ジョギングの話になった時、「そろそろ始めようかな」とか「近々、走り始めようと思います」と言う人より、「今日から走り始めました」と言う人の方が、私は好きです。そういう人の方が、アクティブだし、格好いいなぁと思います。
これは趣味でもスポーツでも、また、仕事においても言えること。それは、「いつか、●●をしたいと思っているんです・・・」と言う人の多くが、なかなかそれを始めないということからも言えます。
やってみれば、いろいろな発見や刺激が得られるはずなのに。
やってみれば、たくさんの楽しみを見出せるはずなのに。
(もちろん、自戒を込めて書いています)
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「なかなか始められなくて・・・」
そう言うひともいます。
でも冷静に考えてみてください。
もちろん「大それたこと」なら話は違います。
でも単に「走る」ということであれば、何も難しいことではないですよね。だって、私たちの多くは毎日歩いているのです。
それを少し走るというだけ。たとえば「週末にやる」と決めて、スケジュールに入れてしまえば良い。ただそれだけのことです。
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でも、なかなか始められない。
具体的に動き出せない。
そういう人たちがいかに多いかは、昨年出版された本、「考えすぎて動けない人のための 「すぐやる!」技術」が十数万部を超える、思わぬベストセラーになったことからもわかります。
著者である久米信行さんは、日本有数のTシャツメーカーを経営するかたわら、明治大学でも「ブログ起業論」という講座で教鞭を取っていらっしゃいます。
久米さんがその本を書かれたきっかけは、特に若い学生たちとの交流を通じて、
「始めれば人生が好転するのに、どうしてみんな始めないんだろう?」
「もっと人生を楽しまないともったいないのに・・・」
「ぼくらの世代は、もっといろいろやったのに」
そんな素朴な疑問が大きかったそうです。
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今日始められないことは、明日からも始まることはない。
それくらいのイメージをもって、貪欲にことを動かした方が、よっぽど楽しいはずです。仕事でも趣味でも。なぜなら、機会を増やすことを通じてしか、人は成長できないからです。
機会を増やすことが、成長に直結します。楽しみも増やせます。苦労が増えるかもしれない。でも、それを経ないと味わえない喜びが、その先に待っているものです。
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例えば・・・、「今度いつかランチしましょう」と言われると、多くの人は、「そうですね、ぜひ」で止めてしまいます。そんな場面を見ると、「もったいないなぁ」と思います。
「そうですね、いつが空いていますか?」と日時を決めてしまえば、簡単に食事は実現するのですが、そうする人は、意外なことに、そう多くはありません。食事を通じて得られることは、たくさんあるはずなのに。
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伊勢丹やバーニーズなどでカリスマバイヤーとして知られ、セブン&アイ生活デザイン研究所の社長も務めたことで知られる、フジマキ・ジャパンの藤巻幸夫さん。
藤巻さんの場合、誰かに会って、「今度いつかお食事しましょう」という段階になると、すぐにアポ設定を確定させてしまうそうです。
実にアクティブな人物。でも、そんな時、相手から「えっ、日時を決めちゃうんですか?」と反応されることがあって、かえって驚いてしまうことが多いそうです。
つまり、そういう人が本当に少ないということです。
【このテーマ:次回につづく】
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このコラムは、2009年6月24日に配信したメールマガジンを加筆・転載したものです。
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2009年6月28日 渡邉 裕晃
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