初任給の使い道|貯金?親孝行?経営者として新社会人に伝えたいこと

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今回のテーマは、初任給の使い道について。

私自身、会社の経営者として、新卒採用では実にたくさんの学生さんにお会いします。特に最終面談の段階までたどりついた学生さんについては、とても記憶に残ります。

縁があわなくて不採用になった学生さんについても、その後どんな会社で、どんな活躍をすることになったのだろうかと、時々思うことがあります。心配して、ということではなく、大きな努力で大きな飛躍ができる20代という時を、彼らがどんな風に羽ばたくことになるか、期待の気持ちからくるものです。

先日、あるイベントに出席していたら、受付の女性が「おや?」という表情をしました。なぜかお会いしたことがあるような・・・と思っていると、1年前に面談をした学生さんでした。山口県の学生さんで、就職を機に東京へ出てくるという方でしたが、立派に活躍を始めている姿を見て、どことなく嬉しい、すがすがしい気持ちになりました。

今回「初任給の使い道」を書くのは、我が社の新入社員に対してだけでなく、就活を通じて出会ってきた多くの学生さんへも私の思いを伝えたいからです。




まずは「お金を受け取ることの意味」を考えよう

初任給の使い道

今年の4月に就職した新卒さんたちにとっては、おそらく4月、5月が、人生でたった一度の初任給の日ということになると思います。初任給の使い道、どんなことを考えているでしょうか?

これからも、お金を稼いでいくわけですが、自分の当時を振り返ると、初任給について感慨をもつことは無かったと思います。でも、大いなる自省を込めて思うのは、初任給を受け取られた社会人一年生の皆さんには、ぜひここで、「お金を受け取ることの意味」について、考え直してもらいたいなということです。

「お客様からお金をもらうということが、どんなに貴重なことか」

これは、どれだけ声を大にしても良いテーマだろうと思います。20代で実感できなかったとしたら、それは一つの不幸であるとすら言えるのではないでしょうか。

個人からいただくにしても、法人からいただくにしても、金額の多寡を問わず、貴重なことであることに変わりはありません。

「自分の給与は自分で稼ぐ!」という意識

営業マンであれば、アポ取り、訪問、提案などの営業活動を通じて、お客様からお金をいただくことがいかに難しいことか、骨身に染みて実感することになると思います。

この「お金をいただくことの難しさ、貴重さ」は、お客様からいただく際だけでなく、給与として会社から支給される際も同じです。

さらに言えば、就職するまでの期間、ご両親から受け取ってきたお金や費やしてくれたお金についても、同じような貴重さがあることを、今回の初任給に際して、実感してもらいたいなと思います。

生まれてから就職して初任給を受けとるに至るまで、ご両親が投じてくださったお金は、いったいどれくらいになるでしょうか。何気なく受け取ってきたお金も、かなり貴重なことであり、その裏には、それだけの愛情に支えられていること、その尊さを、改めて実感してほしいと思います。

そうして考えた時、給与に見合った実績を出すこと、自分の給与は自分で稼ぐ!という意識をもつということが、一流の社会人になるための自覚であり、社会人としての資格であることがわかると思います。

初任給で自己投資! 自分の将来に投資をしよう!

でも、新入社員として入社して間も無い時期は、給与相応の貢献ができなくても無理はありません。そのことで、過剰にひるんだりする必要はありません。努力を継続するのみです。

そのかわり、ちょっとでもいいから、ぜひ給与の一部を自分の成長のために、自分自身に投資をしてほしいと思います!

「自力で稼ぎ出したわけでもないのに得たお金=給与」については、そのことで自分を卑下するのではなく、
「お客様が、自分の将来可能性に対して投資してくれたお金なのだ」
と考えるようにしてみたら良いのではないかと思います。

かつて、ある若手経営者が、こんなコメントをされたそうです。

「20代でお金を持つようになると、株とかやりだすんだよね。でも僕はそんなことはしなかった。僕は自分の能力と自分の会社に全てを投資したんだ」と。
(直接うかがったわけではなく、あくまでも伝聞なので、真偽の程は定かではありません、念のため)

この方は、なんと上場会社の社長さんだったので、株主に対する軽視にもつながりかねないこの発言は、ちょっとした波紋をよんだらしいのですが、それを差し引けば、このコメントは、ある程度、的を射たもののように思います。

株をやるのは多いに結構ですが、単なるお金儲けのための株式投資ではなく、自分を成長させるための株式投資、企業を応援するための株式投資、ひいては社会に参画し、その成長を支えるための株式投資であるべきだと思います。

自分に投資をしよう。早く利益還元しよう

初任給の使い道をとやかく言うなと思われるでしょうが、それでもなお、私は「自分に投資をして、一生懸命成長しましょう」と言いたいと思います。そして、少しでも早く、自分に投資してくれたお客様に利益還元できるように、がんばってほしいと思います。

やがて近い将来、「やっと自分で稼いだお金を獲得できた!」と認識できた時が到来したら、その一部を、自分への投資に加えて、自分へのご褒美に充ててほしいとも思います。

はやく一人前に稼げるようになりましょう! 会社のためだけでなく、自分のため、ご両親のため、そしてお客様のために。社会人として自立することが、みんなのために恩返しになります。

そうして徐々に、会社が大きくなり、仲間も増え・・・、この循環を通じて、もっともっと仕事が回しやすくなり、営業もしやすくなり、良いお客様との出会いも増え・・・。その循環が実感しやすいところが、ベンチャーで会社づくりに参画できる醍醐味です。

そして最後に、お忘れなく。
ぜひ、ご両親など、お世話になった方へのプレゼントを用意しましょう。将来、良いことがあります、必ず!

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