「日本語教師ボランティアプログラム」をインドネシアで運営する理由

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海外で日本語を教えるというボランティアに興味はありますか? 私は今、インドネシア第2の都市スラバヤで「日本語教師のボランティアをやってみませんか?」というプログラムを提供しています。

対象は日本の皆さんです。プログラムの内容は、現地家庭にホームステイをしながら、スラバヤの高校や専門学校の授業の中で、日本語教師のサポートをするというもの。単なる「旅」からは得られない貴重な体験ができます。

今回のブログ記事では、なぜ私がインドネシアで「日本語教師ボランティアプログラム」を運営しているのか、そして、どのような願いをもって運営しているのかをお伝えします。そして、ぜひ多くの人たちに参加してほしいと願っています。

なお、プログラムの「内容」については、、以下の記事をご覧ください。

インドネシアで日本語ボランティア|短期もOK、内容と魅力は?
インドネシアの若者に日本語を教える「日本語教師ボランティア」。ホームステイをしながら現地校で日本語教師のサポートをする活動です。内容と魅力をまとめました。インドネシアは日本語学習者の数が世界第2位という親日国。日本語や日本文化を教えてみませんか?




目次

プログラムの「内容」より「運営する理由」を知ってほしい

日本語教師ボランティアプログラム インドネシア スラバヤ

「海外でボランティア」あるいは「海外でインターン」という活動は、次第に注目されるようになりました。私自身、たくさんの日本の大学生と交流をしていますが、本当に興味のある人が増えたなと実感します。

そんな中「どんなボランティアやインターンに行くべきか」などの相談を受けることも増えてきました。みんなが悩んだり、決めかねたりしているところ、不安に思って選びきれていない理由を私なりに考えてみました。

その結果として気づいたのは、「プログラムの内容はわかる。でも、つい不安に感じてしまったりする・・・」という理由。その背景にあるものは、おそらく「運営者がなぜそれをやっているのか」が見えにくいからではないか、ということです。

「What」がわかっても「Why」がわからないから不安になるのかなと。そのプログラムがどんな内容の活動をするのか、いくら「What」を聞いても心配がぬぐえないのは、おそらく運営者の狙いや理由といった「Why」がわからないから心配が残ってしまうのだと思うのです。

だからこそ、なぜ私がインドネシアで「日本語教師ボランティアプログラム」を運営しているのか、Whyの部分をお伝えしようと考えました。これが今回のブログ記事の目的です。

「プログラムの内容」よりも前に、「運営する理由」を知ってほしい。いや、もっと言えば、「プログラムの内容」よりも前に、「運営する理由」に共感をしてくれる人にこそ参加してほしい! とすら考えているのです。

「日本語教師ボランティアプログラム」を運営するのは誰?

イスラム女性 インドネシア

「日本語教師ボランティアプログラム」を運営する理由を説明する前に、まずは「誰」がプログラムを始めたのかという点からお話しさせてください。

なぜ私が「日本語教師ボランティアプログラム」を始めようと思ったのか、その理由がなんとなくご理解いただけるはずです。

日本とインドネシア、2つの国で生まれて2つの国で生きてきた

日本とインドネシア

私は日本とインドネシアという2つの国で生まれました。父が日本人、母がインドネシア人です。生まれたのは日本ですが、2歳の時、1976年からほぼ毎年インドネシアを訪問してきました。

インドネシアの43年間は、まさに激動と躍動の43年間です。また同時に、日本の43年間もまた、激動と躍動の43年間だったと感じます。

しかし、インドネシアには「日本はすごい! 日本に行きたい!」という憧れの気持ちが大きいのに、日本ではインドネシアに対する注目度合いがとても低いというのが私の印象です。もっともっと2つの国をつなぎたい!という思いが私の中にはあります。

日本語教師の登竜門「日本語教師養成講座420時間コース」を修了!

「日本語教師養成講座420時間コース」の修了証

日本とインドネシア。2つの国の背景を持つこともあって、言語には敏感になりました。

小学校に入った時、私は周りのみんなより日本語が劣っていることに衝撃を受けました。一方で「どうしてみんなは日本語しかできないんだろう?」とも思いました。言語に対する関心は、ここから生まれました。

私は日本語も大好きで、日本語教師の登竜門「日本語教師養成講座420時間コース」を受講して修了しました。もともと「日本語は面白い!」と思っていましたが、日本語教師の資格を取る過程で、「日本語を学び、日本語を教える」ということは何と素晴らしいことか!と再認識させられました。

日本語は本当に奥深いです。日本語教育の世界もまた、本当に奥深いです。それを少しでも多くの人に体感してほしい!という思いが私の中にはあります。日本人に対してだけでなく、インドネシアの人に対してもです。

日本語教師養成講座420時間コース|最短6ヶ月!短期集中の卒業体験記
「日本語教師養成講座420時間コース」の最短6ヶ月での卒業体験をまとめました。初心者でも短期集中で合格可能。日本語教師になる入口の1つです。知識面や実践面など「日本語教師養成講座420時間コース」で学べることや経験できること等も紹介します。

学生で起業!ビジネスと教育で人生の可能性が広がることを知った

武者修行プログラム 2019夏 5ターム

私は大学院に在籍中に起業をしました。24歳の時でした。ビジネスをすることの躍動感、そして自ら人生を切り開くということの楽しさを味わうことができました。

そんなビジネス人生を14年ほど続けた後、インドネシアへ渡りました。そこで出会ったのがベトナム・ホイアンでの日本人学生向けのビジネスインターン「武者修行プログラム」です。

この2週間のプログラムで、私は講師役として累計500人超の学生と対峙してきました。そこで知ったのは、若者の未来に刺激を加えることの楽しさとやり甲斐。もっともっと多くの人に、人生の可能性を広げてほしい!という思いが私の中にはあります。

「日本語教師ボランティアプログラム」の運営にある4つの願い

日本語教師ボランティアプログラム インドネシア スラバヤ

運営者の紹介ということで、「日本とインドネシア、2つの国で生まれて2つの国で生きてきた」「日本語教師の登竜門「日本語教師420時間コース」を修了!」「学生で起業!ビジネスと教育で人生の可能性が広がることを知った」という3つのポイントをお話ししました。

この3つを簡単にまとめてしまえば、
(1)インドネシアは楽しい!
(2)日本語は楽しい!
(3)教育は楽しい!
ということになります。

こうした出自と経験をふまえて、私は「日本語教師ボランティアプログラム」をスタートさせることにしたわけです。そしてこのプログラムを運営するにあたっては、私には4つの願いがあります。

・日本とインドネシアをつなげたい
・日本語教師になりたい人を応援したい
・日本の人たちの可能性を開きたい
・インドネシアの人たちの可能性を開きたい

今度はこの4つの願いについて、それぞれ説明をしたいと思います。

日本とインドネシアをつなげたい

日本語教師ボランティアプログラム インドネシア スラバヤ

1つ目の願いは「日本とインドネシアをつなげたい」ということです。

前述したように、インドネシアでは「日本はすごい! 日本に行きたい!」という憧れの気持ちが大きいのに、日本ではインドネシアに対する注目度合いがとても低いというのが私の印象です。

「日本語教師ボランティアプログラム」では、日本からの参加者とインドネシアの人たちとの間に、たくさんの交流が生まれます。それを通じて、もっともっと「日本とインドネシアをつなげたい」と思っているのです。

これについて、具体的に「日本からの参加者」「インドネシアの学校の先生」「インドネシアの学校の生徒や保護者」という3つの立場から説明しましょう。

日本からの参加者

日本語教師ボランティアプログラム インドネシア スラバヤ

私は「海外にはどんどん行くべきだ」と考えています。得られる刺激が大きいからだけでなく、現地の人たちとの間に友好関係が生まれるからです。

「日本語教師ボランティアプログラム」では、参加者の皆さんにホームステイをしてもらっています。現地の家庭で生活することで、インドネシアの人たちの息遣いを感じていただきたいのです。

語学留学ではないので、インドネシア語の学習が必要だというわけではありません。「ホームステイをしなくても良いのでは」という考えもあるでしょう。しかし、現地の息遣いを体感することによってこそ、交流関係がより一層深まるはずです。

そこから得たことは、毎回の授業の内容に自然と溶け込んでいくでしょう。結果として、多くの生徒から支持されるような授業になっていくのではないでしょうか。

ただし「ホームステイを希望しない」という人には現地のホテルをご案内します。柔軟な対応をしたいというのが私のスタンスです。「インドネシアとのつながり」が生まれることで、プログラム終了後も「またインドネシアに帰ってきたい!」という気持ちになってもらいたいなと考えています。

インドネシアの学校の先生

日本語教師ボランティアプログラム インドネシア スラバヤ

「日本語教師ボランティアプログラム」では、現地の高校や専門学校の「日本語」の授業に参加してもらい、日本語教師のサポートをしてもらっています。インドネシアで日本語を教える現地の先生は、その多くが「日本に行ったことがない」という状態です。「いつか行ってみたい!」という憧れの地です。

現地の日本語の先生にとって、日本は興味津々の対象です。日本人と触れ合う機会も多くはありません。日本語の先生だからといって、日本語がパーフェクトにできるというわけでもありません。「日本人と交流したい!」と切望している先生も数多くいるのです。

「日本語教師ボランティアプログラム」は、現地の学生に大きな刺激を与えるだけでなく、現地の先生にも大きな刺激を与えています。ホームステイ先を探す時も、先生の側から「ぜひうちに来てくれないか?」と言われることがあります。

なかなか会うことのできない日本人と出会うことで、日本語の先生にも大きな刺激が与えられます。「日本語教師ボランティアプログラム」の参加者が日本に帰った後も、そこから得られたことは、必ずや日々の授業に活かされていくはずなのです。

インドネシアの学校の生徒や保護者

日本語教師ボランティアプログラム インドネシア スラバヤ

「日本語教師ボランティアプログラム」は、日本からの参加者が現地の日本語教師のお手伝いをするという内容です。「お手伝い」とは言え、その範囲は単なる手伝いにとどまりません。

例えば、先生にはできないことの一つは「ネイティブの発音」です。また日本の生活や文化を伝えることは、日本で生まれ、日本で長く過ごした人であってこそ伝えられるというものです。

日本文化や日本の日常を紹介するという点では「お手伝い」を超えて、先生になりかわっての主体性が求められます。先生も興味をもって聞いてきます。生徒たちも興味をもって聞いてきます。その内容は、学校から帰宅した後の夕食での会話につながっていきます。保護者の皆さんにも大きな刺激がいくのです。

「日本語教師ボランティアプログラム」の参加者が現地に行くことで、先生たちにも「日本に行ってみたい」という気持ちが芽生えます。学校の生徒たちも家での会話が増えます。「もっともっと日本とつながりたい」という気持ちになっても不思議ではありません。

「日本に興味があるのは子供だけ」という家庭であっても、だんだんと日本に興味をもつ人が増えてきて・・・。文化交流から生まれる可能性は本当に無限大です。

日本語教師になりたい人を応援したい

日本語教師にならなくてもオススメしたい、夫婦そろって最短6ヶ月で取得した「日本語教師」資格の魅力

2つ目の願いは「日本語教師になりたい人を応援したい」ということです。すでに述べた通り、私は日本語教師の登竜門「日本語教師420時間コース」を受講して修了しました。

受講中も、また修了した後も「日本語教師になりたい!」という人たちと、たくさん触れ合ってきました。実際に日本語教師として活躍されている方々にもたくさんお目にかかりましたが、課題として感じたのは「日本語教師になるのはホントに大変!」ということ。求人が少なく、仮にあったとしても不安定なのです。

私はそんな皆様に、少しでも良い環境やきっかけを提供できないかと考えました。例えば「日本語教師ボランティアプログラム」では、日本語教師としての経験を積むことができます。日本語教師たちとの出会いもあります。経験は自信になり、ノウハウが履歴になり、さらにはネットワークを築いていくこともできるのです。

これについて、具体的に「日本語教育の経験を積む場所は意外と少ない」「日本語を教えることの喜びがわかる」「国を超えることの意味を感じてほしい!」という3つのポイントから説明しましょう。

日本語教育の経験を積む場所は意外と少ない

日本語教師にならなくてもオススメしたい、夫婦そろって最短6ヶ月で取得した「日本語教師」資格の魅力

「日本語教師になりたい!」と思って実習を積む人たちが直面する壁は「求人が少ない」ということです。いろいろな求人案件を探してみても「これはいい!」と飛びつきたくなる案件は稀です。

たしかに募集自体はあります。日本国内の案件だけではありません。「海外で日本語教師として働きませんか?」と、海外志望者には魅力的な案件が出てくることもあります。しかし多くの場合は「経験重視」。未経験者が応募できる案件は本当に少ないです。

求人があっても経験重視。でも経験を積むには求人に応募しないといけない・・・というイタチごっこ。鶏と卵?という状況があります。では未経験者が経験を積むにはどうすればいいかというと、簡単にできるのが地域ボランティア。お金につながらないので生活費が大変です。

また日本国内での地域ボランティアは簡単にできるため、その経験を人材募集の履歴に使うとしても、武器としての価値は相対的に低くなりがちです。片手間でボランティアをやっているような感覚を覚える人もいるでしょう。

もしそうであれば、同じボランティアであっても海外に行き、ホームステイで現地生活に身を浸し、ガチで経験を積むという方がよっぽど武器になるのではないだろうか? というのが私の考えです。

日本語を教えることの喜びがわかる

日本語教師ボランティアプログラム インドネシア スラバヤ

この「日本語教師ボランティアプログラム」では、インドネシア第2の都市スラバヤで、高校や専門学校の日本語の授業に参画をしてもらいます。

インドネシアは「日本語学習者」の数が世界で2番目に多い国。第1位は中国ですが、中国は人口大国なので1位になるのも当然です。インドネシアも2億7000万と人口は多いですが、それでも中国から比べれば1/4でしかありません。インドネシアには「日本語を勉強したい!」という勢いがあるのです。インドネシアが親日国と言われるゆえんです。

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海外の人たちに日本語や日本文化を教えるということは、本当に素晴らしいことです。しかし、もし思い切りやりたいのであれば、やり甲斐の感じられる環境で実践すべきです。「日本語を勉強したい!」という勢いのあるインドネシアであってこそ、日本語を教えることの喜びが実感しやすい環境にあるのではないかと私は考えます。

「日本語教師ボランティアプログラム」に参加した人は、終盤になって「帰りたくない」と言い出します。生徒たちも「先生、帰らないで!」「今度はいつ来てくれますか?」って言い出します。こういう原体験こそが、日本語を教えることの喜びにつながるのではないでしょうか。

次世代型の日本語教師を生み出したい!

「インドネシア日本語教育学会」東ジャワ支部の勉強会
【写真:「インドネシア日本語教育学会」東ジャワ支部で行われた日本語教師の勉強会】

私は、この「日本語教師ボランティアプログラム」を通じて、次世代型の日本語教師を生み出せたらと願っています。日本では「日本語教師」の地位が充分に確立されているとは言い難い状況にあります。

「日本語を教えるのは日本人なら誰だってできるはず」とか「資格を取ったり勉強をしなくたって、日本語を教えるのは簡単なはず」という偏見をもつ人も少なくありません。

前述の通り、日本ではボランティアで教える人もいると書きました。ボランティアが多いと何が起きるのかというと、日本語教師の地位の低下です。高給を用意してまで雇用しようという動きが起きなくなります。「日本語教師をやっている人の多くは共働きだ」という声すらあるくらいです。

私自身、日本で日本語学校を運営する知人が何人もいますが、「いかに日本語教師の地位を上げるか」はよく話題になります。地位の向上のために何ができるかを考えた時、海外で日本語を教える喜びと経験を積んでもらうことではないかと思い至りました。

まだまだ手探りの状態ですが、海外で日本語を教えるという数少ない経験を経ることで、新しい付加価値をもった日本語教員を生み出せるのではないかと考えているのです。

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日本の人たちの可能性を開きたい

日本語教師ボランティアプログラム インドネシア スラバヤ

3つ目の願いは「日本の人たちの可能性を開きたい」ということです。「可能性を開く」と表現すると、上から目線に聞こえるかもしれません。しかしそんな誤解を覚悟で、私はあえてそう表現します。

この「日本語教師ボランティアプログラム」に参加してもらい、本当に毎日を格闘することができれば、あらゆる点で視野が広がるはずです。自分とは何か、将来にどんな可能性があるのか、今後どうしていくべきか。そうした様々な観点で、自然と視野が広がっていくはずです。

視野が広がることで、人生の可能性は自然と広がっていくはずです。私自身もまた、本プログラムに参加する皆さんの可能性を広げるお手伝いがしたいと考えています。人生の可能性を広げることは「自分の人生を生きる」ということにつながります。生きがいにつながるはずなのです。

これについて、具体的に「海外に出ることは、それだけで可能性を広げる!」「フットワークとネットワークは比例する!」「武者修行でわかった、可能性が広がることの豊かさ」という3つのポイントから説明しましょう。

海外に出ることは、それだけで可能性を広げる!

インドネシアの大通り

「日本語教師ボランティアプログラム」はインドネシアで行うプログラムです。海外に出るということは、それだけでも視野を広げてくれるものです。

もちろん、旅をすることによっても視野は広がります。海外旅行に行く日本人は多いです。しかし本ブログラムが異なるのは「生活をする」ということ。ホテルに泊まるのではなく、地元の人たちの家庭にホームステイをして、地元の人たちと同じような交通手段で学校に行くのです。

一緒にご飯を食べ、一緒に学校へ行って。学校に着いたら、生徒たちのことを考えて、どんな授業をするべきか、どんなプレゼンをするべきか、どんな交流をするべきか。先生と一緒になって悩みます。

授業をやって、生徒と交流。授業が終わってからも生徒と交流。学校が終わってからも、生徒たちと外出をして出歩いたり。「明日の準備をしなきゃ!」と思いながらも、生徒たちとの交流から受ける刺激も大きくて・・・。

とにかく旅では味わえない経験をしてほしいと考えています。海外に出ることは、それだけでも可能性を広げてくれるものです。しかし、せっかく参加してもらう以上は、ありえないくらいに刺激を受けてほしい!と考えているのです。

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フットワークとネットワークは比例する!

ガルーダ・インドネシア航空

人生の可能性を開くという意味で、ぜひとも考えておきたいのが「フットワークとネットワークは比例する」ということです。これは私が大学生の時、高城剛さんから教わったこと。

「なぜ、そこに行かないといけないの?」とか「わざわざ会いに行くのは時間がもったいない」と考えることもあるはずです。しかし、あえてフットワークを軽くして、目的もなく訪問するくらいの勢いが、新たな可能性を招き寄せてくれるものだということでした。

「日本語を教えるボランティア」なら日本でも可能です。でも、あえてインドネシアのスラバヤで「日本語教師ボランティアプログラム」を提供しているのは、ここでしか味わえない価値があるからです。

「なんでスラバヤまで行かないといけないの?」「日本でも日本語を教えるボランティアはできるのに」という声があれば、なおさら「ぜひ来て下さい!」とご案内したいです。始めは「日本でも良かったのに」と思う人もいるでしょう。

しかし最後には、きっと「来てよかった!」と感じることになるはずです。その結果として「フットワークとネットワークは比例する!」ことが理解できれば、今後の人生でも楽しさは倍増するはず! と私は思います。

「武者修行プログラム」でわかった可能性が広がることの豊かさ

武者修行プログラム 2019夏 15ターム

私の願いは「日本の人たちの可能性を開きたい」ということです。「日本語教師ボランティアプログラム」でも、参加者の皆さんの可能性を大いに広げるお手伝いがしたいと考えています。

「可能性を開く」というのは「上から目線」に聞こえるかもしれません。しかし、あえてそれだけの表現を使うのは、特に日本の大学生を見ていて「もったいないなぁ!」と思う場面が多いからです。もっともっとアクションすることで未来が開かれるのにと思うことが多いです。

そのきっかけとなったのは、ベトナム・ホイアンでの日本人学生向けビジネスインターン「武者修行プログラム」。2週間で新規事業を立ち上げるというプログラムです。

私は講師役として累計500人超の学生と対峙してきましたが、そこで知らされたのは視野を広くすることで、将来に向けた可能性が大幅に広がり、それが現実の幸福と直結するということでした。

「日本語教師ボランティアプログラム」は、あくまでも日本語教育の体験と、文化交流の体験がメインです。しかし私はそれらを通じてさらにもう一歩。人生の可能性が広がるような体験にしていきたいと考えています。

インドネシアの人たちの可能性を開きたい

インドネシアの女性

そして最後の4つ目の願いは「インドネシアの人たちの可能性を開きたい」ということです。「日本語教師ボランティアプログラム」は日本人だけのために運営しているものではありません。

ホームステイに協力してくれるご家族の方、授業を一緒に作り上げてくださる学校の先生方、そして特別プログラムの授業を受け入れてくれる生徒たち・・・。たくさんのインドネシアの人たちの協力のもとで成り立っています。

そんなインドネシアの皆さんにもプラスになるようにしたいというのが私の考えです。不遜な言い方かもしれませんが、そうであってこそ、参加してくださる日本の方々のメリットも最大化されると考えるからです。

冒頭の「日本とインドネシアをつなげたい」にも書きましたが、ここでは具体的に「ネイティブの日本人と交流できる!」「もっと日本のことが身近になる!」「日本語を学んでいなくても日本とつながれる!」という3つのポイントから説明しましょう。

もっと気軽に日本人と触れ合ってほしい

日本語教師ボランティアプログラム インドネシア スラバヤ

私は、インドネシアの人たちが日本の人と触れ合うことで笑顔になる場面をたくさん見てきました。「日本語教師ボランティアプログラム」では、現地の高校や専門学校の「日本語」の授業に参加をしてもらいます。多くの生徒さんだけでなく、授業を担当する先生もまた、「日本人と交流したい!」と考えています。

その背景の一つには、「日本人と気軽に触れ合う機会が少ない」という事情があります。私が思うに、日本の多くの人は、インドネシアというとリゾートとしてのバリ島か、首都ジャカルタにしか目が向いていません。スラバヤはインドネシア第2の都市ですが、日本人は本当に少ないです。

私は「もっとたくさんの日本人と交流してほしい!」と願っています。日本語を勉強している人たちですからなおさら交流してほしいのです。

「日本語教師ボランティアプログラム」では、先生や生徒、またホームステイの受け入れをしてくださる家族の皆さんも含め「日本の人と交流できることが嬉しい」と言います。そんな機会をもっともっと増やしたい!というのが私の本音です。

日本語を勉強しているインドネシア人だけでなく、日本語を勉強していないインドネシア人にも、素敵な刺激を届けたいと考えています。

日本人の友人をつくり、つながりを増やしてほしい

日本語教師ボランティアプログラム インドネシア スラバヤ

そして、気軽に日本人と触れ合えるという機会をつくることで、日本人の友人をつくり、日本人とのつながりを増やして欲しいとも考えています。

「日本人と交流できて嬉しい!」というだけでなく、仲良くになって友達関係になる人もいます。「単なるプログラムでのつながり」を超えて、将来につながる友情関係にも発展してほしいと願っています。それが2つの国を、より緊密な関係にしてくれるからです。また将来の仕事の面においても、こうした関係性は、きっと有益に働いてくれるはずなのです。

私自身、インドネシアで暮らしていると、日本とインドネシアの友人関係を見る機会がたくさんあります。仲間になるだけでなく、恋人になったり、結婚をしたり、お子さんまで生まれたり・・・という関係性をたくさん見てきました。

ハーフやクオーターの子どもたち。そしてそのご両親たちを見ていると、本当に輝かしくて、本当に美しくて。こうした関係性は、日本とインドネシアの友好関係を結ぶだけでなく、旧来の価値観にとらわれない、新時代の幸福を生み出すのではないかと思っています。そんな幸せを、少しでも生み出すことができればというのが私の願いです。

日本の文化・言語・思考から刺激を受けて欲しい

書道を学ぶ外国人 インドネシア

インドネシアには「親日」の人が多くいます。「日本にとても興味がある!」「もっと日本のことを知りたい!」「日本人と友達になりたい!」といった人が多くいます。

「なぜインドネシアで日本のポップカルチャーが人気?」を語ってみた
インドネシアにおける「日本好き」事情について、インタビューを受ける機会がありました。週刊アスキーの、現地の人に聞く「なぜインドネシアでは日本...

「どうして日本に興味があるの?」と聞くと、若い人は「アニメが好き!」「マンガが好き!」という声も多いです。また、日本の文化に注目するだけでなく、その「規律正しさ」に目を向ける人も多くいます。

昔、十数人の日本人経営者とジャカルタの商工会議所を訪問した時のこと。渋滞でアポの時間に遅れた中、ある日本人社長が言い訳をしたかったのか、あるいは笑いをとりたかったのか、「まぁ、インドネシアは時間がルーズな文化ですからねぇ」と発言。すると現地企業のインドネシア人社長は不快感を示し、流暢な日本語でこう話しました。

「私は早稲田大学に留学して卒業しました。日本のことわざには、時は金なりという言葉があります。最近の日本の経営者は、この日本の大変素晴らしい文化を忘れてしまったのでしょうか」と。日本の文化や思考スタイルには、本当に素晴らしいものがたくさんあります。そして、その哲学をインドネシアでの経営に活かしている経営者もいるのです。

私は、日本の文化・言語・思考から多くの刺激を受けて欲しいと願っています。「日本語教師ボランティアプログラム」を通じて、そうした出会いが少しでも生まれたらいいなと願っています。

ぜひ「日本語教師ボランティアプログラム」に参加を!!

日本語教師ボランティアプログラム インドネシア スラバヤ

最後に「まとめ」です。今回は「日本語教師ボランティア|インドネシアでプログラムを運営する理由」と題して、「日本語教師ボランティアプログラム」を運営する「背景」と「想い」をまとめてみました。

インドネシア第2の都市スラバヤを舞台に「日本語教師ボランティアプログラム」を運営しています。その背景には、インドネシアと日本という2つの国で生きてきた私自身の過去と現在、また、よりよい未来の可能性へつなげていきたいという想いがあります。

ここでは、3つの背景と4つの願いをまとめました。本当なら、プログラムの「内容」を伝えればOKだとは思いますが、私はあえて、なぜインドネシアで「日本語教師ボランティアプログラム」を運営しているのかという「Why」の部分をお伝えしようと考えました。

日本語教師ボランティア インドネシア マラン

同類のプログラムを調べてみると、そのほとんどが「内容」を示すだけで、「想い」が込められてるものはありませんでした。また、インドネシアで刺激を受けている日本の若者を見ていると、共通項には「地元の人たちとの交流内容と想い」が原点にあるとわかりました。

多くの「ボランティア斡旋業者」は「プログラム内容」面を重視します。もちろん、それも大事です。しかし私は、運営者自身の「想い」や「期待」を伝えることにこそ価値があると考えました。そしてそれに賛同してくれる人にこそ、この「日本語教師ボランティアプログラム」に参加してほしいと願っています。

人生の視野は広がるべきであり、広がることで損をすることは無いと考えています。海外に出ることだけではありません。それなら旅をすればいいだけのことです。単なる「旅」では得られないような刺激を受けてほしいと思っています。

質問等があれば、気軽に連絡してもらえたらと思っています。一人でも多くの人が「日本語教師ボランティアプログラム」に興味をもってほしいと願っています。そして、できるだけ多くの人と、人生を前進させる時間が共有できれば、とても嬉しいです!

なお、プログラムの「内容」については、、以下の記事をご覧ください。

インドネシアで日本語ボランティア|短期もOK、内容と魅力は?
インドネシアの若者に日本語を教える「日本語教師ボランティア」。ホームステイをしながら現地校で日本語教師のサポートをする活動です。内容と魅力をまとめました。インドネシアは日本語学習者の数が世界第2位という親日国。日本語や日本文化を教えてみませんか?
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