皆さんは、海外への視察ミッションのようなツアーに参加されたことはありますか?
昨年11月に、インドネシアの視察ツアーに参加する機会がありました。その際の一場面は、現地の日本語新聞「じゃかるた新聞」でも掲載されました。
記事では、「日本アセアンセンターの投資環境視察ミッション」となっていますが、これは、日本アセアンセンターが、インドネシア大使館、およびインドネシア投資調整庁(BKPM) 日本事務所と共催で行った「インドネシア視察ツアー」になります。
今回の記事では、インドネシア商工会議所を訪問した時のことが紹介されていることから、その点についてご紹介したいと思います。
目次
インドネシアの投資環境を視察するツアー、メリットは?
【画像:「じゃかるた新聞」に掲載された記事(2012年11月28日付)】
今回のツアーは「投資環境視察ミッション」としての位置づけで、インドネシアの経済状況や投資環境を把握することが目的でした。
私も、その一員として参加。ジャカルタとバンドゥンの様々な施設を見学することができました。個人で旅行するのとは異なり、こうしたツアーに参加すると、短時間でまとめて効率的に複数の関係施設に訪問できるので便利です。
今回の「じゃかるた新聞」の記事は、様々な訪問先の中で、「インドネシア商工会議所 (KADIN)」を訪問した時のことがとりあげられています。
インドネシア商工会議所(KADIN)とは?
「インドネシア商工会議所」(Kamar Dagang dan Industri Indonesia)は、1968年9月24日に設立された経営者団体です。
33の地域と440の地区に支部を持ち、インドネシアを代表する経済団体と言えます。日本の「経団連」に相当する組織で、インドネシア政府に対する政策提言なども行っているのが特徴です。
ジャカルタを視察する日本人ビジネスマンへの不満とは?
会場には、30人ちょっとの地元の経営者が集まり、重鎮メンバーを前にして、なかなか重苦しい雰囲気でのスタート。インドネシアの投資環境についての様々な意見交換が行われました。なお記事にある写真の右、手前から2人目が私です(笑)
なかなかアポに応じないとされる人物も参加されていたそうで、最初は、いわく表現したい、どんよりした空気・・・。
それというのも、今回のようなかたちで日本の経営者が訪問する機会は多いものの、どれも「社交辞令の挨拶」のようなものが多く、そうした、意味の薄い会合に、辟易されていたようなのです。
実益につながるようなプラクティカルな関係構築を望む彼らにとって、ただ挨拶するだけのような交流は、時間がもったいないと。
今回の訪問メンバーは、いずれも、単なる挨拶ではなく、具体的な質問や意見を出す人が多く、現地経営者たちのスピーディーな返答が印象的でした。
インドネシア語での交流は効果的!!
【写真:大きなテーブルに旗という演出で「公式感」たっぷり】
ちなみに、私はあえてインドネシア語で話してみたのですが、そこから会場の雰囲気が激変(笑)私がインドネシア語で自己紹介と質問をしたところ、急に会場の雰囲気がなごやかになったことは、私にとって、ちょっとした自信にもなりました・・・。
ミーティング後には、様々な方との名刺交換の機会もあり、今後もぜひ現地経営者の皆様との交流を深めていきたいと思った一日でした。
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【 時の運と人の縁を極める日々の記録 】 渡邉 裕晃
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