海外子育て|インドネシア生活3年、10歳の娘が現地の小説を読めるように!

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久しぶりの「親バカ日記」を・・・。10歳になったばかりの娘が、ついに現地のインドネシア語の「小説」を読めるまでに! 

いやはや驚きましたよ。「いつの間に、そんなレベルになったんだろう?」って。インドネシアに家族を連れてきてから3年が経過しました。まったくインドネシア語がわからない状態でやってきた子どもたち。言語習得は大変だったろうな・・・と本当に思います。

今回のブログでは、インドネシア生活のこと、そして子供の言語教育について、私が思うところを途中報告としてまとめてみます。




インドネシアで子育てをすることの意味

娘がインドネシアの学校に通い始めたのは小学校1年生のことです。日本語で教育する「日本人学校」ではなく、インドネシアの現地の学校に通っています。授業で使用する言語はインドネシア語と英語です。

そもそもインドネシア語は、もしそのまま日本で暮らしていれば覚える必要のない言語です。ただ、我が子はインドネシア・クォーターなので、「覚えた方が世界は広がるよね・・・」という側面はあります。

でも、本来なら覚えなくてもいい言語。それを覚えなくてはいけない。しかも学校で先生や友だちとコミュニケーションするには、インドネシア語をマスターしなければいけない・・・。そんな切迫した状況は、子どもたちにとっても一定の負担になったことと思います。

「なんでインドネシア語なんか覚えないといけないの?」と思ったこともあったのではないかなと。そうした中で、我が子は「言語の壁」と、果敢に取り組んでいきました。

生まれて初めて娘が「インドネシア語の小説」を読破した!

今回、娘が読み終えたインドネシア語の小説はこちら。算数の苦手な女の子の話です。

インドネシア語の小説

インドネシア現地の学校に通う娘。学校では「図書館」の時間があって、毎週1冊、本を持ち帰って、家で読みましょうという課題が出されていました。

当初は借りてくるけど全く読めないという状態。無理もありません。だって、インドネシア語がまったくわからない状態でインドネシアに来たのですから。学校の先生も配慮してくれて、できるだけ文字の少ない本を選ぶようにしてくれていました。

でも読めない・・・。

形式的に持って帰り、また返却するという時期が続きました。借りてきても、語学の能力の無さが自覚されるばかり。だったら借りない方がいい! そう思った私は先生にお願いしたこともありました。

「うちの娘は、まだインドネシア語の本は読めないから、貸さないでください」って。

そんな中でも「少しずつ頑張ってみませんか?」と粘り強く努力してくれていたのが、学校の先生方でした。それからわずか2年ですよ。今や、小説が読めるまでになって。信じられません・・・。

必ずしも「時の経過」に正比例しない「成長曲線」というマジック

以前もブログに書いたことですが、言語習得にあたっては、特殊な成長曲線があると感じています。時間をかけただけ、それに比例して言語能力が伸びるのではなく、しばらくは平行線をたどるけど、ある時、急にドカンとはねあがる・・・。

たとえば、こんな図として表すことができるなと。

これは成長曲線のグラフ 進学空間Moveの宮脇先生が作成です。

成長曲線(http://m-move.seesaa.net/article/383028791.htmlより)

海外子育ての言語教育|「成長カーブ」を意識することの大切さ
子供連れで海外暮らしをしている場合、親にとって、常に悩みとしてつきまとうのは、子供に対する「言語教育」の問題ではないでしょうか。 どう...

子どもたちの成長ぶりを見ていても、この図がホントに当てはまるなって思います。親は子供にどんどん成長をしてもらいたい。でも右肩上がりにはならなくて、しばらく停滞の横線が続くんですよね。ここでどれだけ親が耐えられるか。子供への期待を失わずに、辛抱強く支援してあげられるか。そこが大事なんだよな・・・って、今では思うことができます。

親の忍耐を試される「子供の可能性を信じる」ということ

親が知らないうちに、子供は勝手に学習をしているもの。
(特に海外に住んでいる場合は「刺激」が激増するので、なおさら)

親がなすべきことは、それを信じることではないかなと。子供の可能性を信じること。信じて放置するのではなく、信じて寄り添い「伴走」すること。

「いつまでたっても伸びないな・・・」と嘆くだけではなくて、「平行線にある期間、本人も苦労しながら格闘しているのを、しっかりと見守って、かつ、寄り添ってあげる」ということ。

これは、2年ほど前の娘の姿。少ししかわからないインドネシア語なのに、「新聞」に興味を持ち始めて、必死になって文字を追いかけていました・・・。「読め!」なんて一言も言っていません。自分から新聞を広げて、知っている単語を見つけては「これ、知ってる!」って、ノートに書き出していました。

インドネシアの新聞 熱心に文字を追う我が娘【写真:熱心に文字を追っています】

必ずしも右肩上がりで成長することはない・・・。

時にはイライラするかもしれませんが、成長のための「伴走者」として、しっかり寄り添って上げることこそが親の役目なのだろうなと。そんなふうに思います。子供の可能性への期待は、絶対に失ってはならないと。

いつの間にか、インドネシアの小説を読めるようになっていた

朝、学校に出発する前です。
「もう、今日には学校に返さないといけないの」と語る娘。

一緒に車に乗って、移動中に聞いてみました。
「どんな物語だったの?」って。

インドネシア語の小説

「ところどころ、インドネシア語がわからないところもあるんだけど・・・」「算数が苦手な女の子の話でね。でも、途中でだんだん算数ができるようになって、算数が好きになっていくの」

「なんで算数ができるようになったんだろう?」って聞くと、「ある日、寝る時にね。枕に計算機を入れたんだって。そしたら急に算数ができるようになったって。おかしいね」って。算数の能力が向上し、記録的な点数をとるようになり、最後はメディアで取り上げられるまでになる話。

インドネシア語の小説

もうすぐ学校に到着する・・・という車の中で、あわてて見せてみらいました。

パラパラとめくるしかなかったわけですが、だいたいその通り。あぁ、ちゃんと読めているんだな・・・と感心しました。いつの間にか、ここまでの能力になっていたんだなと。

インドネシアで子育て!海外で暮らすことの「環境」への感謝

「いつの間にか」と書きました。だから成長曲線なんですよ。右肩あがりではなくて、ある時、ドカンと跳ね上がる・・・。そこに至るまでの過程には、様々な努力と、様々な葛藤があるわけです。

先ほど「先生の粘り強い説得があった」と書きました。先生たちの努力もたくさんあったし、同じクラスのお友だちの影響もあった・・・。

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人は「環境」に影響される存在だなと思うんですよ。本当にいろいろな方々や、いろいろな環境あってこその学習環境だったなと。

日本に暮らしながら、一生懸命にインドネシア語教室に通う・・・なんてことをしていたら、決してここまで至らなかっただろうことは、確信のレベルで言うことができます。

我が娘の「よくここまでできるようになった!」って、褒めてあげるような親バカぶりではあるのですが、一方で、ここに至るまでにホントに皆さんからの支援があったなと、文字通りの「有り難い」環境には感謝しかありません。

海外で暮らすことには苦労もたくあんあるけれど、こうした有り難い喜びもまた、たくさん転がっていることに、私はただただ感謝しかありません。

【参考】インドネシアで子育て!現地での学習に関するブログ記事

このテーマに関するブログ記事を集めました。こちらの記事も、ぜひどうぞ。

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時の運と人の縁を極める日々の記録 】  渡邉 裕晃
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