インドネシアの吉野家。私の住む東ジャワ第2の都市マラン(Malang)にも、ついに「吉野家」が上陸しました!!
すでにジャカルタの「吉野家」では何度か食べたことがありますが、東ジャワで食べるのは初めて。
東ジャワ第1の都市「スラバヤ」店が6月13日にオープンしたのに続き、東ジャワ第2の都市「マラン」店は6月15日のオープン。矢継ぎ早の展開です。
【写真:吉野家マラン店の様子】
目次
吉野家インドネシア、進出の歴史と最近の快進撃
【写真:この看板かっこいい!】
当初1994年にインドネシア進出した吉野家は、1998年に、アジア経済危機のあおりで撤退。
その後、2010年6月に再度インドネシアへ挑戦をすることになるのですが、私がいくつかの店舗をのぞいてみたところでは、どこも盛況。同社のIR情報を見ると、インドネシアでの店舗数は、この2015年春から急速に増え始めています。
1月:35店舗
2月:35店舗
3月:36店舗
4月:38店舗
5月:39店舗
6月:43店舗
昼の12時や夜の18時という「食事タイム」ではなくて、午後3時とか、4時という、中途半端な時間でも混んでいる店舗がありました。
現地の人々からの人気を集めることに、うまく成功しているようです。
【追記】
追記になりますが、吉野家のIR情報の資料によれば、インドネシアにおける吉野家の店舗数は、2019年5月時点で105店となっています。2015年5月の時点では39店舗でした。わずか4年で2.7倍近くまで増えた計算になります。2019年1月は94店なので、2019年だけでも5ヶ月で10店です。出店ペースは早いですね。
インドネシアのマランにも吉野家が!
今回マランにオープンした吉野家。「マラン・タウンスクエア(通称マトス)」というモールの3階に開店しました。(Malang Town Square : MATOS)
ちなみにマランの行き方はこちら。
今回ご紹介する、吉野家マラン店ですが、とにかくオレンジの明るくて強い照明が、周りの店舗を圧倒!! エスカレーター脇の目立つ場所でもあり、多くの来場者の目を惹きつけています。
今回、食べてみた商品は、こちら。
・ベジビーフ(Vegi Beef)35,000ルピア、約320円 ・ペッパービーフ(Pepper Beef)39,000ルピア、約360円 ・キッズビーフ(Kids Beef)41,000ルピア、約375円 |
吉野家インドネシアのキッズビーフ
キッズビーフは、いわゆる牛丼のお子様ランチバージョン。
通常の牛丼を少なめにしたもので、飲み放題のお茶とのセット。
ガチャガチャスタイルのおもちゃが「景品」としてついてきます。
【写真:お子様ランチのキッズビーフ】
吉野家インドネシアのペッパービーフ
ペッパービーフは、やき肉風味のブラックペッパーソースで牛肉を味付けしたもの。
とても味が濃く、通常の日本の牛丼とはイメージがずれるほど。でも、濃い味の好きな方は、レトルトチックなおいしさ(良い意味で)が楽しめるでしょう。
【写真:ペッパービーフ】
【写真:ペッパービーフ(上から)】
吉野家インドネシアのベジビーフ
ベジビーフは野菜と肉が半々になったもの。
すでにジャカルタで食べたことがあり、2013年1月にブログでも紹介しました。
【写真:日本では「ベジ丼」としておなじみのベジビーフ】
ブログでは「これは日本でも商品化すべき!」と書いたのですが、今年5月から日本でも「ベジ丼」「ベジ牛」として商品化されています。
辛味香辛料のサンバルが大幅にバージョンアップ!!
ちなみに、昨年ジャカルタで新メニューの「激辛赤唐辛子牛丼」を食べた時、一緒についてきた辛味チリソースのサンバルがイマイチで、これもブログに書いたことがあります。
サンバルがダメでもったいない・・・と苦言を呈しました。スーパーで販売されているレトルトサンバルだったのです。
インドネシアでは、庶民が食べるような食堂や屋台でも、もっとおいしいサンバルがあり、それの方が牛丼に合うので、もったいないなと思ったのです。
今回マランの吉野家を訪問すると、なんとこれも実現していました!
【写真:新たに追加されたもう一つのサンバル】
従来のレトルトサンバルに加え、別種のサンバル(屋台でも置いてあるもの)が置かれていましたよ。
もちろん、いずれの指摘も、吉野家の担当者が私のブログを見て反映させたわけではないはずですが、それでも「こうしたらよいのに・・・」と思ってブログに書いたことが、実際に実現されている姿を見ると、なぜか感慨深い気持ちになります(笑)
【写真:インドネシア吉野家の調味料セット(一番右が当初からのサンバル)】
日本の吉野家の味と比べてみると・・・
全体的に、日本の牛丼と比べると、同じ味が再現されているな気もするのですが、でも、よーく味わってみると、微妙に異なっている感じもします。
(味は似ています)
なによりインドネシアの人々に受け入れられている姿を見るのはとても嬉しくなります。
ちょうど「配達キャンペーン」をやっていました。
「配達注文をする人なんているのかな?」と思ったのですが、今回食事をしていた時も、配達スタッフが出発していく姿を見ることができました。
【写真:配達キャンペーン実施中】
イスラムの中の吉野家
イスラム教徒の女性が髪を覆うスカーフを「ジルバブ」と言います。
特にマランの場合、ジャカルタよりもイスラム女性のジルバブ着用率が高く、吉野家で食事をしている人たちの姿を見ていると、いかにも「イスラムの中の吉野家」という雰囲気が、より濃厚に感じられます。
ムスリムでも安心して食べられる「ハラル」マークもついています。
【写真:ムスリム向けにハラル対応のマーク】
また、ちょうど、ラマダンキャンペーンで、ジャワティーが無料でした。
【写真:ラマダンキャンペーンでジャワティー無料】
断食月として有名な「ラマダン」は、本来ヒジュラ暦の第9月のことで、2015年は7月中旬までを意味します。すでに過ぎているのですが、まだキャンペーンは続いていました。
インドネシアの吉野家に行ってみよう!!
インドネシアに視察や旅行でいらっしゃる際は、ぜひインドネシア料理を食べていただきたいですが・・・、でも1回くらいは、吉野家の店舗の雰囲気を見てみることをオススメしたいです。
吉野家の牛丼を楽しそうに食べているインドネシアの家族を見ていると、とてもほほえましい気分になりますよ。
【写真:子どもたちも大喜びでした】
【追記】2019年に入って吉野家マラン店が続々と開店へ
2019年6月の追記です。マランでも吉野家は人気の状態が続いていて、その後3号店までオープンしています。
2019年2月に2号店「RUKO TAMAN NIAGA」店がオープン
2019年2月14日にマランの2号店がオープンしました。スカルノハッタ通りにある「RUKO TAMAN NIAGA」店で、2階建ての店舗になっています。場所はこちら。
なお、オープニング時のfacebookでのお知らせはこちらです。
2019年5月に3号店「MOG」店がオープン
2019年5月にはマランの3号店がオープンしています。「モール・オリンピック・ガーデン(Mal Olympic Garden : 通称MOG)」というモールの3階に開店しました。
場所はこちら。マランの高級住宅街「イジェン通り」のすぐ近くにあります。
また、オープニング時のfacebookでのお知らせはこちらです。
わずか4年で2.7倍!!吉野家インドネシアの快進撃
ちなみに吉野家の出店攻勢は、マランに限らずインドネシア全土で続いています。まさに快進撃という状況です。
吉野家のIR情報の資料によれば、インドネシアにおける吉野家の店舗数は、2019年5月時点で105店となっています。2015年5月の時点では39店舗だったので、わずか4年で2.7倍近くまで増えた計算になります!
2019年だけを見ても、1月が94店であるのに対して5月は105店。つまり2019年だけでも5ヶ月で10店というペースです。
【参考】インドネシアの吉野家に関するブログ記事
インドネシアの吉野家に関連するブログ記事です。こちらも、どうぞ。
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【 時の運と人の縁を極める日々の記録 】 渡邉 裕晃
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