2014年11月。インドネシア第二の都市、スラバヤに、日本人向けの魚屋さんが開店しました。店名は日本語表記で、「さかなや はじめました」。
11月7日にソフトオープンしたばかりの期待の新店。この写真にある通り、「High Quality」な魚の提供にこだわりぬいている点が特徴です。今回は、日本人向けの魚屋「さかなや はじめました」をご紹介します。
なお、2016年以降になると、ジャカルタでも「さかなや」として進出。配送サービスや店舗販売を始めています。追記というかたちですが、ジャカルタでの展開ぶりについてもまとめました。
目次
スラバヤ在住の日本人向けに質の高い魚を提供
【写真:お店の看板には「さかなや はじめました」の文字が。ズバリの店名!】
この「さかなや はじめました」ですが、実は私の知人が開店したお店です。
そのため、客観的な記述をするには限界があるはずで、ひょっとしたら贔屓目に書いてしまうかもしれませんが、そのあたりは割り引いて読んでみて下さい・・・。
(スラバヤにお住まいの方は、ぜひ一度、ご自身でお試しを!)
「さかなや はじめました」の場所は?
【写真:「さかなや はじめました」の店舗の様子。これから装飾を加えていくそう】
さて、この「さかなや はじめました」。日本人向けの質の高い魚の提供をうたっていますが、お店の場所は「高級モール」ではありません。あえてローカルの人たちも来るマーケットに出店しています。
地図で示すと、以下のとおりです。
■場所:Pasar Modern di Jl.Raya Darmo Permai3
インドネシアの旧来の市場の魚屋の様子は?
インドネシアの一般的な魚屋は、魚を外に展示して見せています。「パサール」と呼ばれるローカル市場では、魚が野ざらしに展示されていて、たくさんのハエが飛んでいる光景がどこでも見受けられます。
例えばこのような感じですね。
また、ローカルな市場ではなく、普通のスーパーマーケットでも、日本と同様、基本的には実物が見られるようになっています。
冷凍庫で魚の保存状態も徹底管理!「さかなや」のこだわりは?
でも、「さかなや はじめました」の場合、魚の保存状態にこだわり、常に冷凍庫保存。フリーザーの中から取り出してお客様に見せるということはあまりせず、基本的には「メニュー表から選んでもらう」という方式。
【写真:魚の取扱いメニュー。ここから選びます】
しかも、それぞれの魚は、保存効果を高めるため、「グレーズ」という氷の膜でコーティングされています。冷凍温度にこだわる彼なりのやり方。
「フリーザーでは、菌が活動を完全停止するとされている冷凍温度を維持しています。スラバヤは熱いので、ちょっと開けただけで温度が上がってしまうんです。また、冷凍庫の開閉を繰り返すと、冷凍焼けや、臭いの発生の原因にもなるんですよ」と彼は言います。
インドネシアでこれだけ良質な魚が食べられるとは!
今回、ブダイという魚と、イカ飯(彼の特製の試作品!)を「持ち帰り」でいただきましたが、なんという美味!! インドネシアで、このレベルの魚とイカが食べられるとは、正直なところ、驚きましたよ・・・。
【写真:見るからに質の高さを感じさせます】
【写真:袋に丁寧に入れてから計量します】
良質な魚と良質な料理にこだわる彼の姿勢。まさに「職人気質」を感じさせるところは、彼と交流をしていても、以前から常に感じるところでしたが、なるほど「その彼にしてこの逸品!」という感じです。
スラバヤの日本人向けにオススメの魚屋!!
スラバヤ在住の日本人の皆さん。ぜひ一度訪れてみて下さい!現在は、朝7時から正午過ぎまでの、午前中のみの営業です。これも鮮度のこだわりゆえなのかもしれません。
スラバヤというと日系スーパーの老舗「パパイヤ」も有名です。
でも、「さかなや はじめました」は、魚の専門店として、もし午前中に買い物ができる方であれば、ぜひオススメしたいです。魚をこよなく愛し、魚料理の質にこだわる彼だからこそ、ぜひとも成功してほしいなぁと願っています。
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【追記】ジャカルタにも進出「さかなや」の成長ぶり
2014年11月にスラバヤでスタートした「さかなや はじめました」ですが、その後、ジャカルタにも進出を果たしています。
南ジャカルタでの配送サービスをスタート
2016年1月23日からは、南ジャカルタ区に限定し、配送サービスをスタートさせました。これにより、ジャカルタ南部に住む日本の人たちを中心に、新鮮な魚が配送できるようになりました。
「八百萩°(やおぱぎ)」での販売をスタート
また、2017年6月になると、自然・有機栽培した日本野菜を販売する「八百萩°(やおぱぎ)」でも販売をスタート。しょうゆ漬けのイクラ、明太子、タコなどの販売を開始しています。
複合商業施設「じゃかるた市場」に実店舗を出店
さらに2018年2月1日からは、独自に実店舗を展開するようになりました。同日オープンした複合商業施設「リトル大阪・フード・タウン(ロフト)」の「じゃかるた市場」にお店を出しています。
地下鉄MRTでは、チプテ・ラヤ駅(Cipete Raya)から徒歩5分のところにあります。地図は以下の通りです。快進撃を続ける「さかなや」の展開ぶり。今後も目が離せません。
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【 時の運と人の縁を極める日々の記録 】 渡邉 裕晃
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