにとらえ、どこまであきらめずに突き進むチカラだと考えています。
つまり、ビジネスにだけ当てはまる言葉ではなく、プライベートや私生活でも当てはまるものだと。
自ら未来を切り開いていこうとするチカラ。と言えばわかりやすいでしょうか？
ベンチャーマインドをもつ人は、においでわかる
ところで数年前のこと、
私はこの方に初めてお目にかかった時、特有のにおいを感じました。それは、「この人は、すごいベンチャーマインドを持っている！」という、独特のにおいでした。
そして、今回のお食事の場でわかったことは、その当時の直感は正しかった、ということです。自ら未来を切り開いていこうとするチカラは、自然と外に出てきてしまうものなんですよね。
ベンチャーマインドをもって動くとどうなるか、彼の場合
この方は、いくつかの会社を経て、あるとき、社員20名のベンチャー企業に転職します。
ベンチャーの苦労を多いに楽しんで、３年後、会社の社員数は150人にまで成長しました。
そこで彼は、次への転職を決断します。
「会社が大きくなってきちゃったから、つまらないんですよ」と。
そして、また社員20名のベンチャー企業に転職されました。
お酒を飲みながら、彼は言いました。
「できあがっちゃった会社って、どうもつまらないんですよね・・・」
「もう、やばいんじゃないか。この先、どうやって成長させるんだ？そんな会社で、ふんばって、成長を創ることに興奮を覚えるんです」
会社を成長させることの楽しみ。
これは、まさにベンチャー精神です。
小さな会社を大きくする喜び
私は、冗談半分で、こう聞いてみました。
「でも、●●さんのような精神と意欲と能力をもっているなら、小さなベンチャーに入社しても、すぐに大きくなっちゃいますよね？」
すると彼は、自信たっぷりにこう言いました。
「そうなんですよねぇ。それが悩みなんですよ（笑）」
小さな会社を大きくしていく喜び。
社員数の少ない会社でしか経験できないことです。
小さいゆえに、つらいことや苦しいこともたくさんあるでしょう。でも、それを楽しみと感じることができれば、これほどすごいステージは、なかなかあるものではありません。
そして、そんなマインドをもった人たちとともに、会社を大きくし、成長縁をどこまでも大きくしていく活動に尽力したいと、私は考えています。
ベンチャーマインドをもつ方とのお酒はなぜ楽しいのか
「仕事仲間とお酒を飲む」というと、よく不満や愚痴の垂れ流しをイメージする人がいます。「お酒を飲む時くらい、仕事の話はやめようよ」って、そういうイメージから来るものなのかな・・・と。
でも、もしその人がベンチャーマインドをもっていたら、どうなると思いますか？ 苦労を乗り越えようとどこまでも頑張る。苦難を超えるにはどんな方法があるかを考える。どこまでもチャレンジをしていく・・・。不満や愚痴とはまったくちがう、未来に向けた前向きな話にならざるを得ません。
そんなベンチャーマインドをもつ方とのお酒は、実においしいもの。
働き方論議、ベンチャー論議、そういう仕事の話だけにとどまらず、家族の話、子供の話、小学校選びの話（笑）、などなど、話題が尽きることはありませんでした。
ベンチャーマインド、本当に良いものです。
素晴らしいひと時に感謝。
２００８年５月９日 渡邉 裕晃
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