ゴールデンウィークを利用して、世界遺産である熊野古道(中辺路ルート)を歩いてきました。
1週間近くの日数をかけて、夫婦一緒に山を歩くこと約60キロ。いやぁ、すばらしかったです! こんな神秘的な体験、なかなか味わうことはできませんよ。健康なうちに、ぜひやっておくべきです!
【写真:長い年月を感じさせる美しい苔の石段】
目次
熊野古道ウォーキング、日数と距離は実に理想的だった!
熊野古道の参詣道は非常に長く、そのほとんどは山道です。でも、世界遺産としては世界唯一とのことですが、実は「川」の部分も、道に含まれています。
なぜかと言えば、昔の人々が舟下りで向かった参詣道もあるからです。
今回歩いた距離は、約60キロですが、舟で下った距離を含めれば、約75キロ。
あとは、バス移動と電車移動が若干・・・というところです。
【写真:杉の根が天然の階段をつくります・・・】
ヒッチハイク体験や、宿坊での宿泊も
途中、雨に降られながらも、山道や森林をくぐりぬけ、歩き続けました。もう、この体験は、涙なしには語れません。
ヒッチハイク体験もしました。お願いしていないのに、わざわざ走行中の車から。地元のおばさまから声をかけてくださって・・・。これまた、本当に感動的でしたよ。
また、人生初!! お寺(宿坊)にも宿泊しました。質素な中にあって、実に感情のゆさぶられる体験で。翌日には、早朝5時のおつとめにも参加させていただいて、お経を聞くだけでも涙が流れてくる・・・、そんな経験もしました。
【写真:あたたかな日差しを浴びる熊野古道】
熊野古道を歩いて感じたこと
今回の熊野古道ウォーキング。全体として、感じたのは、
・人も動物も植物も、お互いに支えあって生きている ・だから助け合いが大事。 ・自らの長所は、いただきものなので、それを使って周囲に貢献することが大事。 ・そういう意味で、長所を磨かないでいること、長所で貢献しないことは罪。 ・したがって、健康に留意し、自然にまみえて、食生活にも気をつけるのが重要。 ・どれだけ周りに貢献できたかが人生の満足度になる。 ・いただいたもの以上にお返しをしていくには、生き急ぐくらいがちょうど良い。 |
などでした。
もっともっとスケールの大きな生き方をしていかねばと思いました。
また、大いに貢献していける人間になっていきたいとも思いました。
熊野を歩いて良かったです。
「良かったです」なんて、とっても陳腐な表現ですが・・・、もうそうとしか言えないんです。
【写真:整然とした熊野の石畳】
歩いてこその熊野。歩くことで初めてわかる熊野古道の価値
自然の歴史と文化の歴史、その重層が、
とても重くとても深く、けれども慈悲深く、襲ってきました。
昔の人たちのいろいろな想いが伝わってきました。
現代という時代にあって、
電車があってもバスがあっても、歩いて熊野を詣でるのは、なぜか。
なんとなくわかったような気がします。
そして思いました。歩いてこその熊野なんだなと。
熊野は「拝む」ところではなく、「詣でる」ところ
熊野古道を歩き終わってから、熊野三大社の一つである「熊野那智大社」の宮司の言葉を知りました。これ、実に深いな・・・と。
【写真:熊野那智大社の塔と滝(右)】
熊野は、<拝むところ>ではなく、<詣でるところ>。
<熊野三山>としてではなく、<熊野参詣道>として世界遺産に登録されたことの意味をしっかりと感じていただきたい。 |
私は今回、三大社すべてをまわりましたが、やはりそうなんだな・・・と思いました。強く同感します。また改めて歩いてみたいものです。
【写真:那智の滝。1000年以上も前の僧たちも修行したという場所】
参詣の旅程の詳細については、これからうまく時間を確保して、少しずつブログ化していければと思っています。
いやぁ、すばらしかったです・・・。
歩いてはじめてわかることがあります。ぜひ、おすすめです。
【参考】熊野古道に関連するブログ記事
熊野古道に関連するブログ記事を集めました。こちらもどうぞ。
2007年5月7日 渡邉 裕晃
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