エアアジア(QZ8501便)の遭難|インドネシアのテレビ報道から考える

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インドネシアのスラバヤ発シンガポール行きのエアアジア旅客機QZ8501便が、12月28日の朝、インドネシアの海上で消息をたったとの報道がありました。

想像するだに、本当に気がかりで胸が苦しくなります。

その後の捜索が続く中、12月29日夜現在、同機の行方は依然として発見されていません。日本では、どのように報じられているでしょうか?

私自身、日本の報道については、インターネットの日本語ニュースサイトでチェックできる程度なので、日本のテレビがどのように報じているのかは、私自身わかっていません。

この写真は、29日夜のインドネシア国家救難救助庁の代表(空軍中将)の記者会見を、
インドネシアのテレビ局が報道した時のものです。
 
エアアジア(QZ8501便) インドネシア国家救難救助庁の記者会見 メトロTV
【写真:「同機は海底にある可能性がある」29日夜のインドネシア国家救難救助庁の記者会見より】


 
 
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今回のエアアジアの出発地はスラバヤ。私の住むマランからは80キロ弱しか離れていない「近所」です。私が初めてスラバヤ空港に降り立ったのは、1976年のこと。スラバヤからシンガポールへ飛んだことは何度もあります。

ちなみにスラバヤとマランの位置関係は、このようになっています。
(右側にバリ島が位置しています)
 
東ジャワ・マランからスラバヤまで

報道の進展が気がかりで、昨日も今日も、家では地元テレビ局「メトロTV」のニュースをつけっぱなしにしていました。

エアアジアに関する報道がずーっと続き、なかなか新しい発見が報じられないことには、もどかしさすら感じていました。
 
 
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現地の報道を見ていて、「日本と異なるかな」と思われるのは、空港にかけつけた搭乗客家族に対して、直接マイクを向けてインタビューしていること。

報道倫理という点を超えて、涙をこらえながら「とにかく情報がほしい」とこぼす彼らの姿を見ると、本当に複雑な想いにとらわれます。
 
 
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同機に搭乗していたスチュワーデスのご両親が、ご自宅のリビングで家族の集合写真を見せながらインタビューに気丈に応える姿。もう、なんというか・・・、見ていられないです。

インタビューに答えた、あるお婆さまは、「久しぶりに来てくれた、うちの孫たちにおもちゃをプレゼントしたんだけど、これ、マレーシアにもあるよっ!て言われちゃったのよ・・・」なんて語りながら(すみません、ここは、私の聞き間違いの可能性もあります)、

その前日まで一緒に過ごしていたお子さん夫婦とお孫さんまで、このエアアジアに搭乗していると聞くと、もう・・・・だめです。耐えられません。
 
 
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そんなニュース番組を家で流しっぱなしにしている中、私の子供たちは家で遊びながらも、そんなテレビの音が聞こえてくる様子。

「パパ! いまテレビの人が pesawat って、言ったけど、
pesawat って、どういう意味?」とか(飛行機の意)、

「ねぇ、いまテレビのおじさんが、tujuh puluh tujuh(77の意)って言ったけど、
77人がどうしたの?」とか、

まだまだインドネシア語のあまりできない子供たち。そんな子友達であっても、私の知らないうちに、いつの間にかインドネシア語のヒアリング能力を向上させていることに、改めてびっくりさせられたりも。
 
 
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この件を指して言うわけではありませんが、「明日も生きたい」と望んでいながら、どうしてもその日まで生きながらえなかった人たちのことを考えると、そういう人たちの分までしっかり生きなければ!と、改めて強く思います。

また同時に、前述の通り、知らぬ前に成長しつつある子供たちの姿を見せつけられたりもして。

周りにいる少しでも多くの方々に、少しでも多くの貢献ができるような人間になれるよう、子供たちをきちんと引っ張っていかなくては!という想いにもかられました。
 
 
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とにもかくにも、「家族そろって、きちんと生きよう、めいいっぱい生きよう」、そう思わされた出来事でした。

起きたことは取り戻せませんが、起きたことを後世に活かすのは残された人間の責務だと思います。

毎日毎日をみんなで協力しながらベストを尽くす。
それしかありませんね・・・。
 
 
サムスル
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時の運と人の縁を極める日々の記録 】  渡邉 裕晃
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