日本のコロナの奇妙な成功?|インドネシアのメディアで話題に!

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日本政府は5月25日、新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言を全国で解除する発表を行いました。インドネシアでもコロナ対策は続けられていますが、感染者数の増大を抑えることに苦戦しています。

そんな中、日本のコロナ対策が「奇妙な成功」として話題になっています。インドネシアは感染増加がおさえきれないという現実の中、経済との両立にも目配せをしなければいけないステージに入りつつあります。

インドネシアのジョコウィ政権としても、難しい舵取りを迫られています。




日本の緊急事態宣言の解除、コロナ抑制に成功した背景に注目が

コンパス インドネシア 新型コロナ 記事

インドネシア現地の代表的メディアである「コンパス」は、5月25日付け記事で日本の緊急事態宣言の解除を報じました。

記事によれば、「コロナ撲滅のための世界的ガイドラインを逸脱しているにも関わらず、なぜ日本は新規感染者数を急減させることに成功したのか?」というテーマになっており、同日の記事ではアクセスナンバーワンになっています。

感染者の抑制に苦闘しているインドネシアとしては、まさに羨望の的と言えるのかもしれません。

Meski sempat dikecam, Jepang mampu meratakan kurva penyebaran virus dengan 17.000 kasus dan 826 kematian, di negara dengan penduduk 126 juta.

コロナ抑制に成功した日本の不思議、インドネシアも興味津々

新型コロナ 手洗い

記事の題名は「日本はCovid19を打ち負かした!ルールを無視しているのに、なんでできたの?」というものです。同記事の中で、「世界的ガイドラインの逸脱」については、このような分析がされています。

「人々の移動制限が適用されず、レストランから美容院に至るまで営業制限が無かったこと。人々の行動をチェックするようなアプリが運用されず、コロナをコントロールする中央センターがあったわけでもなく。また世界各国が競ってコロナチェックをしているにも関わらず、人口の0.2%という先進国で最も低い割合でしかチェックをしなかったこと」などです。

日本にはコロナを抑制できるだけの素地が元々あったのだと分析

新型コロナ マスク

一方で、日本がコロナ抑制に成功した要因は短期的な施策ではなく、長期的な背景と素地があったと指摘。北海道大学や早稲田大学の先生の言葉を引用しながら、

・マスクを使う文化
・肥満率の低さ
・学校の休校決断の速さ
・日本語の発音は外国語に比べて唾の排出量が少ない

など、43の理由を分析した上で、「初期段階からコロナ感染者の追跡ができていたこと」に注目しています。

結核やインフルエンザなど「感染症」の追跡に熟練した医療関係者が多かったことが功を奏したと。「たしかに日本にはコロナ対策の中央機関は無かった。しかし健康維持の機関の素地が元々日本にはあったのだ」としています。

インドネシアの新型コロナ、感染拡大が止まらない現状

コンパス インドネシア 新型コロナ グラフ

インドネシアでは、ロックダウン政策は採られなかったものの、「大規模な社会制限」(PSBB)という、ロックダウンに近い施策が続けられています。しかし感染者数の増加を抑えるには至っていません。

5月25日の数字では、

・感染者数:22,750人
・死亡者数:1,418人

となっており、毎日500人前後の感染増が続いています。上と下のグラフはコンパスに掲載されたいたもので、上は累計の感染者数を、下は新規感染者数の推移を示しています。

コンパス インドネシア 新型コロナ グラフ

Kumpulan Berita Terkini Hari Ini, Data Covid-19 Di Indonesia

ニューノーマル(コロナ後の新常態)を展望し始めたインドネシア

コンパス インドネシア 新型コロナ 記事

こうした状況の中、最近のインドネシアでは「感染増加を抑えること」を第一義にするよりも「経済との両立を」というテーマに視点が行くようになっています。

例えばインドネシア国営企業省は「45歳以下の国営企業職員」に対し、5月25日からの職場復帰を認める決断をしています。ただし、地域ごとに実施されている「大規模な社会制限」(PSBB)が解除になったエリアに限定するとの条件付きです。

これは現地メディアが報じたもので、インドネシアのニューノーマル(コロナ後の新常態)についてのシナリオをまとめた文書の中で、段階的な活動再開のタイムラインが明らかにされたと話題になりました。

・第1段階:5月25日:国営企業の45歳以下の職員の職場復帰
・第2段階:6月1日:モールや店舗の再開
・第3段階:6月8日:観光サービス、教育関係施設の再開
・第4段階:6月29日:全産業、祈祷場所の再開
・その後:7月13日〜20日:今までの全段階への評価(8月前半には通常化を目指す)

ただし全段階において、マスク、フィジカルディスタンディング、密な環境を避ける、訪問客数や営業時間を制限する等、一連のコロナ対策は厳しく継続するとしています。

Ketentun masuk kerja untuk karyawan BUMN ada di surat edaran terkait antisipasi skenario the new normal di perusahaan-perusahaan pelat merah.

コロナ撲滅と経済の両立へ、日本の体験はインドネシアに参考になるか

ジャカルタのビル街

インドネシアの大臣クラスの発言を見ても、「コロナの抑制と経済と大事なのはどちらか?という問題提起は間違っている」との声も出始めました。

今まではコロナ抑制に重点が置かれてきましたが、このままでは経済が崩壊しかねないと。「コロナでも人が死ぬが、経済が崩壊しても人は死ぬ。両立を考えなければいけない」というスタンスです。

そうした中、インドネシアでは「コロナ撲滅」よりも「ニューノーマル」(コロナ後の新常態)に関する議論が増えてきた印象がああります。正解が無い状況の中、インドネシアの状況がうまくソフトランディングできるかどうか、要注目です。

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