努力をすることは、人生を心地よいものにしてくれる。今回はそんなお話をしたいと思います。
1日は24時間ですが、人間の体内時計は、1日約25時間で設定されているそうです。不思議ですよね?
世界は24時間周期なのに、人間は25時間周期。ここに1時間のズレが生じます。夜更かしは楽なのに、早起きには意志と努力を要する。これには、そういうメカニズムが背景として働いていることがわかります。
努力すると人生が心地よくなってしまう理由
1日24時間の世界を25時間周期で生活することには苦痛を伴います。
1時間早める努力をするだけで、世界の周期に適応することができる、つまり、心地よく生活することができる。
けれども、そうした努力をしない場合、それは楽かもしれないけれど、世界の周期に適応することができなくなる。結果として、眠くて辛い生活になってしまう。
つまり、人間にとって一定の努力を支払うことは、かえって、心地よさを生み出すものでもある、ということです。単に「1時間早める」という努力を払うかどうかが、大きな分岐点になるということになるわけです。
小さな努力であっても意味がある!!
ただし、厳密に言うならば、1時間早めるということに、それほどの努力は必要ないと言います。
・朝、太陽の光を浴びるようにする。 ・朝食をとって、一日のスタートを明確にする。 ・昼は外出するようにして、家に閉じこもらない。 |
これらのことで、1時間の格差はリセットされるようになっているそうです。つまり、動物として普通のことをしているかどうか、動物として自然なリズムを刻めているかどうか、というくらいのものです。でも、これらを「一定の努力」と見なすこともできます。
実は、これに類することは、他にも、たくさんあるのではないかと思います。
そんな苦労をするのは嫌だ、そんな努力をするのは辛い・・・。
でも、ほんのちょっとしたことで、1時間の格差が簡単にリセットされてしまう。
「ならば、やってみようよ」ということです。現状を憂いて、あらがってみたところで、何もなりません。
努力についての名言:本多静六の場合
ここで「努力」についての名言をご紹介しましょう。
私は、このままにならぬ世の中に処して、これをままにするただ一つの秘法を知っている。
それは、この世の中を、ままならぬまま、在るがままに観じて、避けず、おそれず、自らの努力を、これに適応させていくことである。 環境の支配は、まず環境への適応に始まる。しかも、環境を支配することは、偉大なる天才にもなかなか難しいが、環境に適応することは、われわれ凡人にもさして難事ではない。 |
これは、私が尊敬する本多静六先生の言葉です。日本の林学博士として知られ、徹底的な努力を通じて富豪になったという東大教授です。その努力ぶりについては数々の書籍でも紹介されています。まさに努力を楽しみ尽くした人物の一人です。
努力は快適な人生を生きるために払うべき代償
人は、一定の努力を払ってこそ、心地よく生きられるようにセットされている。
そのように、あらかじめプログラミングされている・・・。
そう思えば、努力を楽しむ姿勢も生まれてこようというものです。
努力は、快適な環境を生きるために払うべき代償なのだということ。この代償を事前に払うということができるかどうか、ということです。
努力を払うか払わないか。小さくて、でも、大きな分岐点・・・。さぁ、努力を楽しみましょう。
このコラムは、2008年8月27日に配信したメールマガジンを加筆・転載したものです。
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2008年11月13日 渡邉 裕晃
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