インドネシアにも公文教室(Kumon)があるのをご存知ですか?
日本で有名な学習塾の一つ、いわゆる「公文式」は、インドネシアでも有名です。手元に統計データが無いので詳しい数字を出すことができないのですが、記憶の限りでは、生徒数は毎年純増している勢いで、とても人気です。
現在、私たち家族はインドネシアで暮らしています。私と妻と、2人の子どもたちと合計4人です。2人の子供のうち、長女は小学校4年生で、長男は小学校3年生になります。
私の娘も、半年前からインドネシアの公文教室に通い始めました。もうすぐで6ヶ月。今回は、インドネシアの公文に通うようになってからの変化について、まとめてみたいと思います。
(現地の公文教室なので、日本語ではなくインドネシア語で行う教室です)
目次
インドネシアでも公文式(KUMON)は大人気
これは「Kumonインドネシア」のテレビコマーシャルです。なんとなくインドネシアならではの雰囲気が伝わるでしょうか。
インドネシアは近年の経済成長を受けて、中間層が拡大しています。豊かになりつつある人たちは、自然と教育への投資に比重をかけていきます。そうした背景から「公文式」はインドネシアでも人気で、生徒数は拡大を続けています。
少し古いデータになりますが、2015年11月の時点で見ると、インドネシアには700を超える公文式教室が存在します。インドネシアの公文は「算数」と「英語」の2教科ですが、延べ人数で見た場合、学習者の数は13万を超える規模になるそうです。
インドネシア公文の歴史は?
いま公文教室は、世界へと広がりを見せています。上の映像は、世界に展開する公文教室を紹介したものです。
インドネシアの公文について調べてみたところ、インドネシアで公文がスタートしたのは1991年だったようです。最初は日本人駐在員のお子様向けの教室として運営されていました。その後、インドネシアに現地法人が設立されたのは1993年です。
日本人向けの教室として展開されていたわけですが、その後1993年10月になると、現地の子どもたちを対象とするサービスがスタートします。インドネシア現地の人が指導者となる、真の「インドネシア公文」が始まったのです。
生徒数は口コミを中心に増えていき、2011年3月には10万人を突破します。現在、インドネシア公文は、インドネシアでも高い知名度を誇る学習塾となっています。
以下は、「公文インドネシア」の公式ページです。
・公文インドネシア(facebook)
・公文インドネシア(Instagram)
・公文インドネシア(Youtube)
インドネシア語が全くわからないところからの「KUMON」スタート
私の娘は小学校1年生になると同時に日本からインドネシアに渡ってきました。インドネシア語は全くしゃべれない状態からのスタート。右も左も分からない状態で、ホントに大変だったと思います。
小学校4年生になってから、「Kumonに行きたい!」と言い始めました。学校の友達がKumonに通っていて、楽しく勉強していることを聞きつけたらしいのです。
私の娘は、もともと勉強系が好きで、友だちからKumonの話を聞いて興味をもった様子。ちょうどその時期、公文お試しキャンペーン「Coba Gratis」が展開されていました(直訳すると「無料お試し」)。そこで行ってみることにしたのです。
これは、「Kumonインドネシアに行ってから、勉強が楽しくなった!」という、2018年3月に公開されたばかりの30秒インタビューです。(うちの娘ではありません)
インドネシアでも「とにかく楽しい!」だからこその公文式
お試しキャンペーンの内容は、3〜4回まで無料で参加できると。その結果次第で、通うかどうかを決めて欲しいという内容でした。
娘はインドネシア語ネイティブではないので、どうなるかな・・・と思っていたのですが、初回からして「楽しいーっ!」と。
先生からの指示内容も、教材の内容も、日本語ではなくインドネシア語。でも、ついていくことができたようです。「続けたい!」って。それで正式に申し込むことにしました。
もともと「お勉強」系が好きだということもあって、毎回渡される宿題も毎日のようにこなしていて、教室にも欠かさず通っていて。
我が家では、運転手を雇っているのですが、決められた曜日の一定の時間になると、娘は「公文、行ってくるよ!」と言ってから運転手のところに行って、「●●さん! kumonに行くよ!」って、勝手に行くようになりました。
公文教室に到着すると、駐車場の誘導員がいて、雨が降っていれば傘をもってかけつける送迎スタッフがいて。教室に入ると「●●ちゃん、よくきたねー」って言われて、教材を渡されて。そして、みんなが集まる教室で黙々と作業・・・。
「公文式」の教材は、インドネシアKUMONでも効果を発揮!!
毎回「宿題」を持って帰ってきます。もともと真面目な性格も手伝って、毎日のように取り組んでいます。本当に楽しいようで・・・。
私自身「公文式」の素晴らしさは知っているつもりですが、私が懸念していたのは、インドネシアの環境ではどうなるかな・・・ということ。でもこれ、完全に杞憂でした。
これは娘がこなした最近の教材。いつの間にか、インドネシア語による文章問題にも対応できるまでに。
子供の順応性というのは本当にすごいもので、スタッフからインドネシア語で受け付けされて、先生からインドネシア語で指導されて、教材もインドネシア語で・・・。
でも、まったく問題が起きません。毎回のように「楽しい」と通い続け、「今日は先生から、こんなことを言われたよ!」とか、嬉しそうに語ります。
結論からすると、通わせて正解でした。だから生徒数が増えるんでしょうね・・・。
インドネシアでKUMON!日本語を使わない環境でも充分にやっていけることの自信
とりわけ娘の場合は、教室の中で唯一の「外国人」ということで珍しがられているところもあります。
「外国人」であっても、インドネシア語を使って頑張ってるよ・・・という点は、きっと他の生徒さんや親御さんにも、一定の刺激になっているんじゃないかと思います。
だからどうだというわけではありませんが、インドネシアの公文に通うことで培われているものは、単なる算数の能力だけでなく、「日本語を使わない環境でも充分にやっていけることの自信」ではないかなと。
日本だけに閉じこもるのではなく、様々な環境の中でも、たくましく生きて欲しい。そう願う親にとって、娘が楽しみながら公文教室に通う姿は、微笑ましく思います。過剰に心配していた自分は、娘のことをきちんと認めきれていなかったんだろうな・・・と反省すると共に、もっともっと娘の可能性を最大限に引き出してあげたい! 改めてそう思うのでありました。
海外の公文教室。もし機会があれば、のぞいてみると刺激になると思いますよ!
こちらの記事も、ぜひどうぞ。
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【 時の運と人の縁を極める日々の記録 】 渡邉 裕晃
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