この部屋、どこだかわかりますか?
ここは、銀座にある有名ブランド「ブシュロン」。そのビルの3階にある「VIPサロン」なのです。
ブシュロンの上得意様の方々は、この個室を貸切状態にして、じっくりと商品を眺め、店員さんとの会話を通じて、高額商品を購入していくのですね。
写真をよく見ていただくとわかるのですが、私の前には、グラスシャンパン。テーブルには、たくさんの指輪や時計が並んでいます。そして、付けた感じをチェックするための鏡。奥には、シャンパングラスの残量をうかがう店員さんもいらっしゃいます。
さて、なぜ私はこんな場所にいるのでしょうか?(笑)
私は、ブシュロン商品は一つも持っていないですし、富裕なVIPでもありません。実は、富裕層マーケティング雑誌「Nile’s NILE」が主催する、小さなクローズドパーティーがあったのです。
上記の写真を撮った前は、こんな感じでにぎわっていました。
【写真:「Nile’s NILE」のウェブ記事から引用】
この日は、全国でも、この銀座店だけで先行発売される新作リング、「キャトル ダイヤモンドリング」を、その先行発売の前に特別に事前披露するという会でした。
数あるブランドショップの中でも、
ここのように、ワンフロアーまるごとが一つのVIPサロンになっているという場所は、
なかなか珍しいそうです。
スタッフの方から、お客様それぞれに、
商品ごとの特性や歴史についての説明を受けながら、
装飾上のアドバイスとともに、実際に身につけて吟味するという会。
シャンパンも優雅さに花をそえます。
銘柄は「ルイ・ロデレール」(LOUIS ROEDERER)。
ブシュロンの本店は、パリにあるのですが、本店だけでなく、世界中のブシュロンVIPルームで、共通して出している銘柄なのだそうです。ブランドの統一感にこだわっていますね。
(余談ですが、このシャンパンは、私が大好きな銘柄です。なかなか普通のお店ではお目にかかれません)
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こうしたイベントは富裕層マーケティングの一手法ですね。
また、VIPサロンという環境や演出なども、富裕層マーケティングのセンスが複合的に問われてくる領域だろうと思います。
「富裕層マーケティング」というのは、私が強い興味関心を持っている分野でして、勉強の一環として、お邪魔させていただきました。
富裕層マーケティングは、非常に奥が深く、また、まだまだこれからの分野なのだろうとも思っています。
例えば、富裕層やお金持ちと言っても、
・ストックの富裕層
・フローの富裕層
があるのに、ごっちゃにして議論されているケースが多く散見されるのは、まだまだ整理されていない分野ゆえなのでしょう。
いわゆる「お金もち」というのは、
「お金持ち(ストック型)」の方々と
「お金稼ぎ(フロー型)」の方々とがあり、
それぞれの「生態」が異なるがゆえに、マーケティング手法も異なってくるはずであるにもかかわらず・・・、です。
いわゆる「お金もち」とされる人でも、
お金「稼ぎ」だけど、使う量も半端ないので、お金「持ち」状態になれない、
(例:膨大な収入があるのに、膨大な支出があって蓄積が少なく運用に回せない)
なんていう人も存在するわけです。
また、彼らが現在に至った過程は、通常の人たちとは異なる経緯であったりすることもあり、そんなこんなで、非常に深い分野なのだなと感じています。
国内の動きを見ても、たとえば銀行や証券会社等の、対富裕層政策を見ていても、手探り状態が続いているように感じます。
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私が今まで学んできて感じるのは、富裕層マーケティングを制するには、自らが富裕層にならなければいけないということでした。
・・・・・・・・・。
そういうジレンマもあるのですが(笑)、まだまだこれからの分野であり、日本国内だけでも、今後、どれだけ成長するかわからない、とても可能性のある分野だと思います。できるかぎりの学びを進め、すぐには無理でも、いつかこうした分野にも進出したいなと思うのでありました。
渡邉 裕晃
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【社長ブログ】時の運と人の縁をきわめる日々の記録
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