先日、ベトナムのホーチミンを歩いていた時のこと。中心地で「大戸屋」を見つけました。日本で有名な「大戸屋」さんです。
「へぇ、ベトナムにも進出しているんだ!」と思って、思わず写真を撮ってしまいました。今回はベトナム・ホーチミンで展開する大戸屋のご紹介です。
(なお2019年から現地企業とのFC展開をやめて直営化するとの発表を行っています。最後に追記しました)
目次
ベトナムのホーチミンにある「大戸屋」の場所は?
ベトナムに進出した大戸屋。ホーチミンにある1号店の場所はこちらです。
■大戸屋Notre Dame Cathedral店(旧:MESA PLAZA店)
周りにはコロニアル建築がたくさん並び、美しい建築物や、荘厳な教会があるというのに、なぜまた「大戸屋」を撮影しているのか・・・、不思議に感じた人たちもいたことでしょう。
実に美しいホーチミンのサイゴン大聖堂・・・。
ちょうどお腹がすいてきたこともあって、久しぶりに日本食を味わってみようかな、と思った時でした。「大戸屋」の入口にあるメニューボードを見て仰天しました・・・。
なんだ、この値段は!!
ホーチミンの大戸屋メニューにびっくり!「刺身十点盛り」で100万ドン!!
見て下さい、この「刺身十点盛り」。
値段は100万ドン。日本円にして約5000円です!
控えめに、五点盛りでも60万ドン、3000円。
三点盛りにすると30万ドン、1500円。
もうちょっと節約して「刺身二種盛りサーモン、ブリ」にすると27万ドン、1350円。
うーん、見てください、メニューの写真を。
わかりますか? 値段の割に量が少ない!! ホーチミンの大戸屋の値段設定にびっくりです。
ホーチミンの大戸屋、強気の値段設定の背景は?
そもそも大戸屋に「海鮮」系のメニューがあるというのがびっくりですが、(日本の大戸屋には、無いですよね?)値段の高さに驚きました。
ベトナムでは海鮮モノが高いというのは知っています。でも、これほどの強気な値段設定には驚きました。注文する人がいるからこその、この値段設定なんですよね・・・。
この値段でバンバン注文しちゃうホーチミンの皆さん。いやぁ、すごい。どんな客層になっているんでしょう? そして、なぜこんな設定にしたんでしょう? そもそもなんで海鮮を用意しているんでしょう? どんな戦略なんだろう・・・気になる、気になる。
大戸屋のベトナム進出、1号店は2015年7月4日オープン
ベトナムにある大戸屋は、現在1店のみ。今回取り上げている大戸屋(MESA PLAZA店)です。ベトナムといえば外食産業においても成長が期待される魅力的な市場ですが、大戸屋のベトナム進出については、いろいろと紆余曲折もあったようです。
大戸屋を運営するのは上場企業の「大戸屋ホールディングス」ですが、当初は2011年にベトナムで合弁会社を設立し、ベトナム1号店をフランチャイズ店舗として出店する予定でした。
ところが、その後に様々な課題があったようで、すぐに1号店が開店することはありませんでした。そのあたりの事情は定かではありませんが、2014年6月になって、現地企業である「メサ・アジア・パシフィック・トレーディング・サービス」(MESA Asia Pacific Trading Services)とフランチャイズ契約を提携します。その後、2015年7月になってようやく店舗のオープンにこぎつけたというところのようです。
FC契約から直営へ転換、2019年7月には2号店・ビテクスコ店をオープン
【追記】
なお、2019年4月には同社とのフランチャイズ契約を解消しています。その後は、2018年9月に設立した連結子会社「ベトナム大戸屋」(Vietnam Ootoya)による直営店舗として運営されています。
また、7月4日付でホーチミンに2号店をオープンする予定との発表が行われています。場所は、ビテクスコ・フィナンシャルタワー(Bitexco Financial Tower)です。
■大戸屋ビテクスコ店(営業時間:10:00~22:00)
FC業態でのスタートが円滑に進んでいなかった様子を見ても、ベトナム展開を急ぎたかった大戸屋本体との路線対立があったのかもしれません。直営への切り替えを発表し、そのわずか数ヶ月後に2号店のオープンを発表するというあたりを見ると、今後のベトナムでの急速な展開すら感じさせますね。
2019年7月の同社発表によれば、5店舗を目標に出店拡大していくことが明記されています。なお「ビテクスコ・フィナンシャルタワー」は、なかなか迫力のある場所ですよ!!下から見あげると、このような感じです
海外にある日系レストランをチェックすると結構楽しい
というわけで、本当はベトナムの大戸屋さんの食後感をレビューしたかったのですが、この値段のすごさにびっくりして、後ずさりしてしまいましたよ。
でも、同じ「大戸屋」でも日本と違うんだな・・・って、なんとなく「へぇ・・・」っていう新鮮な気持ちになりませんか? だから海外に行ったら、日本のレストランチェーンをのぞいてみること、意外とオススメですよ。
でも、たしかに「せっかく海外に行ったんだから日本のことは忘れたい!」って気持ちになりますよね。わたしもインドネシアで生活し始めた頃はそうでした。でもある時、日本のレストランを見てみて、こうした「へぇ・・・」を経験してからは、できるだけのぞくようにしています。意外と面白くて。
「これはどうして日本と違うんだろう?」とか、「なんでこんな値段設定なんだろう?」とか、いろいろ考えるきっかけになって、世界が広がるんですよ。ぜひオススメです。
この見慣れた「大戸屋」の看板と、その下にあるベトナム文字との組み合わせ。見慣れないだけに不思議な感じがしますよね。例えばそんなことだけでも、非日常な感じが味わえませんか? いろいろ考えるきっかけにもなると思うのです。
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【 時の運と人の縁を極める日々の記録 】 渡邉 裕晃
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