新宿区のイベント「産業振興フォーラム」で、パネリストとして出席する機会がありました。2010年10月18日に開催された毎年恒例のイベントで、今回で5回目の開催となります。
今回のテーマは「活力ある産業が芽吹くまちをめざして:新宿区産業振興基本条例を考える」というものです。パネリストとして参加した当日の「写真」が入手できたので、ご紹介したいと思います。昨日書いたブログの続きです。
【写真:「新宿区産業振興フォーラム」会場入口の看板】
第1部の講演が終了後、第2部として、パネルディスカッションが行われました。
ステージはこんな感じで展開されました。うまく雰囲気がわかりますでしょうか?
【写真:パネリストの皆さん(ステージ左側から撮影)】
【写真:司会は左側の懇談会会長(ステージ右側から撮影)】
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出席された方々は、なんと約180人!皆さん、熱心に聴かれる方が多くて、びっくりしました。
私に聞かれた質問は、こちら。
- 自己紹介、および、産業振興懇談会に参加した背景
- 1年半の産業振興懇談会の活動を総括しての感想
- つくった産業振興条例について、どう意味づけをしているか
- 産業振興条例に定める「経営者」の役割について
- 産業振興条例の制定によって期待すること
他のパネリストの皆様の回答がどれも簡潔にして秀逸なので、近いレベルのお答えをするのに必死でした(笑)
【写真:「新宿区産業振興フォーラム」で配布されたパンフレット】
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でも、今回パネリストとして参加させていただいて、本当に楽しい70分間でした。
前回ブログにも書きましたが・・・、
・求められる視点や視座は何なのか、
・それに基づく、簡潔にして要約されたコメントはどうあるべきか、
・それを補強するための適切な具体例は何か?
・それを瞬時に考え、聴衆にわかりやすく伝えるコメントをする・・・。
これ、すごく難しいことですが、緊張感ある脳の運び?とでも呼ぶべき作業で、実にエキサイティングでした。
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今回の産業振興条例の最大の特徴は、以前のブログにも書きましたが、第9条と第10条です。
【写真:9条と10条(施策の実施状況の定期公表、産業振興会議の設置)】
今回の条例は、いわゆる「理念条例」であり、何か具体的に何かを行うことを定めたものではありません。
産業振興にかける区の思いとスタンスをまとめたもの。また、新宿を盛り上げていくよう、各主体がどう力を発揮し、どう連携していくかをまとめたもの。
つまり、その新宿を盛り上げていこうとする意思に対し、各人がどう行動するかが問われているわけです。区だけが行うことでもなければ、企業だけが行うことでもなければ、みんなが、それこそ個人のレベルでもできることであるのです。
(その一例として、私は新宿に本社をおく社長8人の食事会を開催した時の話や、新宿に住み、ベビー育児中のパパママ8組のミュージックカフェを開催した時の話をお伝えしました)
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それをきちんと施策として打ち出し、定期的に区長が総括し、さらには「産業振興会議」が、その推進エンジンになる・・・。
単に条例を作って終わりで済ませてきた自治体とは異なり、きちんと「実行」のレベルまで継続的に進めていくだけのドライビングフォースを定めているわけです。
その分、区のスタッフの皆様や区長にかかる負担も大きくなるでしょうが、これだけのことを、区長自らがリーダーシップをもって推進していこうとされているところには、私は感銘すら受けています。
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したがって、この条例は、「ようやくできあがった」ではなく、「いよいよ、これからスタートさせるよ」という性格のもの。
新宿には、そこに住む人だけでなく、新宿を利用し、活用する人たち(区外に住む方々)も大勢います。ぜひそうした方々とも連携をとりながら、素敵な新宿づくりが進んでいくことを期待しています。
・・・というわけで、実に楽しいイベントでした。
パネリストとして参加できたことに感謝しています!
2010年10月20日 渡邉 裕晃
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