「1万時間やる!」という発想|プロを目指す上で身近で大事な第一歩

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1984年生まれのギタリスト、谷本光さん。プロ活動のスタートは17歳の時ですが、そんな谷本さんがギターを始めたのは、なんと16歳だったそうです。

■谷本光さんの公式ホームページ
http://www.hikaru-tanimoto.com

通常のプロのギタリストであれば、幼少の頃から英才特訓を受けているかのイメージがありますが、彼はわずか1年の練習でプロの世界に。なぜそんなことが可能だったのでしょうか?
 
2年前、某パーティーで演奏する谷本光さん
【写真:2年前、某パーティーで演奏する谷本光さん】




1日15時間から18時間の練習を毎日やっていた、谷本光さん

以前、あるパーティーに参加させてもらった際、サプライズゲストとして谷本さんがいらしたことがありました。冒頭に載せた写真が、その時の様子です。 

実際、そのギター演奏を聴いてみると、演奏が美しいというだけでなく、トリッキーな技術も入れ込んだ非常に独自性のある演奏で、耳でも目でも楽しめる特徴的なものになっていました。

谷本さんの短期間でのプロ入りの背景には、ご本人の才能もあったかもしれません。ただ一方で見逃してはならないことは、1日15時間から18時間の練習を毎日やっていたということ。

わずか1年でのプロ入りの背景には、この絶対的な量の継続が、強力な後押しになっていたのです。

マルコム・グラッドウェルの1万時間の法則

「何事も、1万時間くらい取り組んでいくと、 誰でも一人前のレベルになれる」

これは、マルコム・グラッドウェルさんの本、『天才!(成功する人々の法則)』で紹介されている法則です。
 

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谷本光さんのケースを「1万時間の法則」に当てはめてみると

16歳で始めて17歳でデビューした谷本さん。
その間に費やした練習時間は、毎日15時間から18時間。

この期間を、
もし1年間とするならば、1日18時間で6570時間。
もし1年半とするならば、1日18時間で9990時間(555日)
という計算になりますね。

わずか1年でのデビューだとすれば、「さすが才能ある方は違う!」となるでしょう。
いや「1年半」でも充分にすごいです。

ただここで注目したいのは、もし1年半だとしたら、マルコム・グラッドウェルのルール通りでもあるということです。

「仕事は最低3年は続けよう」と言われるのを「1万時間の法則」に当てはめてみると

異なる角度から、「仕事」について考えてみます。

一般的に、「仕事に打ち込むと3年で一人前になれる」と言われています。

「3年未満で辞めるともったいない」の背景でもありますが、計算してみると、

(1)平日だけ(土日祝日以外)毎日13.5時間ずつ。
これで3年たつと、合計9963時間に。
(この場合の1年の平日数は、246日)

となり、ほぼ1万時間に相当します。

「趣味」にも「1万時間の法則」は当てはまるか?

また、さらに異なる角度から、仕事についてだけでなく、「趣味を極めるにも同じ原則が当てはまるのでは?」と考えてみましょう。

ただ、仕事があるので、1日に10時間も割けませんね。

ただ、いろいろな方が言っているのですが、

少しずつでも10年やっていると、いつのまにか一人前になっちゃうよ。

という法則もあります。

先日の「日経ビジネス」でも、作家の半藤一利さんが、こんな発言をされています。

最近では、働いている人はとても忙しくて、読書の時間があまり取れないようです。しかし、関心のあることがあれば、少しずつでもいいので1つのテーマについて10年間勉強してほしい。すると、どんなことでも大家になれます。

そこでまた、先ほどと同じように計算してみると・・・、

(2)土日と平日の曜日に関係なく、毎日2時間45分ずつ。
これで10年たつと、合計10037時間に。
(この場合の1年は、365日)

ほぼ1万時間ですね。

また、もっと具体的な生活イメージを元に計算し直してみます。

(3)平日は毎日1時間。土日祝は毎日6時間33分。
これで10年たつと、合計9992時間に。

これも、ほぼ1万時間です。

改めて「なるほどなぁ・・・」と思えてきませんか?

まずは「どうやって1万時間を確保するか」を考える

仕事でも趣味でも良いと思います。

もし「何かを極めたい!」と思うなら、まずは
「どうやって1万時間を確保しようか」を考えてみること。

どんな曜日で、それぞれどのくらいの時間で・・・。
自分の生活スタイルや、自分の意気ごみとも相談しながら考えてみる。

手っ取り早く何かを極めるための、大事な視点のように思います。

「プロになるぞ!」と思うと、なかなか現実的でないように思えて挫折してしまいがちですが、「1万時間やるぞ!」と思えば、より身近なテーマに思えてきそうです。

さて、あなたは、どのようにして1万時間を確保しますか?
 
 
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 ■参考:このテーマに関連するブログ記事

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このコラムは、2010年5月29日に配信したメールマガジンを転載したものです。
 
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 2010年6月15日            渡邉 裕晃

 

 

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