未来予測は「当たるかどうか」ではなく「自分の頭で考えるきっかけ」としての価値がある!

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イギリスの『エコノミスト』誌による未来予測。

2年前に出た書籍、「2050年の世界 英『エコノミスト』誌は予測する」に続き、今月また新たに姉妹本、「2050年の技術 英『エコノミスト』誌は予測する」が発売になりました。

もともと私は「未来予測」には格別の関心が無かったのですが、最近になって、興味を持ち始めるようになりました。

「当たるかどうか」は別にして・・・、「専門家による予想」に触れることによって、「自分の頭で未来を想像する」きっかけが得られるからです。

これ、非常に重要だと思うんですよね。

2050年の技術 英『エコノミスト』誌は予測する

英『エコノミスト』編集部 文藝春秋 2017-04-14

by ヨメレバ


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書籍をとりまとめた『エコノミスト』誌の編集局長インタビューが、ウェブで記事になっていました。

英エコノミスト誌が予測「日本は人口減少でも明るい未来を描ける」 | 『週刊ダイヤモンド』特別レポート | ダイヤモンド・オンライン

インタビュー自体は、未来予測の方法やあり方などを語ったもので、それほど興味ある点はありませんでしたが・・・、

でも、「技術進化の速度」がさらに増していくと指摘している部分。当たり前ではあるものの、今後を考える上で本当に重要になるポイントだなと。この部分です。

英エコノミスト誌が予測「日本は人口減少でも明るい未来を描ける」 | 『週刊ダイヤモンド』特別レポート | ダイヤモンド・オンライン
「意外な発見」については3つあります。一つは、技術進化の速度です。本書に登場するノーベル物理学賞受賞者のフランク・ウィルチェックは、知識としての物理法則で見ると、今やいちいち実験するのではなく、計算によってテクノロジーの開発を進められるようになってきたと述べています。すなわち、今後、ますます進化の速度が加速する、ということを意味しています。
 2つ目は、バイオテクノロジーの進展により、可能性の幅が広がったことです。この先30年を考えると、最終的には遺伝子配列とわれわれが手にする演算能力の組み合わせによって、かつてないバイオテクノロジーの進化が起こり得ます。それらは医学だけでなく、製造業にも影響を及ぼすようになるでしょう。
 3つ目は、技術の進化が加速し、影響を及ぼす範囲が広がることにワクワクする一方、規制当局や社会における個人として技術の進化についていけるのか、といった不安があることです。それは、技術進化に派生する倫理的な問題です。法的な面や政策対応が追いつかない可能性があるのではないか、という点です。

 
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ブログの冒頭で、「もともと私は「未来予測」には格別の関心が無かった」と言いました。さらに言えば、「技術的な側面」についても興味無し。

でも、これからますます要注目だなと思うようになったきっかけがあります。それが、以前、ブログでご紹介した、「シリコンバレーD-Labプロジェクトレポート」の存在。内容は「自動車産業の将来」について、最新の動向をふまえて、とりまとめたものです。

「シェアリング」、「コネクテッド」、「電気自動車(EV)」、そして「自動運転」という4つの大きなトレンドから、将来を分析したレポート。パワーポイントの資料で、100ページ以上もあります。

技術にも、未来予測にも関心のない私は、あっという間に一気読みしてしまったのが、このレポート。

(参考:samsul.comブログから)
 
■2017年4月13日up
 未来予想に必読のD-Labプロジェクト|自動車業界のトレンドはシリコンバレーから起きている!

 

自動車産業のトレンドを通じて2030年までの世界を感じることができます。未来の世界を予想する上では必読のレポートです。

念のために言うと・・・、
私は「自動車産業の将来」に格別の興味があるわけではありません。でも、釘付けになって読んでしまい、あえてブログでご紹介するまでに至ったきっかけ。

それは、「私たちの生活」という観点から見ても、しかも、わずか5年、10年という短い期間で見たとしても、実に大きな変化が起きるんだろうな・・・と、感覚のレベルで「未来が透けて見える」ものだったからです。

技術の進歩が与える影響が、これからさらに大きなものになるなと。

今回のインタビューでも同じことが指摘されていて、「なるほど」という感を強めました。

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でも、こういう未来予想を読んだところで、人が考えるような未来にはならないもの。

読むだけ時間のムダ・・・という見方もありですが、

でも、「当たるかどうか」は別にして、「専門家による予想」に触れることによって、「自分の頭で未来を想像する」きっかけが得られるのは大事だなと。そして、読み手の想像力次第では、未来の一端を、一つのヒントとして掴み出せたりもするんだなと。

例えば今回の新刊では、こんな面白い事例が出ています。

2000年代初頭、シリコンバレーの『WIRED』誌では、「日本の女子高生ウォッチ」なるコラムが人気を博していた。日本の多機能のガラケーとそれを使いこなす女子高生は、未来を先取りしていると考えたのだ。それは、iPhoneの未来を予測していた―。こうした未来を予兆する「限界的事例」を現在に求めてみる。

     □     □     □

 
実際のところ、たとえばiPhoneが誕生したのは2007年。
今から、わずか10年前です。

現在のように、いつでもどこでもスマホでつながって、自由自在にコミュニケーションできるようになるなんて、10年前には、なかなか想像できなかったこと。

今から十年前に、新卒の就職先ランキングで有望だった会社が、今となっては・・・なんてことも。

だから「十年先の未来だって」わからないことがたくさん。想像もしていないようなことが、バンバン起こったって、まったく不思議ではありません。

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でも、それをふまえた上でも、「これからの未来がどうなっていくのかな・・・」って、常に自分の頭で考えていくことは大事だと思うんですよね。

だから、私はこれらの未来予想が当たるか当たらないかには関心がなく、あくまでも「自分の頭で考える」ことのきっかけを与えてくれる材料として、この手のものは有益なのではないかと感じています。

ちなみに2年前に出た本はこちら。
興味のある方は、ぜひ手にとって見てください!

2050年の世界―英『エコノミスト』誌は予測する

英『エコノミスト』編集部 文藝春秋 2012-08

by ヨメレバ

サムスル
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時の運と人の縁を極める日々の記録 】  渡邉 裕晃
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