格差社会|与えられて当たり前か、自ら創りだすことに喜びを見出すか

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今回のテーマは、成長できるかどうか。そして、成長できる人と、成長できない人のの間には、どんな違いがあるのか、ということです。

LINE株式会社で役員をされている田端信太郎さんが、こんなことを書かれていました。

「仕事とは与えられるもの。」だと思っている人と、「仕事とは自ら創り出すもの。」と思っている人の差こそが、「格差社会」。

Posted by Shintaro Tabata on 2015年11月29日

成長の分岐点は「与えられて当たり前」と思うか、「自ら創りだすこと」に喜びを見出すか。「たしかに、なるほど!」と思いました。




新語・流行語大賞にも選ばれた「希望格差社会」とは?

「格差社会」という言葉は、主に経済的な側面で使われますが、2006年の「ユーキャン新語・流行語大賞」でトップテンに選出されるほど、有名な言葉になりました。

「所得や教育、職業など、さまざまな分野において格差が広がり二極化が進んだ」というのが、当時トップテンに選出された理由で、山田昌弘(東京学芸大学教授)が受賞しています。若者たちから希望が失われつつある社会状況を「希望格差社会」と名付けたことで、「格差社会」という言葉が流行するきっかけをつくったとされています。

「与えられるもの」と思うか、「自ら創り出すもの」と思うかという格差

経済的な格差、教育の格差、そして職業の格差・・・。たしかに、過去に由来する結果としてあらわれている以上、どうにも手がつけられないという側面もあるでしょう。でも、仕事を「与えられるもの」と思っているのか、あるいは「自ら創り出すもの」と思っているのか。この違いが「将来において生み出すであろう格差」は、非常に大きいはず。

しかも大事なのは、この2つのスタンスのどちら側に立つかということは、「どうにも手がつけられない問題」ではないということ。やろうと思えば誰でもすぐに手がつけられること、つまりすぐに決められることだということなのです。

crossroads
crossroads / Laenulfean

アメリカの石油王、ポール・ゲッティの名言

ここで私が思い出したのが、次の名言。アメリカの石油王として知られた実業家、ジャン・ポール・ゲティ(Jean Paul Getty)の言葉です。

じっと座っているだけ、というパターンの場合。
走っている列車に乗っかっているだけで良いので安定しています。苦労もないでしょう。でも、苦労が無い分、その人には何の成長ももたらされません。

一方で、みずから時速60マイルで走るというのは非常に辛いこと。自分で走らなければいけないということは、不安定でもあるということです。でも、この「辛さ」こそが自分を鍛えることにつながります。結果として、自分を成長させることにつながるのです。

リクルートを創業した江副浩正さんの名言

仕事を「与えられるもの」と思っているのか、あるいは「自ら創り出すもの」と思っているのか。その違いは、まさにここにあります。

リクルートを創業した江副浩正さんは、「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ 」と言いました。

どちら側に意識を置くのか。

・仕事を「与えられるもの」と思っているのか、あるいは「自ら創り出すもの」と思っているのか。
・時速60マイルで走る列車にじっと座っているだけで良しとするのか、あるいは、自分の努力で時速60マイルの走行を実現させようと奮闘するのか。

このスタンスの差は非常に大きくて、ここで将来の成長が大きく変わってきます。将来的に、あらゆる面で、大きな差になってあらわれるはずなのです。

「自分の選択」によって生まれる結果としての格差

「仕事とは与えられるもの。」だと思っている人と、「仕事とは自ら創り出すもの。」と思っている人の差こそが「格差社会」。田端さんが言う「この差こそが格差社会」とは、「まさに、なるほど!」です。

・生まれながらの経済格差はあるかもしれない。
・生まれながらの教育格差もあるかもしれない。

でも、「与えられて当たり前」と思うか、「自ら創りだすこと」に喜びを見出すか。この2つのスタンスの差によって生まれる「成長格差」。これはまさに、その人自身の選択の問題です。

この差は、じわりじわりと大きくなっていき、次第に「かたち」として現れて、経済格差、教育格差につながってくるのです。

「先行きの不安定さに苦しみ楽しむ」ことの幸福

日本の大企業を辞めて、みずから起業を果たした知人がいます。

創業から3年がたって、「その後どう?」と話をする機会がありました。
といっても、彼がいる日本と、私が住むインドネシアとでは離れているため、対面ではなく、ネットを介したやりとりです。

彼は言いました。

先行きの不安定さには、苦しさもつきまとう。でも、先行きの不安定さを軽減するために動くということが、これほどまでに楽しくて、これほどまでに頑張れるものだとは、思ってもみなかった。

と。

彼の言葉を借りるなら、「先行きの不安定さに苦しみ楽しむ」ことの幸福を味わっている様子。すごくよくわかるな・・・と思いました。

「与えられて当たり前」と思うか、「自ら創りだすこと」に喜びを見出すか。そして、時速60マイルで走る列車にじっと座っているだけで良しとするのか、あるいは、自分の努力で時速60マイルの走行を実現させようと奮闘するのか・・・。という違いなんですよね。

ブロガー「ちきりん」さんの名言

著名ブロガーの「ちきりん」さんは、こんなことを言っています。

大企業のほうが成長できるとか完全にウソ – Chikirinの日記

「教えてもらう」では成長なんてできない。だから「教えてもらう制度」が整ってるかどうかなんて、何の意味もない。そんなのが大事に思えるのは、「教えてもらって成長してきた学生という立場」の間だけでしょ。

そうじゃなく、ぐちゃぐちゃの現実の中で、成果を出すということに拘る経験が最も人を育てる。だから、できるだけ「整ってない場所」からスタートしないと!

大企業は「お膳立てがないと学べない人」にはとても向いてます。「丁寧に教えてもらえないと学べない人」「手とり足とり指導してくれないと成長できない人」なんかにぴったり。

別の言い方をすれば、「市場から学ぶ能力の無い人」にはとても向いてる。

「ぐちゃぐちゃの中では自分の力は発揮できませんが、環境と制度が完璧に整っていたら全力で頑張ります」って人にね。

私は就職活動もせずにベンチャーの世界に入り、24歳の若さにして起業して、ずっと突っ走ってきました。いろいろな会社を見て、いろいろな経営者と交流して、「人の成長」ということに興味を持ち続けてきました。縁ある仲間で成長しあう。「成長縁」という造語を生み出し、商標登録までしたこともあります。

格差を生むもの:成長できるかどうかの分岐点は?

そんな背景をもつ私が言えるのは、やはり次のこと。

「与えられて当たり前」と思うか、「自ら創りだすこと」に喜びを見出すか。
この差は、成長の結果として大きく差になってくるいうことです。

まさに「成長格差」。

今回のようなテーマは、読まれるコンテンツではないかもしれませんが、非常に重要な点なので、自分に言い聞かせる意味でも改めてまとめてみました。これを読んで、ちょっとでも刺さる人がいれば、とてもうれしいです。

私も、さらにさらに頑張ります!

サムスル
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時の運と人の縁を極める日々の記録 】  渡邉 裕晃
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