いま注目の海外ビジネスインターン、武者修行プログラム。ベトナムの世界遺産ホイアンで、日本人学生を対象に行われる2週間のプログラムですが、2017年8月9日(火)にスタートした「2017夏・第4ターム」も、8月21(月)でプログラムの最終日を迎えました。
「これから参加してみようかな」とか、「どんなプログラムなんだろう?」と思っている学生さんもいると思います。そこで今回のブログでは、海外ビジネス「武者修行プログラム」、この2週間の活動について、振り返ってみたいと思います。
目次
武者修行「2017夏・第4ターム」参加者は28名!
【写真:最後に記念撮影を!】
この「武者修行プログラム」。日本の大学生を対象とするプログラムですが、私の役割は、参加者たちのビジネス面での成長を促す、「ビジネス・ファシリテーター」です。
今回の「2017夏・第4ターム」に参加したのは28人の武者たち。アタマとカラダとココロとをフル動員して、最後の最後まで、みんなよく頑張り抜いた! 2週間、本当によくやった!
「ビジネス・ファシリテーター」として彼らの成長に寄り添うことができたことは、ただただ感無量です。2週間が本当にあっという間で「もう終わってしまった」というのが信じられません。
今まで、「2016夏」「2016年末」「2017春1」「2017春5」と、合計4回に渡って「ビジネス・ファシリテーター」として参加させていただきました。5回目となる今回の28人を加えると、合計で131人の学生さんと対峙させてもらったことに。感慨深いな・・・。
武者修行プログラムとは?
本プログラムの詳細はこちら。
今回の「2017夏・第4ターム」の感想
この武者修行プログラム。大枠となる内容は決まっていますが、参加者の興味関心、現在の状況や、今後の方向性に応じてプログラムの詳細を変えていくことがあります。私が武者修行のファシリテーターとして動く時も、いつも気にしているのは集まってくる参加者の様子を見てやり方をチューニングすること。マニュアル通りに指導するようなことはしていません。
今回のタームの特徴は、非常に優秀な人が多いというのが私の印象でした。
伝えたことは理解するし、しかも「きちんと」理解できる。さらには、そこから気づくべきことについてもきちんと気づくことができる。「なんじゃ、この優秀さは!」というのが初日の印象でした。打てば響くというのが気持ち悪いくらいで。
だから、今まで私が経験した4つのタームでやっていた方法とは、少しやり方を変えました。というか、私としてはだいぶ変えました。そして彼らが企画するビジネスプランの「結果」を思い切り伸ばしていこうと思ったのです。
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でも・・・、1日また1日と経過して。ふたをあけてみると、なかなか動けない。動かない。自分のやり方が間違っているんだろうか、とか、もっとうまくやるにはどうしたらいいんだろうかと、日々悩みました。ダメじゃないかと責めることは簡単で、でも自分のやり方が間違っているんじゃないかと思ったりも。
ビジネスのファシリテーターとして難しいのは、関わり具合のさじ加減。自転車に乗れない子供がいたとして、2つの補助輪を設置してあげれば誰でも乗れるようになります。でもそれでは意味がない。自分で自転車に乗れるように導くには、やはり自分で乗ってみて、たくさんころんで、膝をすりむいて、血を出して、でも練習して・・・という過程が不可欠。
ビジネスのファシリテーターとして動く時も、「答えを与える」のは簡単ですが、それは「補助輪をつけてあげることによって、あたかも自分で自転車に乗れているかの錯覚を与える」のと同じこと。
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もちろんそれで、「答えを教えてくれない」との不満をもつ人もいます。でも、自分で自転車をこげるようになりたいんだよね? いいの?補助輪をつけちゃって。と思うんです。だからヒントは与えるし、努力の方向性は指し示すけど、実際に乗って、何度も転んで・・・という「行動」は本人がやるしかない。「自転車の乗り方」という理論を理解しただけでは乗れるようにはなりません、という当たり前のこと。
特にビジネスにおいては、「できるか、できないか」より「やるか、やらないか」が次のステップを切り開くという性格が非常に強いと私は感じています。だから、やってほしい。そうすればわかるから。そこでわかったことをふまえて、また次のヒントを与えるから・・・。
でも動けない。動かない。あぁ、もったいない。みんな、すっごい優秀なのに! 本当に忸怩たる思いでした。本当に可能性があるのに・・・、すっごく可能性ある企画が生み出せるはずなのに! と。
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メンバーはメンバーなりに頑張ったのだと思います。でも自分自身も、もっとやりようがあったのではないかとの反省もあります。
今まで担当してきたタームでは、終礼が終わって夜9時になってからも、「ビジネスの相談があるので、食事しながら相談させてくれませんか?」っていうのが、ほぼ毎日ありました。夜11時に連絡がきて「どうしても明日のアンケート実施のためのアドバイスが欲しいんです。今から時間をください!」って、夜12時まで付き合ったことも。
夜11時から翌朝7時までの行動予定を1時間ごとに立てて、チームメンバーごとの役割分担も決めて、それがきちんと進捗するよう1時間ごとに私がアラートを出してチェックする・・・だから徹夜に付き合う、なんてこともありました。
でも今回のタームメンバーからは、終礼後に相談をという依頼が1件もない・・・。
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「なんでだ?」って思いました。
でも、それはそれで良いことだとも思いました。自分たちで自立しながら企画を進めている証拠かもしれないから。
でも日を重ねるごとに、これでいいんだろうかと。どうしたらいいんだろうかと悩んだのも正直なところです。企画が進んでいるところは良いですが、企画がなかなか進まずにいるところも同じ状況だったから。
大丈夫かな・・・と心配しつつ、補助輪をつけないようにとの思いとの葛藤。
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でも、ちゃんとやるべきことをやったチームは、それなりにきちんとした結果を出していました。何度も何度も自分で自転車に乗って・・・。困難があれば相談に乗ってあげて。そしてまた自分たちで何度もやってみて・・・。PDCAを何度も何度も回したチームは、きちんと結果を残していた。「すげー」って感じる場面もたくさんあった。
だから、そうでないチームに対して、どうアプローチをしていけばよいのか、という点は、私としても大きな課題として受け止めることのできたタームでした。
決して怠けたわけではないってことは知っている。みんなが頑張ったということは痛いほどわかる。やりきったチームに対しても、本当はもっともっと上を目指してほしかった。私の力不足を突きつけられたタームでもありました。
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あっと言う間の2週間。みんな本当によく頑張り抜いたと思います。やりきった人はやりきった人なりの感慨を。そして、やりきれなかった人は「もっとこうすればよかった」という後悔を、次への学びへと昇華させることまできちんとできた上で終了を迎えることができたことは、このタームの良かった点だと強く感じます。
私自身、みんなからたくさんのことを学ばせてもらいました。これからの大いなる飛躍が目に見えるようで、楽しみすぎてなりません。みんな、本当にありがとう。私も今後さらなる精進をしていきます。
武者修行「2017夏・第4ターム」参加者たちへのメッセージ
最終日を終えて、「ついに終えたぞ!」と一息ついた時、あまりの感慨深さに、一気に書き上げたのが、彼ら参加者たちへのメッセージ。やりきりました! 終わってしまったのが寂しいなぁ。
■あいこ:チームの優勝おめでとう! 最初はおとなしかったけど、数日もすると立派にみんなの前で積極的に発表できるようになったよね。最初は緊張が見えたけど、すっごく頑張っているなと、感心しながら見ていたよ。「ビジネスがあって世界が動いているから、ビジネスを学びたい」という思いは、スムージーの商品化と販売体験を通じて感じることはできたかな? 芯の強さと積極性は、武者修行に来る前のあいこと、最終日のあいことを比べると、ものすごく伸びたと思うよ。表情も違う。引き続き自信をもって進んでいこう!
■かねちゃん:チームの優勝おめでとう! めちゃめちゃ達成感があるでしょう?(笑)本当によくやりきった。かねちゃんは、ちゃんと動けていたし、試行錯誤も重ねることができていた。実直なんだよね。そして諦めなかった。その強い姿勢は、きっとチームメンバーにも刺激を与えることができていたはず。かねちゃんの、目標に立ち向かってこだわり続ける、その強い姿勢は財産だよ。そして「もっともっとできたはず!」っていう思いも素晴らしい。今まで「腐っている」と思っていたかもしれないけれど、僕が見るに、かねちゃんは確実に変身した。「進歩する努力を怠らない」=「腐らない」。これからもそれを大切に。その調子で続けていけば、きっと大丈夫だよ。
■あき:あきは商品開発のところで本当によく頑張ったと思う。あと数日の努力があれば、企画は残ったんじゃないかな・・・。チームと一緒に戦うということには、いろいろな困難があったかもしれない。でも早いうちにちゃんと言えて、涙ながらに訴えたその真剣な眼差しは、これからもあきが誇っていいことだと僕は思う。朝礼前に市場に行こうって提案できること。すごいことだと思うよ。本当はそこから飛躍をつけたかったんだよね。だからその悔しさはよく伝わってきた。あきは、今回の武者修行を通じて内面という意味でもいろいろな成長があったと思う。よく頑張った! これからも「日進月歩」を忘れずにね。
■まいか:まいかにとって、「武者修行」体験はどうだったかな? 僕は、きっとものすごく学びがあったんじゃないかなって思ってる。まいかは真面目すぎるんだよね、良い意味で。自分のために生きること、自分のやりたいことを切り開くこと。それで良いと思うし、まいからしさをもっともっと出していくことで、もっともっと輝けると僕は思う。後半戦から少しずつ自分を開いていけたよね。見せる笑顔が変わっていったことが印象的だった。いろいろと大変なこともあったと思う。でも結果として逃げずに最後まで行けたことはすごいこと。自分らしさを大切に。僕はまいかと話していて、あぁ、バンコクの経験が財産になっているんだなぁって感じた。現地の言語へのこだわりと、簡単に覚えて再現できちゃうところは才能。今後も続けて欲しい。海外出張に慣れている人だったり、海外赴任の長い人でも、そのことのパワーに気づいていない人って意外と多いんだよ、びっくりするくらい。「えっ、こんな程度のことで?」って思うでしょう? だから才能なんだよね。どんどん続けてみて!
■けいすけ:僕はけいすけには視野を広げてほしくて、それを意識して動いていたんだけど、もしかしたら僕に対して「ちゃんと答えを教えてくれよ〜」って感じた場面が何度もあったかもしれない。けいすけは、もうちょっとだけ視野を広げることができ、もうちょっとだけ殻を破ることができるだけで、ものすごく変身するんだろうなって僕は思っていたから。ルールとか、決まりとか、いったん捨てて物事を見てみよう。もうちょっと話をしたかったのが心残りなんだけど、ぜひ続きは日本で! けいすけには大きなポテンシャルを感じています。
■りーた:最初の頃は大変だったかもしれない。いや、途中までかな。いっぱい悩んだり、いっぱい「わからない!」ってなったかもしれない。でも、最初の頃のりーたと終了時のりーたは確実に変わっているよ。途中から明らかに「開いた」よね。ビジネス企画の面ではたくさんの困難があったと思う。でも、そんな困難の中だからこそ、りーたは変われたんじゃないかな。自信をもって、さらにさらに開いていこう。すごい楽しみです。
■ゆう:面談では正直な思いを出してくれてありがとう。いろいろな意味で、悔しいこともたくさんあったよね。そんな中で真摯に立ち向かい続けたゆうは素晴らしいと思う。まじめ(笑) 武者修行では、たくさんの学びがあったんじゃないかな。ビジネスを進めるのは大変だっと思う。なにごとにも真摯に取り組もうとする姿勢はゆうの財産。何でも、ひょうひょうとこなしてしまうところもゆうの財産。ときどき、その真面目さをはずしてみること。すべての前提をとっぱらうくらいに視野を広げて見ること。それだけでもすっごく世界が広がると思うよ。そしてビールの飲み過ぎには気をつけましょう、お互いに(笑)あと、スウェーデン、デンマーク、タイの話も今度教えて!
■しょうご:良い意味で、自分のペースを崩さずにマイペースで真面目に取り組もうとする姿勢。これからも大切にしてほしいなと思ってる。武者修行を通じて「本気で取り組む」経験はできたかな? もしかしたらビジネス企画を進めることには困難があったかもしれない。チームでも難しい局面はあったよね。でも、僕が見ている限りでは、他に流されるのではなく、あくまでも自分のペースを崩さずに頑張りきったところはとてもいいところだと思った。しょうごの財産なんじゃないかな。社会人になってからのしょうごが楽しみ。今度、ヨーロッパ3週間滞在の話を聞かせて!
■くめ:ほんと、いろいろ頑張ったよね。なんで100人だとできたのに4人じゃできないの?って。100人の経験をしてきたからこそ、逆にものすごく多くのことを学べたのがくめなんじゃないかな。チームで結果をつくるということは難しいこと。でも、チームだけでなくターム全体についても目配せをして、リーダーシップを発揮することでみんなに刺激を与えようとしていたところは、とてもすごいことだと思った。簡単に諦めなければ、あとは大丈夫。
■なごみ:名は体を表わすで、和みを与えるところは確実になごみの財産。行動したら何かが変わる!を、今までの経験からすでに感じてきたなごみにとって、今回の武者修行では「やはりそうだったのか!」って確認ができたんじゃないかな。最後の数日間の頑張りは見事だったと思う。動いたことで発見も多かったでしょう? 願わくは、それをチーム全体で早期から動かすことができたら、もっと面白い結果になっていたよね・・・。やる気をなくしたら同じようにして動いてみて。「和み」はチームの運営に欠かせない要素。それを天性でもっていることは誇っていいと思う。その調子でどんどんアクションしていこう! 逃げないように少し心がけるだけで、世界は広がるよ。
■ぽんちゃん:チームで動くって難しいよね。PDCAを回す、しかもそれを先輩も含めたかたちで、まきこみながら動かしていくこと。その難しさを改めて実感することができたんじゃないかな・・・って思ってる。ぽんちゃんは日毎の学びをきちんと自分の中で受け止めて、それを少しでもチームに還元しようとしていたこと。そこからチームの動きを軌道修正して前に向かって前進できるように頑張っていたと思う。途中から諦めてしまったかな。でも、諦めずに主張し続けることも大事だよね。きっとぽんちゃんなら、その学びを確実に得ているんだと思う。だから心配はしていない。どんどん自分を出していこう。そして、今度ボルシチ食べさせて下さい(笑)
■さやりょー:難しいこともたくさんあったよね。悔しいこともあったと思う。そんな武者修行でも、さやりょーなりにたくさんの学びがあったと思うし、それをきちんと受け止めていたら、確実に将来の道を広げる結果につながると思う。きっとそれだけの経験ができているはずだから。自発性と行動力。今回で大きくひらいたよね。でもまだまだ行けるはずだよ。今の調子で前進していけば、確実に将来の選択肢を増やすことになると思う。楽しみにしています。
■トキオ:ターム全体のリーダー役として、必死になって頑張っていたよね。トキオは今回の武者修行からすごく多くのことを学んでいるはずだし、嬉しかったことも、また悔しかったことも、ちゃんと受け止めることができれば、ものすごい成長が訪れると思う。早目にホイアン入りした強い意欲は僕はすごく感じるし、だからこそ僕から連絡をしたというのもある。うまく時間があわなかったけれど、もし日本でチャンスがあれば、ホイアンでやれなかった分の意味を込めて、ぜひ一緒に食事しよう!
■ごんごん:僕はごんごんを見ていて、途中からの大変化に驚いています。最初は自分を出せなくて難しいところもあったと思うけど、えいやっと頑張ってみたらできちゃった!っていう実感があるんじゃないかな(たぶん)と思う。積極的に動かないことでチャンスを逃している感覚があれば、ごんごんがそれだけ変化したことで、きっと日本に帰ってから、いろいろな新たなチャンスが得られるんだと思うよ。積極的に前に出続けること。ぜひこれからも維持して、また磨きをかけていこう。
■たぁ:ビジネスの企画を進めることには困難もあったと思う。チームとしては出だしが良かったのに、途中から迷走してしまったところがあるよね。そんな中でもよく頑張ったなって僕は思う。ナンバーワンを目指す意味は昨日伝えたとおりだけど、その後も改めて考えてみたよ。ナンバーワンを目指すことではじめて成長が最大化される、ということもあるけれど、やはり限られた人生、1日1日を大事にして精一杯に生きて欲しいんだよね。少なくとも僕はそう思っている。だからナンバーワンを目指すことで成長を最大化してほしいなと。ナンバーワンよりオンリーワンっていう表現もあるけれど、「人に役に立つようなオンリーワン」って、実は「ある特定の領域におけるナンバーワン」と同じ意味なんだよね。で、わかるかな? これが僕からたぁへの回答です。たぁの今後の活躍を楽しみにしています。
■つよぽん:ほんと、よくやった!(笑)粘り勝ちだよ。すっごく結果にこだわり続けたと思う。すごく良いこと。ちゃんと企画をとりまとめ、最後は何が何でも結果を出すと、6人を呼んでイベントを開催できたことは感服する。でも、願わくはPDCAを回したかったよね・・・。あと数日あれば確実に採用される企画へとブラッシュアップできたはず。その実感はあるでしょう? がんばったもんね。その悔しさを次へのバネにしてほしい。そしてツシマヤマネコでナンバーワンになること! その上で大事なことは「現場」にこだわることと、ネットワークを自分でつくっていくこと。走れ!
■よっしー:チームとしては出だしが良かったのに、途中から迷走してしまった。そんな中で、どう打開していけば良いか、すっごく大変だっと思う。ファシリテーターは回答を出さないしね・・・。しかも、どんどんアイディアを拡散させるから収拾がつかなくなるし(笑) チームの中で、リーダーシップを発揮しながら、少しでも前進させようとしていた努力は、僕は素晴らしいと思った。よっしーが考えている「価値を秘めているものをみんなに伝える手助け」という視点はすごく良い。今回の武者修行で得た経験が少しでも活きることを願っています。
■ココ:チームに恵まれたね。お互いにお互いを活かしながら、目標に向かって前進しようとする意欲の強いメンバーたちだったな、と。そんな中で、ココの安定感は見事だったと思う。さすが85歳の仏様だ(笑)ビジネス的にもすごく良かったけど、ビジネスの側面で特にココがすごいと思ったのは、活動時間の最後の最後で発揮した動き。あれには感動した。あの姿勢があれば、将来は怖くないよ。あの時に終わりにしたり、力を抜いたり、諦めたりする人が、僕の経験では90%以上。ココは、そこまでに徹底して考え抜いて、現場も見て、触れて、動いてきたから、それゆえなんだろうなと確信しているんだけど、最後の最後でココがやったことって、あれ、それだけでもビジネス企画として成立するだけの内容なんだよ。それは子供の成長を確信できずにいる親御さんたちに安心材料を提供する価値がある企画にもっていけるから。本当に現場にふれた人でないとできない行動だと思った。本当に「やりきった」よね。最後までやりきった。満足感すらあると思う。そして僕は「おめでとう」を言いたい。観音様より。
■ひとみん:すっごい頑張ったと思う。これはと思ったら邁進していく頑張り屋で、自分では意識しないうちに結果としてすっごい頑張っているというのがひとみんのような気がする。Day1の最初にして「私たちのこと、しっかり見ていてくださいね」と挨拶に来たのはびっくりしたよ(笑)チームのことだけでなく、ターム全体にまで目配せして、少しでも学びが最大化できるように問題意識をもっていたよね。上を目指すこだわりは、誇っていいと思うし、これからも大事にして欲しい。ココとせおとひとみんと。誰が欠けてもダメだったし、この3人だったからこその結果と学びがあったんだろうなと。ひとみんの役割は本当に大きかったような気がする。前を向いて突き進んでいく力強さは、ぜひこれからも失わないでほしい。そして、キーワードは愛。たくさんの子供たちとふれあう素敵なお母さんになって!(というか、その姿が見えるよ)
■せお:せお先生・・・。せおは本当にすごい頭脳をもっているなと感服したよ。会話をする中で、あれだけ見事に思考を発展させていける人は久しぶりに見た。考えることによる幸せもあるけれど、考えないことによる幸せもある。いろいろ考えをめぐらせてしまい、かつ、優秀さゆえにそれをどんどん発展させていけるから、それゆえの苦労もあるんだろうなと思った。でもそれはせおの才能だし、引け目を感じることなく貫いてほしいなと個人的には思っています。ココとひとみんという素晴らしいメンバーにも支えられたよね。そして最後の数日間、せおが急に表情を変えて別人のように課題にたちむかい、チームの中で貢献しつくしている姿を見て、心底「すごくかわったな・・・」って思った。まだまだすごいポテンシャルがあるんだなって。将来が楽しみすぎるよ。
■にか:大変だったよね・・・。よく頑張ったと思う。ビジネスは現場が重要で、現場にどれだけこだわるかが、企画のスピードに関わってくる。チームとしてなかなか動き出せないことで、余計に混迷してしまったところもあるのかなと。僕としても、チームへの関わりが中途半端になってしまったことは反省しています・・・。「子供が好き」というにかにとって、MLBでの経験が、少しでも役に立ってくれていたら嬉しいなと。出身大学かつ出身学部が同じという人と武者修行で出会うのは初めてで、これからにかが国際政経の学生さんをさらに武者修行につれてきてくれることを楽しみにしているよ(笑)ケニアのゾウの話も忘れずに!
■こころ:大学生になって最初の夏休み、有意義な経験になったかな・・・。武者修行は大変だったかもしれない。僕は、こころの悔し涙を何度も見て、こころの非常に強い真剣さと、変わっていきたいという熱情を強く実感していた。いろいろな企業家が「行動せよ」とみんな言っている。こころはそれを知っていたのに、いつも行動せず考えてしまう・・・ってことを問題意識にもっていたからこそ、余計に悔しかったんだと思う。でも、こころの良さは、行動することでもっと輝かしく出てくるんじゃないかなって思う。だって、あれだけ悔し涙を出せるのは、それだけ余計に真摯な姿勢のあらわれなんだから。スイッチを入れるのは自分だよ。高校生の時のこころを思い出して。もしスイッチが入らない・・・という時は、いつでも連絡して。修理してあげるから(笑)行動を強めるだけでも、こころは一気に変わるはず。その実感は、きっとあるんじゃない?最後の1日の頑張りを思い出して。
■リツ:最後の数日で本当に変わったよね。「え? そうですか? ちっとも変わってないですよ」って言わないこと!(笑) 明らかに変わった。自分の成長はちゃんと認めよう。成長しているのに「成長していない!」って自分に言い聞かせたら、誰でも辛くなるんじゃないかな。少しでも成長できていたら、素直にお祝いしようよ。自分で自分をいじめないこと。押忍だ。「リツは変わったよ」って僕は言った。信じなくてもいい。でも僕は言ったからね。それをどうするかはリツ次第だ。そして、それを加速せよ。以上。
■まき:まきにとって「武者修行」の体験はどうだったのかな・・・って、実際に聞いてみたいというのが正直なところ。キャンセル待ちでの申込みになって、直前で急に空きが出て参加できることになった。それゆえドラフトへの参加ができなくなって、ホテルもルームシェアできずに一人部屋になってしまった・・・。いろいろと大変な状況でのスタートだったと思う。でも僕はまきが何かを変えたいと思い、キャンセル待ちをしてでも必死に待っていたというその姿勢は今後も大事にしてほしいなと。願わくは、もう一歩だけ前に進めると学びが多かったかも。そこに関与しきれなかった部分は、僕も反省しています。無線通信の研究をする中、人と人とをつなげたいという思いは本当に素晴らしい。ぜひ武者修行で経験したことを活かしてほしいなと。
■ななみん:姉さん、よく頑張った(笑) ターム全体に対しても積極的に関与していこうとする姿勢は素晴らしかった。あと個人的には、ホテル営業という企画からスタートしながら、その期待できる稼ぎの大きさにもかかわらず、あえて理念から整理してターゲットを子供たちにもどしていった・・・その「整理+転換」の決断は、実にきれいな動きで感心しました。なかなかできないんだよ、ああいうのって。残念だったのは「送迎バス」という素晴らしい着眼点に気づいたのに、初動が遅れてしまったこと。もう1日あったら、すごいことになっていたはず・・・って、きっとななみんなら感じているよね。武者修行を通じて、少しでもビジネス好きになってくれたら嬉しいな。「うばう」を「いただく」に変えることはできたかな? Day1で自己紹介を最初にできたのは見事。内容も良かった! そして姉さん、酒には気をつけよう(笑)僕自身が日本語教師420時間コース修了生なので、今度、日本語教育の話もぜひ。
■ひとみ:大学では学べない「働くとは何か」を学ぶことはできたかな。送迎バスのプロジェクトは、雲をつかむようなところもあって、なかなか大変だっと思う。でも、ななみんとPeterという、良いメンバーに恵まれたところも大きかったんじゃないかな。普段の生活から抜け出すのが怖くて挑戦できないという部分。もしかしたら、送迎バスのプロジェクトを進める中で、(話しぶりを聞いている限りだと)、挑戦したら面白い結果が出てきちゃった、という経験を少しはできたような気がしているんだけど、どうだろう? もし実感できてるとしたら、あとはそれを広げていくことだけだよ。自信をもって進めていこう!
■Peter:Peterのすごいところは、特に後半戦。すっごい変わったよね。きっと、高校の先生の自宅に呼ばれる経験のところが分岐点になっているんじゃないかな・・・と勝手な想像。あの経験って本当に素晴らしくて、本当はターム全体に共有したいくらいなんだけど、うまくタイミングが合わせられなくれ残念。でも、あれで「!」という実感はあったよね? 朝礼前に、いてもたってもいられず走ったという体験。あれも実に素晴らしい。Peterの中で、たくさんの刺激を受け、それを素直に咀嚼して、きっちり自分のものにして。だから「いてもたってもいられない」という状況になったんじゃないかな。表に出ないにしても、常に問題意識をもち、常に成長意欲を抱え、少しでも前進したいという強いこだわりを持ち続けた。Peterのその姿勢は、すっごく重要で、それは才能だよ。すっごく大事。その姿勢はこれからも忘れないで!
■チームビルディング・ファシリテーターのひろさん:実は以前からご一緒したいと思っていました。身近で拝見できたことは感無量です。ひろさんの朝礼と終礼の運営は、まさに「立て板に水」とでも言うべきもので、それでいながら深みがあり、かつ安定感ある進行ぶりは、まさに脱帽でした。本当に勉強になりました。個人的には最終移動日の車の中で聞かせてくれたお話が実に刺激的で、私自身も次なるレベルに進むべく、さらにさらに精進していかなくてはと改めて思いを新たにしたところです。本当にありがとうございました!次回またご一緒できる機会を楽しみにしています!
■チームビルディング・ファシリテーターのNaoさん:武者修行」2回目にして、これほどの濃密なクオリティーには改めての驚きです。武者修行LOVE!!という姿勢も強く伝わってきました。ひろさんにしてもNaoさんにしても、チームビルディングのプロフェッショナルとして、安心してお願いできたこと。その結果、ビジネス面を考えることに集中できたことは本当にありがたいことだと感じています。本当にありがとうございました!次回またご一緒できる機会を楽しみにしています!
■コーディネーターのなぁちゃん:春に武者修行に参加した学生とは思えないような安定した運営には驚いた・・・。また、参加者のみんなと一緒に寄り添うようにして、例えば課題があれば自分も一緒になって作業に参加するなど、熱心さも群を抜いていたね。タームとしての進行の遅れに忸怩たる思いを持っていた時もあると思う。そんな時、なぁちゃんの中に運営側としての姿勢だけでなく、参加者たちの先輩としての視点が感じられて、みんなを応援する気持ちがすっごく伝わってきました。もちろん初めての運営なので大変なことも多かったはず。自分なりに課題と感じたところもあると思う。でもなぁちゃんが恵まれているのは、もう1回経験できるということ。こんな幸せな機会はないと思うよ。次回のタームで一緒になれることを楽しみにしています。また頑張ろう!
武者修行「2017夏・第4ターム」卒業生たちへの願い
というわけで、私から今回のタームの皆さんへの願いは2つ。
1つは、皆さんが武者修行で身につけたチカラは、自分の成長に役立てるだけでなく、ぜひ周りの人たちのためにも役立てて欲しいということ。そしてもう1つは、その力はずっとずっと磨き続けて欲しいということ。
ホイアンでの格闘は終了したけど、家に到着するまでが武者修行。そして、日本に帰ってからも武者修行。日本に帰ってからが、真の武者修行のスタートだ! ファシリテーター無しでの新たな武者修行を始めてほしい。自信をもって、がんばれ!
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そして最後に・・・。
武者修行でベトナムに長期滞在しているために、インドネシアの自宅で待っていてくれた妻の香織、長女の理心、そして長男の豪太に改めての感謝。家族の応援があってこその武者修行です。そして私自身、武者修行で学んだことが、家族にも還元できていることはとてもうれしいこと。
というわけで、皆さん、本当にありがとう。
【参考】「武者修行プログラム」とは?
なお、本プログラムの詳細はこちらです。
「プログラム内容」や、「武者修行で得られること」、「参加者の声」なども掲載されています。
【参考】いままで担当させていただいた武者修行プログラムの記録
(参考:samsul.comブログから) ■2017年2月3日up 日本の学生向けインターン、ベトナム「武者修行プログラム」の中身がわかる映像4本! ■2017年3月16日up ■2017年2月21日up ■2017年1月16日up ■2016年10月31日up |
【参考】武者修行プログラム、2週間の活動内容は?
なお、2週間プログラムの内容について、それぞれの日にちごとの概要をブログで紹介したものは次の通り。2017年春第1タームの事例です。
1日目:「キックオフ」 2日目:各チームがビジネス企画の活動をする1日目 3日目:各チームがビジネス企画の活動をする2日目 4日目:英語による中間発表、そしてチーム面談 5日目:終日OFF 6日目:ビジネス企画の活動+個人面談 7日目:ビジネス企画の活動+個人面談(2日目) 8日目:ビジネス企画の活動+ビジネス面談 9日目:ビジネス企画の活動 10日目:効果測定(1日目) 11日目:効果測定(2日目) 12日目:最終発表 13日目:クロージング・セッション |
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【 時の運と人の縁を極める日々の記録 】 渡邉 裕晃
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