昼下がりのある晴れた日のこと。電動車椅子に乗ったおじいさんと、学校帰りの2人の小さな女の子が並んで歩いていました。「むかし、おじちゃんが若い頃はねぇ。戦争で、ここらはみんな焼けちゃったんだよ」「へぇ、そうなんだぁ。どんな感じだったの?」という会話。電動車椅子の速度が、ちょうど女の子たちの歩くスピードとぴったり合っているのです。自力では歩けない方が、ちょっとだけ頑張って積極的に機械を用いて子供とつながる……。陽気が良かったこともあって、実に美しい光景でした。年齢の格差も距離の格差も乗り越えたコミュニケーションを実現させるインターネット。これを最大限に発揮するにも、使い手の「ちょっとした頑張りと積極性」が重要になるのかも、と考えさせられた一日でした。
格差を越えたコミュニケーション
1998/11/23 日記
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