いま日本の大学生の間で評判を呼んでいるビジネスインターン「海外ビジネス武者修行プログラム」。ベトナムの世界遺産ホイアンで、日本人学生を対象に行われる2週間のプログラムですが、2018年12月23日(日)にスタートした「2018年末・第1ターム」が、2019年1月4日(金)で最終日を迎えました。
「武者修行」は、2週間の滞在で、新規事業を立案して効果検証まで行うプログラム。ビジネスを学ぶだけでなく、人間としての成長にも大きく寄与する内容になっています。
「これから参加してみようかな」とか、「どんなプログラムなんだろう?」と思っている学生さんもいると思います。そこで今回のブログでは、海外ビジネス「武者修行プログラム」、この2週間の活動について、振り返ってみたいと思います。
目次
武者修行「2018年末・第1ターム」参加者は20名!
この「武者修行プログラム」。日本の大学生を対象とするプログラムですが、私の役割は、参加者たちのビジネス面での成長を促す、「ビジネス・ファシリテーター」です。
今回の「2018年末・第1ターム」に参加したのは20人。朝から夜まで、全力でチャレンジした人たちは、アタマとカラダとココロとをフル動員して、本当によくやりぬいたと思います。
「ビジネス・ファシリテーター」として彼らの成長に寄り添うことができたことは、ただただ感無量です。2週間が本当にあっという間で「もう終わってしまった」というのが信じられません。
今まで、「2016夏」「2016年末1」「2017春1」「2017春5」「2017夏4」「2017夏10」「2017年末1」「2018年春3」「2018年春13」「2018年夏5」「2018年夏9」と、合計11回に渡って「ビジネス・ファシリテーター」として参加させていただきました。12回目となる今回の20人を加えると、合計で299人の学生さんと対峙させてもらったことに。感慨深いです。
武者修行プログラムとは?
本プログラムの詳細はこちら。
「2018年末・第1ターム」の担当店舗は?
この「武者修行プログラム」は、2週間で新規事業を立ち上げるというプログラムですが、実際の店舗を用いて行うことになります。今回のタームの舞台となったのは、次の2店です。
ヌードルショップ 「Mi Rong」
サンドイッチレストラン 「Clip」
それぞれの店舗を舞台にして、新商品を生み出す「ニュープロダクト」チームが2つ。集客の企画を担う「プロモーション」チームが1つ。合計6つのチームで新規事業を立ち上げることになります。
「2018年末・第1ターム」の担当ファシリテーターは?
武者修行プログラムは、2週間のプログラム。基本的なプログラムは用意されていますが、どのような内容をどのような手順で提供していくか、また引き出していくかという点は、ファシリテーターたちの判断に任されています。
参加者たちの状況を見ながら、どのようにしたら学びが最大化できるか。チームビルディング・ファシリテーターの大吾さんとひろさん、そしてコーディネーターのあんどぅーとともに、4人体制で真剣に格闘してきました。
チームビルディング・ファシリテーター:大吾さん
「武者修行プログラム」の草創期からチームビルディングファシリテーターを担当されている大吾さん。かつて「2017年春・第1ターム」でご一緒させていただいたことがあり、1年半ぶりにまた担当をさせていただくことになりました。
大吾さんの持ち味は「自然体」ということ。参加者たちに寄り添いながら、上でもなければ下でもなく、常に遠くから見ているものの近づきすぎることもなく・・・。参加者たちが格闘する場面に過剰に関わるのではなく、あくまでも自分たちで成長をしていく姿を応援していくというスタンス。それでいて、関わるべき時にはズバリと瞬殺する・・・というイメージ。長年の経験を積んだプロならではのファシリテーターです。私自身、今回も大吾さんからたくさんのことを勉強させてもらいました。
チームビルディング・ファシリテーター:ひろさん
「武者修行プログラム」に初めて参加することになったファシリテーターであるひろさん。つかみどころのないプログラムであるにも関わらず、あたかも長年の経験者であるかのように参加者たちに触れ合う姿が実に印象的でした。始まる前の打ち合わせでは「たくさんの失敗をさせて下さい。失敗したらフォローしてください」とお願いされたものの・・・、もう私は何もすることがなかった・・・(笑)
持ち味を活かしてもらうべく、できるだけ自由に自然体にやっていただくようにお願いしました。またそれができるよう「いつでもサポートしますから!」と側面からの支援を約束。でも実際には何も手助けすることはありませんでした! 参加者たちの成長をつぶさに見て、一生懸命に応援していく熱い姿がとても印象的でした。参加者たちと丁寧に触れ合う姿には、私自身も大いに刺激を受けました。
コーディネーター:あんどぅー
「コーディネーター」は、武者修行プログラムが円滑に運営できるように、ありとあらゆる裏方準備を進行してくれる存在。基本的には「武者修行」卒業生が担うことになります。タームの運営にあたっては本当に細かい準備が大量にあって、そんな作業をすべてつつがなく運営してくれる存在が、今回のあんどぅーでした。
あんどぅーが経験したのは「2018年の春ターム」。つい8ヶ月ほど前の熱い経験は今でも記憶に残るものだったようで、今回のタームにおいても参加者たちの成長を促すべく頑張ってくれました。当時の自分の経験ともオーバーラップするところがあったよう。参加者たちを見ながら「がんばれ!」と思うこともあったり「もっとこうすればいいのに・・・」と忸怩たるものがあったりもしたようで。常に参加者たちの挌闘に寄り添う良き仲間、良き同士として、強い存在感を発揮してくれました。
今回の「2018年末・第1ターム」の感想
今回のタームのメンバーの全体的な特徴は、みんなが本当に素直であるということ。今どき珍しいのではないかと思うほどに素直な人が集まっていて・・・。
もちろん「武者修行プログラム」に参加するにあたっては、人生の課題を抱えていたり、成長したいポイントがあったり、変わりたくて悩んでいる点があったりするわけです。みんなそれぞれ異なる課題をもちつつも、向上したいという願いはみんな一緒で。
その反面で、リーダーが不在というのもこのタームの特徴でした。20人全体を仕切ろうとする人がいない。みんなが集まっても声をかけようとする人がいない・・・。もっと言えば、何か問題があった時に「誰かが何とかしてくれるんじゃないか」という第三者的に傍観する人でそろうという珍しいタームでもありました。代表の和也さんから「過去最悪なタームだ」と言われるような場面も。
我々ファシリテーター陣にとっても「今までに経験したことがない場面」が多く、いかにしてみんなの成長を促すべきか、議論が尽きることはありませんでした。でも最終的にはメンバーたちからの自発的な成長によって実を結んだことが印象的です。
各人が当事者意識をもつようになり、メンバーへの思いやりと愛にあふれるタームに変身。日本に帰ってからも成長しあえるようにと、そのための仕掛け作りも彼らでつくりあげてしまったところは「さすがだぁ」と感心させられました。
私たちファシリテーター陣の努力がどれほどの実を結んだのかは参加者の皆さんからの評価に委ねることになりますが、とにもかくにも、「次につながる」2週間になっていればなと願うばかりです。
あっと言う間の2週間。やりきった人はやりきった人なりの感慨を。そして、やりきれなかった人は「もっとこうすればよかったのかもしれない」という後悔を。ぜひとも次への学びへと昇華させることまでできていてくれたらなと。
私自身、20人の参加者たち全員からも、たくさんのことを学ばせてもらいました。みんな、本当にありがとう。私も今後さらなる精進をしていきます。
武者修行「2018年末・第1ターム」参加者たちへのメッセージ
武者修行プログラムは2週間があっという間に過ぎ去ります。あらためてじっくりと彼らのことを思い出し、「今だったら、それぞれのメンバーに向けて、こんなことを伝えたいな・・・」という私なりの思いをまとめてみました。
参加メンバー、20人へのメッセージです。
■なおや:あと何日かだけ、ホイアンでの武者修行を続けたかったでしょう?(笑)本当は後半戦になっても「こんなもんかな」と思って時を過ごしていたのかもしれない。活動の中でも、それほど関心のあることはないし、関心のある人もいないし。もっと教えてくれることがあるのかなと思っていたけどそうでもないし。そのまま終わりを迎える感じでもいっかなーと感じていたかもしれない。でもなおやは最後の最後で重大なものをつかむことができたね。それはチームの活動でもなければタームの活動でもないけれど、なおやはこれからを生きていくための大きな宝の原石を見つけてしまったんだと思う。自分だけじゃなくて、同じような人たちも実はいて。知識や情報のレベルで「僕も知っているよ」ではなくて、「私もそうだった」って、心から共感してくれる人たちが実はいて。最後に聞いてみたかったけど、おそらくなおやは人に関心を持ち始めるきっかけすらつかんでしまったんじゃないかな。自信のある人って、なぜ自信があるのかというと、そこにはいろいろな答えがあると思う。でも誰もが最初から自信があったわけではなくて、少しずつ自信をつけていくきっかけがあったはず。そのきっかけの一つは、おそらく共感できる仲間の存在ではないかな・・・と。間違っているかもしれないけれど、きっとバスケのチームを振り返れば、後輩の能力が開花していく場面の中に、おそらく似たような局面があったのではないかな。つかんだ原石をもとにして、なおやはこれからさらに開花していくはず。日本に帰ってからの武者修行を忘れないで前進してほしい。そしてその共感と自信の輪をひろげていこう。チーム作りをあきらめた社長の会社は業績が落ちる。体と心を通じて体感できたはずのなおやが進めていくべきは、その輪を大きくしていくことだと思う。そしてそれはできると思う。なおやが優れているのは、誰にも負けないくらいの素直さがあること。自信の付け方がわかり、相手への関心がわいてきたなおやであれば、素直さが武器になって新たな世界が拓けるはず。だからせっかく進み始めた歩みを止めないこと。ぜひ走り続けてほしい!
■みほ:武者修行を通じて大きな学びを得たかどうかは人それぞれだけど、僕はみほを見ていて、なかなか大きな学びをつかめていないのかな・・・と思っていました。もちろん、いろいろな局面でみほが新たな学びを得ていることは感じていて。でも日頃の活動や表情を見ていると、日本でも得られるような学びにとどまっているのかなと。小さな学びを着々と。そんなみほを見ていて僕が安心したのは最終発表が終わってからのこと。いつもは冷静沈着なみほが、あの時にとった行動を僕は忘れることができない。そして、みほは武者修行を通じて今後の将来を加速させるための武器をついに見つけだしたんだなって(見立てが間違っていたらごめんなさい)。中間面談の時にも伝えたけど、みほはね、できるんだよ。できるお姉さんだから、様子を見ているとわかるんだよね。こうすればいいんじゃないかなってわかっちゃうし、そこはこうだよねって意見もある。それもズレた内容ではなくて、ちゃんとしている。だから出した方が良いよって伝えてみたんだけど、やっぱり思い切り出しておいた方が良かったでしょう? みほが自分なりに努力して、出す量と出す頻度を上げたことは感じていた。けど、もっと思い切り出してみるべきだった!・・・って、きっとみほは感じているんじゃないかな。間違っているかもしれないけれど、それが僕の想像。「まぁ、それでもいっかな・・・」って思っちゃう、そんな今までのみほの日常をぶち破ろう。直前になって無理やり武者修行に申し込んだという自分の行動力を信じよう。フィリピンでの行動力を思い出そう。もしフィリピンに行ってなかったら・・・、もし武者修行に参加していなかったら・・・。そう、もっとやる、もっと出す。みほはできるんだから、それを使わないともったいない。出さないともったいない。出すことでみほの世界は変わる。出せば成る。Alexさんとか、Anthonyさんとの出会いを思い出そう。お互いに出し合ったからこその喜びなんだと思うよ。思い切りやろう。思い切りストレッチしよう。みほはすでにもっているんだから、それをそのまま出すだけでいい。ちょっとずつ世界が変わるから、それをまた出せばいい。期待しています!
■のん:優勝おめでとう!そして「ドラゴン・ヌードル」の採用おめでとう。一人でやりとげるチカラ。のんがつかみたかったもの。支えられるだけでなく周りを支えるためにも一人でやりとげるチカラがほしい。それだけの自信がほしい。そういうのんの思いと理想はとても素晴らしいものだと思う。その意味で「ドラゴン・ヌードル」の採用と優勝は誇りに思ってほしい。もちろんチームがあってこその優勝だったことはわかる。けれど、のぞみやゴウが言っていた通り、のんが果たした役割も大きくて。途中からの、調理にかける意気込みやチームでの動き方、チームに対する貢献を強めていこうと動くのんの姿は別人のようだった。あくまでも自然体なのに、それでも視線や動き方が違う。それはのんの特徴なんだろうね。そしてチームで何が起きようと、諦めなかったし逃げなかった。つらい場面が起きても諦めなかった。そして作品に集中した。心の曲線が大きく上下しようとも逃げなかった。おそらくそこには今までとは異なるのんがいたんじゃないかなと思う。のんは人を惹き付けるところがあって、自然とサポーターや応援団がついてしまう。今までの人生でもそうだと思う。たとえ「直感だけで動く」ことがあっても自然とうまくいったり、直感ゆえに危うい動きになっても多くの支えが来るから自然と何とかなってきたんだよね。でもきっとそこには自分の努力も大きなものがあったはず。もしそこで自分なりに不安に感じるところがあったとすれば、周りの支えが多いがゆえに、自分の努力がどれだけの役割を果たしているのかを実感しにくかったからなんじゃないか思う。そんな環境下では、時には周りの足を引っ張っているのではないかと不安になってしまうこともあったはず。それゆえの武者修行だったのかなと。でも今回の取り組みによって、最後まで諦めずに奮闘することで自分のチカラが貢献できることを実感できたはず。間違っているかもしれないけれど、今までのんにたくさんの支えが来てしまうのは、自分で気づかないうちに周りに与えているからなんだと思う。最後まであきらめないこと、自分からつかもうとすること。全力でやること。ありえないくらいに。それが結果をつくる。自信を持って続けてほしい。
■ゴウ:優勝おめでとう!「ドラゴン・ヌードル」の採用おめでとう。ゴウは今回の武者修行からどんなことを学ぶことができただろう? 良い意味で、ゴウはいろいろなことが器用にできてしまうから、ついつい努力をさぼってしまいがちなんだよね。そして努力できない自分を知っていて、乗り越えるべきポイントであることも自分で知っている。100%のチカラでやるのではなく、120%以上のチカラでやってみること。どこまでできただろうか? そしてチャレンジしてみてどうだっただろう? 日本でもできるような努力ではなく、ホイアンでしかできないような努力をしてみること。小さくまとまらないこと。ありえないくらいやること。クレイジーにやりきること。熱中すること。爆発すること・・・。武者修行の中では様々なチャレンジポイントがあったと思う。どちらの選択をするべきか迷いに迷ったこともあると思う。これしかないっ!って決めて、それを実際にやってみて。それしかないと思ったから実行したけど、でもそれゆえに次の課題がやってきて。悩ましい決断もあったよね。でも何とかクリアした。悩みながらも外に見せることもなく、なんとなくひょうひょうとやりとげてしまうのはゴウの特徴なのかもしれない。器用なんだよね。でもそれをぶち破ることを日本に帰ってからも続けてみてほしい。「これで終わり!」と思っても、まだ続きを頑張ってみる。もうやらなくてもいいはずの努力を続けてみる。たとえばそんなこと。「えっ、なんでまだやってるの?」って思われるくらいに、突き抜けてやってみて。グローバルな環境で働きたいなら、なおさらそれをやってみてほしい。そして仲間をつくってほしい。ありえない動きでつながった仲間こそ、グローバルでは生きてくる。そして・・・、おせっかいファシリテーターの最後のおせっかいです。気になる人にはちゃんと伝えてみよう、男女関係なく。間違っていてもいいし、言葉にならなくてもいい。なんかよくわからないけど通じちゃってるって人がいたら、それは奇跡だと思う。与えられた縁は、きっと何かの意味があるんじゃないかな。心に問いかけてみよう。人生の優勝は自分でつかむこと!
■のぞみ:のぞみは本当に変わったね・・・。道に迷って遅刻してきて、おどおどした自己紹介をしていた初日ののぞみが、最終日には別人のよう。でも正直な話、僕が「のぞみ、すごい!」と感じたのは初日の自己紹介の時。自信なさそうな雰囲気で、それがありありとわかるくらい、震える感じすら伝わってくるような自己紹介だったけど、のぞみは初対面のみんなに向かって重要な開示をしたんだよね。「のぞみは、相当に大きな決意をして武者修行に挑んでいるんだな」と感じた。僕がのぞみと触れ合う時、ビジネスの学び以外に何かできないかな・・・と考えていた時の土台は、その時ののぞみから感じられた重大決意だった。人生のミッションをたった1行しか書いていなかったのと裏腹に、そしてなぜ1行しか書いていなかったんだろうって推し量りながら。のぞみにとって、毎日の武者修行は挌闘だったよね。つらい場面もたくさんあったと思う。やるぞ!って決めて挑んだのに、いざ入ってみると逃げたくなることもあって。そして逃げてみたこともあるんじゃないかな。ちょっと逃げてみて安全地帯に後ずさりしたくなって・・・でも「これじゃダメだ!」って奮い立たせて、また戻ってこようとするのぞみの姿。それはまさに、自分を変えたいという思いの強さを感じさせると同時に、「やんなきゃいけないけど正直しんどいんです・・・」って自分に言い聞かせたくなる気持ちとの挌闘に悩んでいる「素直で真摯なのぞみ」を感じさせる場面でもあった。逃げても戻ってこようとして、逃げても逃げても、それこそたとえ誰からも「帰ってこいよ」と手を差し伸べられなくても、自力で戻ってこようとするチカラ。本当にすごいと思った。その執念とパワーがあったからこそだと思う、のぞみが大変身を遂げたのは。のぞみが「100%じゃなくて120%!」と言っていたのは、なるほどなって今では思う。最終日には、あの仕草も消えたね・・・。全然違う。かっこいい。この先の将来も、辛くなる時はあると思う。逃げたくなる時もあると思う。僕は「逃げるな」とは言わない。なぜならのぞみは「逃げちゃダメだ」と言い聞かせて、誰かにつかまりながらでも戻ってこようとするチカラがあるから。逃げたくなったら逃げても良い。でもちゃんと戻ってこよう。120%でやれば、必ず戻れる。必ずや自然と前進できるから。子どもたちの心に寄り添える先生は素晴らしい。でも先生以外の世界も調べてみてほしい。広い世界を探検しよう。優勝おめでとう!「ドラゴン・ヌードル」の採用おめでとう。優勝のコメントで語った未来への宣言。さらっとした一言なのに、自信に裏打ちされた地に足の着いた言葉遣いで、とってもかっこよかった。
■なお:なおは激変したよね。最初の頃に、ちょっと開いて、でもまた閉じて。個人面談では僕は何もできなかった。最後の期待を込めて、ちょっとだけ冒険して伝えてみたことはあったけど、なおの前進に資するだけの投げかけができたかは不安なところ。でも期待を込めていたことが間違いでなかったことは、初日と最終日のなおの違いでよくわかる。顔の表情だけでも激変した。内面の変化は、なおが一番自覚をしているよね。そう、自分が変化を自覚できているというのは、それだけ余程の変化があったからのはず。なおは外見ではあまり見せないけれど、毎日の振り返りシートでは自分の毎日を詳細に考察し、次の日へと結びつけていた。びっしりと書き連ねていたシートがとても印象的で。それだけじっくりと考えているのだから、それをそのまま出すだけでも大きな変化が起きるんじゃないかな・・・って思ってた。でもなかなか言えなかったんだよね。でもシートを見れば、確実に少しずつ変わっていくなおの様子がわかった。最終的には顔の表情や行動面に変化が現れた。それを見て、なおは武者修行でちゃんと自分からつかむことができたんだな・・・と嬉しく思っていた。でも、最終日の振り返りシートを読ませてもらってさらに驚いた。実際のなおは、もっともっと大きく激変している・・・それを最終日の振り返りシートで知らされた。初日と比べると、それこそまったくの別人だ! 初日の自己紹介で、自信がないとか、自分の意見が言えない、自分を見失いがちで衝突が怖い、意見が言えるようになりたいって言ってたよね。これ、なおは全部クリアできちゃった。すごいことだと思う。なおは自分のペースを崩さずに、良い意味でのマイペースで成長の歩みを止めなかった。何事からも学ぶ姿勢が強く、ちょっとずつちょっとずつやってみるという姿勢を貫き通したと思う。前の自分ならできなかったことでも、やってみよって思ったら、すぐにさらっと試しちゃう。あ、できちゃった。あれ〜、やれちゃった・・・っていう小さな喜び。こちらが開けば相手も開く。もっともっと楽しくなってくるはず。だから少しずつでいいからやってみる。誰かと比較することなく、過去の自分と比較しながら、小さな歩み、確実な歩みを楽しめた自分がいたからこその大きな変化だったんじゃないかな・・・と想像します。ブログもいいね・・・。今後のなおの歩みがどこまで進むことになるのか、楽しみで仕方がない!
■さよこ:さよこは最初から最後までフルスピードで突っ走ったね・・・。ベトナムに来る前、もう日本にいる頃から突っ走っていた姿が印象的で。考えるより行動するタイプだから「考える」比重をあげていきたいという思いはわかる。でも、さよこの突っ走るエネルギーは天性のもの。「考える」比重をあげてもいいけど、行動する姿勢はそのまま貫いてほしいなというのが僕からの願いです。それは考えることが向いていないということを言いたいのではなくて、さよこは行動からきちんと学ぶチカラをもっているからこそ。それはベトナムに来る前から備わっていたチカラだと僕は思う。いろいろやりたくなって、いろいろ思いついちゃって、次から次へと思いが出てくるから止まらなくなって。いったん整理しないと収拾がつかなくなっちゃうんだけど、でも考えるチカラもあるからちゃんと整理できて。それでまた思いついて動いて、またアイディアがわいて考えて・・・。だからだんだん周りが見えなくなってくるんだよね。自分だけでも回ってしまうから。さよこがすごいのは、それほどまでにフル回転を続けている中で、「いや、待てよ」と気づくことができたこと。周りの声が聞けるようになったこと。以前だったら突っ走るままだったけど、小休止ができる。小さな振り返りができる。みんなの力を借りられる。みんなの状態やみんなの考えていることを推し量る余裕が生まれている・・・。初日と最終日とでは、さよこは大きく変わったなと。周りが見えるようになり、周りが聞こえるようになったさよこだからこそ、僕はその行動を止めてほしくない。周りのチカラを借りながら、小休止と小さな振り返りをはさみながら、引き続き突っ走って欲しい。今から人生設計するのもいいけれど、思い切り突っ走ると思いもよらない世界が見えてくるはず。小さな人生設計にとじこもらず、思い切り走ってみよう。Uターンもいいけれど、それに縛られずUターンを何度も重ねて思い切って外に行っちゃえ!周りが見えて、周りが聞こえるというのは大きな武器。そのまま思い切り突っ走ろう! 応援しています。
■テッペイ:ホント、いいチーム、いいタームだったよね(笑)いろいろな意味で、考えて悩んで挌闘したと思う。そんな中で、どんなことがあっても揺るぐことのないテッペイの安定感は本当に見事だなって。初日の自己紹介で「承認欲求が強い」って言ってたから、まず本音で承認した(笑) テッペイは武者修行に来る前もチームでリーダーを担うことがあったというし、チームづくりに強い興味を感じていたんだよね。実際にそれができるし、タームでの発言も意欲的で。だからこそ、途中から動きを控えるようになってしまった(ように見えた)のが、あれ・・・と思っていたのが正直なところ。気づいたかわからないけれど、途中で僕がチームのビジネス議論に介入したのは(普通は僕は、あの手の介入はあまりしない)、意見の表出をおさえているか迷っているかしていたテッペイを引き出そうとしたから。でも、そんな中でもテッペイは自分から気づくことができたんだろうな・・・って思う場面が出てきて。気分を害されても本音を言う、とか、嫌われてもいいから本音をぶつけるとか。チーム内だけでなく、ターム全体にも投げかけるようになった。テッペイはちゃんと考えることができるんだから、「なぜやらないんだろう?」って思っていたところ、元々のテッペイが動き始めた。それは、毎日の武者修行の中で、本気を出すということ、本気でつかみとるということの意味を自覚したからなんだろうなって思う。そして同時に大きかったことは、一つの価値観からではなく、いろいろな評価軸の存在に思いを馳せるようになったこと。だからこそ相手の考えや態度に対して、より注意深く感じられるようになったはずだし、さらに貪欲に引き出して掴みだそうという姿勢に転じたんじゃないかな・・・と思う(間違っているかもしれないけど、僕が見るテッペイはそう見えた)。世の中の偉人って、みんな「与えられた学び」ではなく「自分でつかみとった学び」が土台になっているんだよね。クレイジーな程の本気こそがチームを動かしタームを動かし世界を動かす。安定感と本気が同居したら最強だよ。日本に帰ってからのさらなる武者修行に期待しています!まだまだ、いくらでもできる!
■ゆうや:ゆうやにとって武者修行の2週間はどうだっただろう? ゆうやとは関わりが少なくて、一番話したのは最後の打ち上げだった気がするんだけど、いろいろ質問してくれた割には自分からの回答が充分でなかった気がして、それが今でも心残りです。けど、ずっと物静かで、いつも周りの様子をうかがうようにしていたゆうやが後半戦、特に最後の数日間は、とっても輝いた表情をしていたことがとても印象的だな・・・。言葉は悪いかもしれないけれど、最初の頃は、周りからどう思われているかを心配しているかのような、オドオドしていた様子があった。初日の自己紹介でも、失敗が怖いとか、なかなか意見が言えなくて・・・って言ってたよね。思い切って武者修行に飛び込んだんだなって決意が伝わってきた。ゆうやは日本にいる時も、ゆうやの方から僕にメッセンジャーで挨拶を送ってくれたよね。最近の武者生にはなかなかいないので、それだけ意気込みも大きかったんだろうなって。外見でこそ慎重で、周囲をうかがっているようなところがあったけど、内面では後悔のない人生を送りたい!っていう強い熱情があるんだよね。思いっきり経験していくぞっていう意気込み。敷かれたレールを走る人生はイヤ。通勤電車の人たちの暗さが嫌だって。そういう汚れのない素直な思い、透き通るような透明な心持ちっていうのかな。ゆうやがこれからも本当に大事にすべきもので、誰から何と言おうとも、守り続けてほしい。振り返りシートも地道に書き続けていたよね。Day12とDay13なんて、時を忘れて一気読みしたよ。すごいなぁ・・・って感動しながら読んだけど、なんといってもゆうやの紡ぎ出す言葉が輝いているんだよね。本当に学びが大きかったんだろうなと。大事なことは学び続けること、とめないこと。失敗が怖いとか意見が言えない・・・なんていう昔のゆうやは、もういなくなった。ゆうやが真摯にうけとめる感性には素晴らしいものがあるから、これからも自分なりの武者修行をつづけてほしい。
■やまなつ:やまなつは「みんなと同じがイヤだ!!」っていう姿勢がとても印象的だった。この2週間の武者修行、やまなつはみんなと違う動きを貫くことはできたかな? 僕自身、人と同じことをするのが好きではないので、やまなつの姿勢には共感をもつことができた。でも「ナンバーワンよりオンリーワン」って聞こえのいい言葉ではあるけれど、そもそも「オンリーワン」って「ある特定のニッチな領域におけるナンバーワン」と同じ意味なんだよね。だから、ナンバーワンを目指すよりも難しく、ナンバーワンを目指す以上に本気で死に物狂いで取り組み続けないと達成できない。それがオンリーワンなんだよね。そうでないと、ナンバーワンでもなければオンリーワンでもなくて、単なる普通の人になってしまう。僕がみんなに初日に伝えたこと。それは「なんでそんなに頑張っちゃってるの? って思われるくらいに頑張れ」ということ。それくらいに本気で取り組まないと、オンリーワンにはなれないから。それこそ人の批判をしているヒマなんかなくて、圧倒的集中、圧倒的熱中、圧倒的努力がなければなしえない世界。僕がやまなつに期待するのは、そういう意味でのオンリーワン。「ナンバーワンになれない人が、逃げのために使っているオンリーワン」なんかじゃない。どこかで伝えておきたいなと思いつつも機会がなかったので、ここに書いてみました。でも本気でやるってどういうことなのか。2週間の武者修行を通じて片鱗はつかめたんじゃないかな。Day9まで、ずっと毎日欠かさずびっちりと書き続けた振り返りシート。その一方で、その後は明らかに振り返りシートを書きながら「寝落ち」していたことがわかった。翌朝になって見返して、「あー」と思っても、それを直す余裕もなくて。ちょうどClipの厨房で戦っていた時期、厨房から出てまでして活動をしていた時期と一致するよね。もうね、そういうクレイジーなくらいの熱中が必要なんだと僕は思う。それがオンリーワンを目指すための最低条件なんじゃないかな。本気でやるってそういうこと。何でも本気でやってみよう。だんだん世界は広がるはず。なぜなら本気でやり続けると、自然と意外な発見が来るから。自分の価値観を飛び越えて、新しい世界観を常に追い求めてほしい。本気を続けていけば大丈夫。その調子でどんどんチャレンジを!
■こうすけ:こうすけは最初から積極的で、一生懸命に考えたり行動しようとしたりするのが印象的だった。そんなこうすけが武者修行を通じて変わった最も大きなことは、他責志向が愛に変わったこと。こうすけって、武者が始まった頃から積極性が目立っていて「あ、このまま突っ走ればいいじゃん!」って思っていた。でも、なぜか不思議とよく立ち止まる(笑)おかしいなぁと思って自分も考えてみたんだけど理由がわからなくて。こうすけって動いているイメージがあるから全部うまく行っている様子に見えるんだけど、なぜか時折「苦悩」を抱えるんだよね・・・。こうすけと話していて、なるほどな・・・と思ったのが目に見えないかたちの他責志向だった。初日の自己紹介でも「他責」って自分で言っていたから余程の自覚があったんだろうな。これが行動にブレーキをかけているように感じられた。でもこうすけが特徴的なのは、他責志向があるのにそんな他責な自分を責める・・・そんなこうすけもまた自分の中に同居しているんだよね。そうか、活発そうに見えるのに時々ふと立ち止まる理由はここなのかもしれないなって。夏のゼミのビジネスプランコンテストの件も、ここにつながってるよね? 他責なのにそんな自分への自責もあって。自分だけでやっちゃえ!という思いとともに、周りに影響力を与えたい、チームで動きたいっていう思いもあって。バランスで苦しんだんだと思う。ある意味では自分に素直なんだよね。だからブレーキさえはずれたら動けちゃう。それが他責から愛への転化。こうすけの振り返りシートはとても印象的だった。太字の見出しまであって・・・あの見出し設定って意外と大変なんだよね。内容が整理できないと見出しの設定ができないから。だから内容面でもすごく、よく整理されていた。自分に正直に問い詰めていく姿勢がすごいなって。自分に対する素直な態度はここにも現れていて。でも最後の最後。24時近くになっても店舗でお客様をつかまえて、入店していただいた時の「やったー! ホテルに帰らなくてよかったー!」は印象的だったね。その調子で日本でも走ればいいと思う。そう、大丈夫。その調子で自信をもって走れ!
■しょーた:しょーたにはモテるためのヒントを2つほど。まず1つ目。「成長のための成長は無い」っていう和也さんの言葉は覚えている?「成長したい」って思っている人よりは、すべてのことを死に物狂いで全力でやっている人の方が成長するという話。すべてのことを死に物狂いで全力でやっているからこそ、後から振り返ってみると「あれ、昔より成長しちゃってる!」って気づくという話。死に物狂いで優勝を目指して頑張り続けるからこそ、自然と成長がついてくるという話。「優勝なんかより、自分が成長できればいいんです」っていう人は、それほど成長しないという話。覚えているかな? これって、人からモテるのも同じなんだよね。全てのことに死に物狂いで全力でやっているからこそ、いつの間にかモテている状態になっちゃうということ。つまり「モテる人」って、モテたいという思いが第一にあって、モテるための攻略法を探している・・・という人じゃないんだよね。これが1つ目のヒント。そして2つ目。相手の気持ちを考えるとわからなくなるとか、相手の気持ちを考えると混乱してくる・・・とかあるかもしれない。でもね、そうしたら聞いちゃえば良いんだよ。わからないことはわからないって言っていい。わからないことは「おしえて」って言ってもいいんだよ。哲学者のソクラテスは、「自分はたくさん知っている人間で、何でも理解できる人間だぞ!」と思い込んでいる人たちよりも、「自分は知らないことがたくさんあるし、理解できていないこともたくさんあるから、教わったり学んだりしなきゃいけない人間なんだ」と思っている人たちの方が、はるかにモテると言っている。しょーたはそのままでも素晴らしいキャラクターを持っている。人生のミッションを読んで、これはかなり面白いはず!って思っていたけど実際に見てみて予想通りだった。これは褒め言葉で言っている。ありえなくらい全力で毎日を過ごしてごらん。打ち上げの時のアクションは勇気が必要だったよね。あれを超える勇気を出したアクションを毎日連続でやってみて。死に物狂いの毎日を続けてみて。そして「マジ」「モテる」の2語は封印してみて、最低3ヶ月は。3ヶ月続けることができれば、きっと変化が起きるよ。圧倒的な死に物狂いを連日繰り出してほしい。やるかやらないかは自由!健闘を祈る。
■なつき:日本に帰国してからの長文のメッセージどうもありがとう。なつきは武者修行を通じてたくさんの収穫と課題をもってかえることができたんだな・・・と思って読ませてもらいました。行動すること、やってみることって、ホントに大事なんだよね。その大事さをかみしめることができさえすれば、なつきの今後は飛躍しかない!と思う。2週間の活動の中、なつきはいつも笑顔で頑張っている印象がずーっとあって、とにかく笑顔が印象的で。外側から見るとあまり変化を感じなくて、とても安定しているんだよね。でもそんな中にあって、終礼が始まる前の姿をみると、ある日はただただ呆然としていたり、ある日は目を真っ赤に腫らしたりしていて。お店で活動しているなつきは笑顔で厨房に立っているわけだけど、毎日の終礼に望む姿をみると、いかに一日一日を真剣に挌闘していたか、そして、いかにチャレンジをしてきたかがわかった。とにかく内面の変化と挌闘には大きなものがあったんだろうなって思うし、その集中力と真剣さはすごい!って、いつも思ってた。なつきはそこまで来ているんだから、あとはやるだけ。「やる」だけじゃなくて、自分を捨ててまでしてとことんやること。圧倒的熱中で毎日を攻めること。それだけでも大きな変化が起きるはず。「やる」と変化が起きる。成功したら楽しいし、失敗しても学びがある。だからどんどんやろう。そして僕がそれをあえて言わなくても、いまのなつきならそういうモードになっているんじゃないかなって思う。自分の行動やアイデアによって、新たなものを生み出すこと。その喜びは、なつきが一番知っているよね。新たな仕組みを生み出して、結果として大幅な業務改善ができちゃった。スタバの経験を思い出そう。もしかしたら、たまたまうまくいってしまったとか、たまたま採用されてしまったと思っているかもしれない。でも大事なことは、なつきの何らかのアクションがきっかけだったということだと思う。とことんやろう。とことんやり続けよう。チーム異動も大きなチャレンジだったよね。でも学びは激増したと思う。だからやろう!
■のぶ:のぶの2週間の集大成は、なんといっても最後の打ち上げでみんなに大きな宿題を提示したことだと思う。自ら率先して行動し、フォローアップや事後研修までという期限を設定しながら目標宣言をしてもらう動きをつくったこと。あれだけの動きがさらっとできて、しかも全員を楽しく巻き込むことができた。もしかしたら「この2週間、もっと動けたはずだよな・・・」っていう後悔が、そうした動きにさせたのかもしれない。みんなを巻き込んだNext to doができたことは本当に立派だと思った。のぶは初日の自己紹介の時に「自己管理能力が無い」「後悔のない人生を送りたい」って言っていたよね。まさにあの最後の動きは「自己管理能力がある人間」しかできない動きだったし、「後悔のない人生を送りたい」ということを心の底から考える人しかできない行動だったと思う。ホントに「やりのこし」をしたくなかったんだろうな・・・、というか、やればできるんじゃん! みんなを巻き込んでいける。すごい! 最初からやっていてばよかったのに・・・って思う。でも充分に間に合ったね。そして、そういう動きをどこまで繰り出していけるか、どこまでバンバン回していけるか。それがのぶの今後の人生の豊かさを決める鍵になるんだろうな。そして、これは今おもったことだけど、それだけのことが天才的にアクションできた身近な存在が、のぶのおじいさんなのかもしれない。オンとオフをわけるとかじゃなくて、誰かと同じような人生を過ごすとかじゃなくて、どう思われるかを気にする人生じゃなくて。つまりは全力で自分の人生を生ききる!っていうこと。最後にのぶがとった行動は、隣で見ていたからこそわかるけど、まさに脇目もふらずにとった行動だった。そのノリを、のぶの人生全体に当てはめはめることができれば強いはず。あと、のぶは武者修行をギリギリで申し込んだよね。チャンスをとらえて攻めることは大事。たかやとのぶがギリギリで申し込んできて、それゆえになつき先生が異動してきた。鍛えられたでしょう?(笑)こういうのは運命なんだと思う。ノリとスピード、そして全力で攻める!どうしてこうなったんだろう?っていう運命を楽しもう。どんなに辛い時も、どんなに楽しい時も、それを思い切り吸収しちゃう。奮闘して次のステージに行く。それがのぶのおじいさんの人生でもあるよね。
■たかや:優勝候補だと思っていたんだけどな・・・って、今でも不思議なくらい。ぐるぐる回って、迷いに迷った1週間半・・・という感じかな。すごくもったいないと思うのは、たかやってすごくできるのに踏み出すのに時間がかかるんだよね。みんなが入口のドアを必死で探している中、たかやは自分なりの工夫で真っ先に見つけてしまって。でもドアをあけても中を覗き見るだけで、いつまでも中に入らないというイメージ。優秀なだけにもったいない。たかやのノートと、それを使ってのとっても論理的な説明。しっかりした仮説と大量の聞き込みがあって、それなりの根拠付けがあって次の仮説に進んで・・・って、あんなにきれいな流れの企画説明を聞かせてもらったのは久しぶりだった。企画に限らず、もうあとはやってみるだけ。やってみないとわからないことは、やってみて調べる! ・・・そんな中で、ついにたかやが動き出した!と思ったのは、最後の数日間の集客活動を見た時だった。「夢中になって、何かをやってみる」に賭けてみた瞬間だったのかなって。初日の自己紹介で「優等生のレールから外れたい」って言っていたよね。ついに踏み出た瞬間だったと思う。そして徹底的にやった。徹底的に呼び込んだ。最初は大変だった。でもふたをあけてみれば続々とお客様がやってきた。なんだ、やっぱりできるじゃん!(笑)1人であれだけ集中して呼び込んだ武者生を、僕はあまり見たことがない。「好きなことより、こうすべきを優先する優等生」もいい。でも「いきいきと生きること」をミッションにしたいなら、こうすべきより好きなことを優先する時も大事。たかやは呼び込みに相当なエネルギーを費やした。でも、あまり語ってはいなかったけど、そこから自分なりに得たものは相当なものがあったんじゃないかな・・・と思う(これからジワジワやってくるものも含めて)。だからこれからも、「まずは考えてみる」だけでなく「迷わずやってみる!」ということも大事にしてほしい。迷ってもいい。迷いながらやるのが人生!迷っているだけでやらないのはもったいない!だって、たかやはできるんだからって思う。本気で熱中している姿は人を惹き付ける。だからお客様がやってきたのだと思う。たかやの集客は他のメンバーにも大きな影響力を与えていた(って、気づいてる?)。本気で動くと知らないうちに、いろいろなことが起きるんだよね。これからもアクションから学ぶ習慣を大切に。そして・・・、そんな姿が忘れられなくて?、最終日に「たかや、たかや・・・」と寂しそうにつぶやいていた女性がいたのはここだけの話。
■ももか:もっともっと思い切りやったら、もっと楽しかったんじゃないかなーというのが正直なところ。自分の長所や自分がもっている武器を出し惜しみしてしまったような気がして、もったいなかったなと。逆に言えば、いま持っているものを出すだけでも自分の身の回りは変わっていくよ。日本に帰ってからの武者修行。ぜひももかの全てを出すようにしてみてほしいな・・・と願っています。活動を見ていて「楽しい?」って声をかけたりしたけれど、ビジネス面談の時に「いまの企画にワクワクを感じない。面白いことやりたい。変なことやりたい!」って言ってくれたのが印象的だった。ビジネスはワクワクを感じたことしか成功しない。これは人生も同じだと思う。誰かのための人生じゃない。自分の人生を生きよう。「面白いことやりたい。変なことやりたい!」は素晴らしい。だから、ももかにはそれを追求してほしいなと。そこで出てきたももかの企画は素晴らしいアイディアだった。そしてそれに触発されて出てきたコシヒカリのアイディアも素晴らしいものだった。ももかのアイディアがあったからこそ、コシヒカリの着想につながったんだよ。だから、もし「面白いことをやってはいけない。変なことをやってはいけない。成功しそうなことしかやってはいけない」と思ってしまうことがあれば、ビジネス面談の時の自分を思い出して。「ワクワクを感じない。面白いことやりたい。変なことやりたい!」って自分に言い聞かせること。仕事も遊びもビジネスもプライベートも全部そう。その方が楽しくない? そして世の中の成功者って、そうやって成功をつかんでいるんだと僕は思う。自分が感じたままに、やりたいことをどんどんやったらいい。自分がやりたいと思ったことを隠してはダメ。どんどんやってみて! 初日の自己紹介で、ももかは「決断力をつけたい」って言っていた気がする。ももかが言っていた「ワクワクを感じない。面白いことやりたい。変なことやりたい!」っていう基準、それで決断するようにしたらいい。自分の進みたい方向に行こう。おもしろいこと、楽しいことにはみんながついてくる。今のももかを全力で出していこう。それが僕からももかへのメッセージです。
■まな:まなにはインドネシア語で!
Bagaimana pendapat Mana terhadap Musya-Syugyo kali ini? Merasa senang atau capek? hehe… Terus terang, saya senang sekali untuk bisa bertemu mahasiswi Jepang yang bisa berbahasa Indonesia di sini. Apa lagi, menurut surat Misi Kehidupan Masa Depan Mana, kamu mau bekerja di Indonesia juga ya. tapi… gimana ya, agak susah meluangkan waktu utk bercakap2 dlm bhs Indonesia. Dalam kegiatan 2 minggu ini, khusus pada awalnya, kamu merasa bingung gimana cara komunikasinya tidak hanya di dlm tim, tetapi di dlm term juga. Kamu diam terus dlm diskusinya. Alasannya kurang PD kan? tapi anehnya, kamu sudah mempunyai cukup pengalaman utk bekerja di restoran Vietnam di Jepang. Dalam bidang marketing dan promosi restoran, yang paling punya idenya pasti kamu. Saya masih ingat, kamu baru senyum waktu ditanyakan ide2nya marketing di restoran oleh anggota tim. Mana masih ingat reaksi mereka waktu itu? Mereka bersenang2 dan merasa heran juga terhadap cerita2 dari Mana. Walaupun kurang PD, yang penting “coba cerita”, “coba melakukan” dan jangan menghina ide2 diri sendiri. Jangan malu2 gagal. Memang siapa saja ingin dapat keberhasilan. Keberhasilan itu bagus, sepertinya Anugerah dari Tuhan ya. tapi saya kira kegagalan juga bagus, karena menurut saya, kegagalan itu juga Anugerah dari Tuhan, yaitu bahan pelajaran dari Tuhan. Orang yang bisa belajar dari situ, nanti pasti bisa dapat keberhasilan. Orang yang tidak mau gagal, atau orang yang mau melarikan diri dari kegagalan, dia pasti gagal terus. Karena apa? tidak belajar. Saya yakin, Mana orang yang cukup pandai, bisa belajar banyak dari pengalaman apa saja. Oleh karena itulah, Mana harus berusaha melakukan percobaan apa saja. Kamu pandai, kalau tidak melakukan Challenge apa aja, rugi!!! Orang yang bisa belajar, harus melakukan challenge saja. Kamu pasti bisa. Demikian, sampai ketemu di Indonesia lagi ya!!
■コシヒカリ:コシヒカリは大きく変わったよね・・・。初日の自己紹介で「わがままに生きたい」って言ってたよね。前半戦のコシヒカリは、なかなか自分が出せなくて。ついつい中にこもってしまって、意見を言う機会も少なくて。自分が出せなければ、わがままになれない。どうなっていくかな・・・と思っていたんだけど、今のイキイキとしたコシヒカリの躍動が信じられない(笑)「わがままに生きる」って素晴らしい側面もあるんだけど、それを実行すること、わがままを貫くことってなかなか大変なんだよね。でも今のコシヒカリは、そのために必要な努力すらも楽しめているんだろうな。「心の底から楽しいと思えることに出会い、誰よりも楽しく生きること」をミッションとするコシヒカリにとって、今の状態は楽しくて仕方がない状態なのかもしれない。2週間の活動期間中には何度も浮き沈みがあったと思う。辛い局面もあったと思う。それでもコシヒカリが必死にもがいて未来に向けて脱却できたのは、とても速かったなと。なぜ速かったのかを思い返せば、やはり「振り返りシート」の存在が大きかったんじゃないかな。コシヒカリの「振り返りシート」は本当にパワフルで、力がみなぎっていた。日常の活動に影があったり辛そうになっている時も、日増しにパワーアップする振り返りシートはとても印象的だった。それだけ必死に挌闘できていたんだよね。その挌闘ぶりに「振り返りシート」が拍車をかけたんだと思う。それによって、大吾さんがDay10で説明した「やる」→「見る・知る」→「探る」→「次へ」→「やる」・・・という循環がフル回転できんだろうなって。最後の数日間なんか、走るだけ走って、走っただけ成果を生み出せている実感があったよね。「武者修行、楽しいっすねぇ〜」って、活動期間中に口にする武者生はなかなか珍しい(笑)「ブログやります!」って宣言してから毎日継続し、しかもそれがきっかけで他の仲間にも刺激を与えて・・・本当にすごいな。「わがままに生きる」って周りに迷惑を与えることもある。でも、成長に巻き込む流れをつくれれば、「わがままに生きる」ことがみんなから支持される。応援もされていく。自らが成長することで、周りも成長に巻き込んでいく・・・。コシヒカリには、今後もそういう循環を回していってほしい。動きを止めない。どんどんチャレンジを加速していこう!
■えいじ:えいじは日本に戻ってから「変化」をジワジワと感じることになるんだと思う。すぐには感じることがなくても、だんだんと、そしていつの間にか世界が変わってきていることに気づくんじゃないかな。なんというんだろう? 昔は小さな自分を防衛したくて、過剰なまでにトゲをびゅんびゅん飛ばしていた存在。でも今は、周りからのエネルギーを感じたくて自らみんなに飛び込んでいこうとする存在。えいじもまた激変した一人だなって思う。そして態度だけでなく、自分の思考もやわらかくなっていくはず。自分で考えたアイディアは、必死に考えても小さなアイディアだったかもしれない。今はそれを温めることができる。周りの知恵を追加できる。みんなで大きなアイディアへと昇華していける。そういう「構え」を身に着けたんじゃないかな・・・って僕は見ている。固定観念とか、偏見とか。今まで「正しい」と思っていたことも、みんなの意見を純粋に聞きながら見直すことができていく。自然と世界は広がるよ・・・。就活で汲々としている学生の中には狭い価値観にハマっている人も多い。最初に働く会社=ファーストキャリアですべてが決まると信じている人すらいる。でも、どんなことでも「どうなんだろう?」って、自分で考えようとしてみること。そういう態度があるかないかで自然と世界は違って見えてきて当然だと思うんだよね。初日の自己紹介で、えいじは人との出会いを言っていたような気がする。仲間を探しに来たって。間に合ってよかったね・・・。初日のえいじだったら仲間探しは難航したと思う。今なら自然と周りから寄ってくると思うよ。ビジネス企画は良い着眼点で、あともうちょっと日数があったらな・・・と残念な思いもある。でもそれに代えることのできない素晴らしい変化を掴むことができたのが、この2週間の結果だと思う。せっかくつかんだ「構え」だからこそ、どんどん実践をしてほしい。その構えで周りとの交流を重ねていこう。防衛している人たちの気持ちがわかるからこそできることがある。日本に戻ってからの武者修行を止めないこと。期待してるよ!
日本に帰ってからも武者修行を!!
ホイアンでの武者修行は終了しました。けれども彼らには引き続き成長を続けてほしいなと願っています。そしてまた、武者修行で身につけたチカラは、自分の成長に役立てるだけでなく、ぜひ周りの人たちのためにも役立てて欲しいと。
日本に帰ってからも武者修行。日本に帰ってからが、真の武者修行のスタートです。ファシリテーター無しでの新たな武者修行をスタートさせてほしいなと。プログラム1日目とは様変わりしたメンバーたち。「自信をもって、がんばれ!」と言ってあげたいです。
そして最後に・・・、武者修行でベトナムに長期滞在しているために、遠くから待っていてくれた妻の香織、長女の理心、そして長男の豪太に改めての感謝。
家族の応援があってこその武者修行です。そして私自身、武者修行で学んだことが、家族にも還元できていることはとてもうれしいこと。今回新たに学ばせてもらったことは、家族の幸せのためにも活かしていければと思っています。
というわけで、皆さん、本当にありがとう。
【参考】「2018末1ターム」の活動途中に書いたブログ記事
今回とりあげた「2018末1ターム」の活動途中に書いたブログ記事です。
途中で書いた・・・つまり、「どんな結果になるかわからない・・・」という中で書いた記事なので、当時の臨場感が感じられるかもしれません。参考までにご紹介します。
【参考】いままで担当させていただいた武者修行プログラムの記録
【参考】武者修行プログラム、2週間の活動内容は?
なお「武者修行プログラム」の詳細はこちらです。
「プログラム内容」や「武者修行で得られること」、「参加者の声」なども掲載されています。
なお、2週間プログラムの内容について、それぞれの日にちごとの概要をブログで紹介したものは次の通り。2017年春第1タームの事例です。
1日目:「キックオフ」 2日目:各チームがビジネス企画の活動をする1日目 3日目:各チームがビジネス企画の活動をする2日目 4日目:英語による中間発表、そしてチーム面談 5日目:終日OFF 6日目:ビジネス企画の活動+個人面談 7日目:ビジネス企画の活動+個人面談(2日目) 8日目:ビジネス企画の活動+ビジネス面談 9日目:ビジネス企画の活動 10日目:効果測定(1日目) 11日目:効果測定(2日目) 12日目:最終発表 13日目:クロージング・セッション |
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【 時の運と人の縁を極める日々の記録 】 渡邉 裕晃
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