先日、近所にあるクリスチャン系中学校を訪問しました。
インドネシアは国民の75パーセント以上がイスラム教徒。
イスラムの多い国として知られていますが、一方で、
キリスト教やヒンズー教、仏教や儒教を信奉する人たちもいます。
訪問した時は、ちょうど授業が終了した後でした。
授業終了後の「課外活動」が行われている時間で、
どのクラブを見ても、先生の指導を受けながら、
みんな熱心に取り組んでいました。
この写真は、造形クラブの様子です。
【写真:造形クラブの活動の様子】
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みんな、もくもくと造っているのですが、
写真をじっくり見てください。
左側の青年の背中を見ると「今でしょ!」の文字が(笑)
「意味わかる?」と聞いたら「わかりません」と。
話によれば、
日本へ観光に行った友人からお土産でもらったのだとか・・・。
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この造形クラブ。
とにかく寡黙に、そして熱心に作業を続ける皆さんの様子が
とても印象的でした。
それでも時々ふと湧き起こる、生徒と先生の掛け合いと爆笑。
こういうムードは、とても良いですよね。
とても和やかな雰囲気で、楽しそうな環境でした!
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インドネシアには、
非常に手間と時間のかかった手工芸品が数多く存在します。
お土産としても有名ですよね。
今回、彼らの活動の様子をじーっと眺めていて、
私はふとこんなことを思いました。
そもそもインドネシア語で「手工芸品」を意味する名詞は「kerajinan」。
この語源は、「熱心な、勤勉な、まめな」を意味する形容詞の「rajin」から来ているはず。
インドネシアの人たちにとって、
こうした手工芸品は、単なる造形物でなく、
「真面目に熱心に取り組んだことの成果物」としての性格が濃いのだろうなと。
今まで、kerajinanの語源なんて、興味もなかったのですが、
彼らの様子をみていて、ふとそんなことを思った次第。
改めて美しい言葉だなぁと思うと共に、
インドネシアでつくられる工芸品の数々に、改めて敬意を表したくなりました。
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【 時の運と人の縁を極める日々の記録 】 渡邉 裕晃
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