ザ・ドリフターズのメンバーとして知られる、志村けんさんの本「志村流―金・ビジネス・人生の成功哲学」を読んでいたら、面白いことが書いてありました。
世に成功者と言われる人たちが語る成功法則は、拍子抜けするほど、単純で簡単なものが多いと。だからこそ、やるべきことをきっちりやり続けるということが大事であり、それゆえに、私は偉大なる常識人でありたい、というのです。
今回は、志村けんさんの本「志村流―金・ビジネス・人生の成功哲学」をもとに、志村けんさんの成功哲学を追ってみることにしましょう。
目次
志村けんが語る金・ビジネス・人生の成功哲学とは?
志村けんさんと言えば、成功実績のあるコメディアンです。エンターテイナーといえば、際立った個性が大切になりそうです。しかし、ご本人が重視されるのは、努力と常識。「発想は個性的で非常識的でありたいが、行動は常識的でありたい」と力説されます。
成功は、できるだけショートカットして手に入れたいもの。でも、最低限やるべきことまでカットしては、かえって遠のくことになります。
どんなことであれ、何かを究めたいと思ったら、いかに簡単なことであっても、最低限すべきことはきちんとじっくりと継続するということが大事になってくるのでしょう。
志村けんさんがいう「努力と常識」です。いきなり大きな成果を狙うのではなく、また、いきなりホームランを狙うのではなく、あくまでも小さなところからコツコツと・・・という姿勢です。
ありえない努力を続けることで、ようやく宇宙に到達できる
例えが適切でないかもしれませんが、「宇宙探査をしたい!」と思っている人工衛星も、ひたすら全力で推進努力をすることで大気圏を抜け、地球の重力を振り切ることができなければ、宇宙空間に到達することはできません。
とにかく継続的に一つのことを努力し続けることによって上昇し、はじめて、宇宙空間に入って、じっくりと探査をすることができるレベルになるのです。
宇宙探査をしたいからと言って、推進努力を怠れば、宇宙空間に到達することなく、失速してしまいます。
(報われる価値の無い努力になります)
ありえないほど常識を徹底することで、成功の入口に到達できる
これもまた極端な例かもしれませんが・・・、
営業活動を通じて受注を重ねたいからと言って、お辞儀や挨拶といった、最低限やっておくべき簡単なことを怠れば、営業成績は伴いません。最低限の礼儀をこなすことによって、はじめて、営業活動がスタートするわけです。
それもできないうちに、いくら営業努力をしてみたところで、無駄な努力に終わります。
常識と努力を極めることができれば、カメはウサギに勝てる
たとえ常識的な行動であっても、努力と継続力において、人よりぬきんでることができさえすれば、どんどん成功に近づけるということ。これは一つの朗報だとは思いませんか? 亀はウサギに勝てるということなのです。
凡事は誰でもできます。でも、凡事の徹底と継続は、なぜかできる人が減るのです。
・何かに詰まったら、常に原点に返り、最低限なすべきことを振り返る。
・そして、実行をしていく。
「そんな簡単なことで良いの?」と思うかもしれません。でも、それを続けられる人は、とても少ないのです。だから相対的に上位に立ててしまうということなのでしょう。
常識と努力の徹底から始まる「志村けんの成功哲学」を学ぼう
常識と努力の徹底から始まるというのが、志村けんさんの成功哲学です。
「私なんて、特別な才能とか無いから・・・」
そんなふうに思い込んでいる人こそ、ぜひともチャレンジしてほしい成功哲学です。
基礎中の基礎。それこそ拍子抜けしそうな程、単純で簡単なことから手をつける。きっちりこなし続ける。他人が怠けるところを踏ん張ってみる。
・俊敏な才能を使って走る、けれど休み休みのウサギ。
・基礎に忠実にじっくり歩く、けれどいつまでも継続する亀。
志村けんさんは、成功は常識と努力を徹底することから始まると言います。誰にもできることを誰にもできないくらいにやる! そう考えてみると、うまくやっていけそうな気がしてきませんか?
今回ご紹介した、志村けんさんの本「志村流―金・ビジネス・人生の成功哲学」。ぜひ手にとってみて下さい。
当たり前のことが出来れば、仕事も人生も絶対に成功する。生き残るためには、「常識」で攻めろ。超「非常識」コント芸人志村けんが本気になって語る、ビジネスと人生の超「常識」哲学のススメ。
【参考】志村けんが語る成功哲学第2弾「遊びと生活」編など
その後、2004年には、本書の第二弾となる書籍「志村流 遊び術」が出版されています。興味ある方はチェックしてみて下さい。
また、志村けんさんの自伝(半生記)として知られるのが「変なおじさん 完全版」です。
なお、いかりや長介さんの自伝はこちら。
また「ザ・ドリフターズつながり」ということで、こちらの記事もぜひどうぞ。
【 このテーマに関するおすすめ本 】
このコラムは、2007年7月25日に配信したメールマガジンを転載したものです。