先日、子育てに関するイベントに参加してきました。
子育てと言っても、お母さん向けではなく、
珍しいことに、お父さん向けのイベントです。
知り合いのパパ友たちと一緒に連れ立って。
(みんな奥様とお子さんも連れてきました!)
「パパトークショー&パパサミット」というイベント。
東京都庁で開催されたものです。
【写真:パパサミットのイベントの様子】
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内容は、
(1)パパトークショー ?カッコいいパパんみなるためのヒントがいっぱい? (2)パパサミット ?東京を世界一子育てしやすい街にしよう? |
という2部構成。
第1部の「パパトークショー」は、
シブガキ隊でおなじみ、薬丸裕英さんと、
サッカーの北澤豪さんとをゲストに迎えて展開。
第2部の「パパサミット」は、
「サミット」という名の通り、
世界7ヶ国のパパたちが参加して、それぞれの子育て観を語るというもの。
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私は薬丸さんと北澤さんの子育て論、
聞いていて、ほっとするものでもありました。
(上から目線な表現で恐縮ですが)
それぞれ子供5人、3人という、
現代では大家族に部類されるところではありますが、
大家族であるがゆえのドタバタを、
とても楽しんで、前向きにとらえていらっしゃる姿勢が、
実に素晴らしいと感じました。
本当にさわやかで、
親子の参画意識が非常に強いところ。感銘を受けました。
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特にお二人に共通しているのが「ダブル」ということ。
仕事か家庭か、というのではなく、
両方やりこなそうよ! という姿勢。
私は、仕事一辺倒でも、かえって家族一辺倒でも、
どことなく不自然だなぁと感じずにはいられません。
(これは人によって異なると思いますが)
「ワークライフバランス」というものは、
ワーク偏重でもなければ、ライフ偏重でもなく、
ワークとライフ、両方の重視があってこそ、成立する考え方だと思うのです。
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今回、司会をつとめられた安藤哲也さんは、
NPO法人ファザーリング・ジャパンを運営されています。
【写真:左が安藤哲也さん】
この「ファザーリング」(fathering)というのは、
父親業とでも称するべきものですが、
理念として、
仕事も家庭も全部楽しもうよ!という理念が背景にあるそうです。
私はこういう考え方、大好きです。
若ければ若いほど、両方やっちまえ!という貪欲さが、
非常に大切だと思うのです。
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第2部の「パパサミット」は、時間が不足していて、
ちょっともったいなかったなぁと思いました。
世界7ヶ国のパパたちが参加して、
それぞれの国の子育て観を語るというものでしたが、
結局、子育て観は国ではなく、パパによって異なってくるものなので、
イベントが目論んでいた「国による違い」というのは
あまり表せなかったような気がします。
これは国際関係論や国際政治学などでも議論されるテーマですが、
私は「国民性」についての議論というのは、
そう軽々しく扱うべきものではないと思うのです。
だって、同じ日本人だっていろいろな人がいるのに、
「日本人は、こういう人たちだ」と決め付けるのは、
無理があると思うのです。
(私がハーフだから、余計にそう感じるのかもしれませんが)
でも、そうやって類型化すると、
たいていの場合、面白がられやすいんですよね。
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それを象徴するかのように、あるお父さんのコメントが秀逸でした。
「妻から言われて嬉しい言葉は何ですか?」という質問があって、
どこかの統計のランキングが発表されていました。
「ありがとう」とか「愛している」とか、
なぜか「おつかれさま」(笑)とか。
それを受けて7ヶ国のパパにコメントを求めていた時のこと。
【写真:いろいろな国のパパが集まりました!】
ある国のパパが言いました。
「そもそも、こういう質問は意味が無いと思うんです」と。
会場の雰囲気、ぶちこわしでしたが(笑)、
私は、「よくぞ言ってくれた!」と、尊敬しましたね。
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「嬉しい言葉と言っても、いつでもその言葉を聞けば嬉しくなるというのは
おかしい」
「その時、その時の自分に合わせて、
心理状態をきっちりわかってくれた上のコメントなり行動なりであれば、
私は、特定の言葉でなくても、私は嬉しいと思うはず」
そうそう、そう思いますよ。
夫婦は相互作用なんですから。
特定の言葉で喜ばせようとするのは、一方向の考え方。
夫婦とか家族は、双方向で、相互作用で一緒にかたちづくるものですからね。
夫婦とか子育ては、まさに共に育てていくもの。
であれば、このお父様のコメントは、
たしかに会場の雰囲気を台無しにはしたものの、
子育ての本質を衝いているような気がして、
「あぁ、深いなぁ」と、つくづく感じました。
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ちなみに同じ時間帯に、都庁広場では、
「子育て応援とうきょう広場2008」と題して、
親子で楽しめるイベントも併催されていました。
和太鼓のライブや、
AKB48によるTOKYO体操、
ファミリーコンサートなど。
家族を考えるとか、子育てを考えるというイベント、
非常に重要なテーマでありながら、なかなか多くはないし、
意識のある人しか考えないテーマでもあるので、
こうしたイベントは、とても貴重だなと思います。
私もいつか、こうしたイベントで、
コメントしたり、スピーチしたりする側に回りたいものです・・・。
2008年12月1日 渡邉 裕晃
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