苦労や試練を経験し「学び」に昇華させることのメリット

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生きていると、苦労や試練を経験することはいくらでもあります。つらい経験、逃げ出したくなる経験、様々です。でも、きちんとそれを「経験」し、「学び」に昇華させることには、実に大きな意味があるはずです。今回は、そのメリットについて考えてみます。

2007年9月12日の記者会見。安倍晋三首相の突然の退陣表明は、多くの人たちを驚かせました。

ここに至る背景については、今後、時の経過とともに次第に明らかになっていくでしょう。ただ、どのような個人的事情があるにせよ、この時期での辞任は、政権を放り投げるようなもの

「この世界に四十年いるが、こんなのはあり得ない」。
自民党に長く在籍した小沢一郎さんですら、そうコメントするあり様を見れば、あまりに思慮のない電撃的な辞任だったことがわかります。


私は今回の事態を見ていて、細川護煕さんや、近衛文麿さんの首相辞任劇にどこか近いものがあるなと感じました。
(細川さんは、私が好きな陶芸家なので、あまり悪く表現したくはないのですが・・・)

圧倒的支持の元にスタートし、突然政権を投げ出すというスタイルです。

細川さんと近衛さんについては血縁関係にあることもあって、「歴史は繰り返す」と皮肉られたそうですが・・・、この3人全体に共通する点は何だろうかと考えた時、キーワードとして真っ先に出てくるのが、「苦労知らずのお坊ちゃま」というもの。

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もちろん、全く苦労をしなかったというわけではないでしょうが、壮絶な苦労と闘争を経てリーダーになった人とは大きな違いがありそうです。

苦労を経験として重ねながらはい上がって来た人には、背景となる実力と胆力、そして年輪があります。この蓄積を経ずしてリーダーになった人は、重圧が来た時に耐えられなくなるのです。苦労や試練には意味があるということです。

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かつて、お笑い芸人養成学校の校長だった、はらみつおさんから教わったこと。

十年地道に修行を重ねてきた芸人は強い。いざという時にきちんと活躍できる。でも、苦労をせずに、ぽっと出てきてしまったような芸人は、その後が本当に悲惨だ
 

「下積み時代」の意味|お笑い芸人、はらみつおさんが語ったこと
「下積み時代」の意味を考えてみたことはありますか? お笑い芸人で、「お笑いタレントスクール笑学校」の初代校長でもあった、はらみつおさん...
 
「若い頃の苦労は買ってでもせよ」とはよく言ったもので、苦労や試練には意味があるし、せっかく与えられた苦労や試練ならば、自らそれを意味あるものとしなければもったいないということです。

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「若い頃の苦労は買ってでもせよ」という字句の通り、それが心の底から理解できるのは、一定の若さを通り越してからなのでしょう。

だから「苦労なんて、いやだ!」と投げ出したくなる気持ちもわかります。

でも、これは先人の知恵にもとづくことわざです。もしいま直面している苦労や悩みがあれば、前向きにとらえて、地道に素直に「新たな経験」として戦って吸収していくことが、長期的に見てとても大事なことだと思います。

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自分自身も、人に自慢できるほどのことではありませんが、それなりにたくさんの苦労と失敗を経験してきました。

お金をだまし取られたり、25歳の若さにして、法廷に立って被告と原告とを経験したり、お客様から「バカヤロー」と罵られたり、あるいは24時近くになってから「会社に戻れ」と言われたり。

他にも自分なりにいろいろな苦労を重ねてきました。
大変な思いもしましたし、なぜこのような苦労を味わう必要があるのか、まったくもって理解できないような場面もありましたが、でも今になってみれば、これらは大事な経験だったと思うことができます。

その程度の苦労しか経験していない私ですら、苦労や試練は大事な経験なのだと、本当に思うのです。

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だから、逃げ癖のある人を見ると、成長機会を自ら踏みにじっているようにしか見えなくて、同情を通り越して憐れみを覚えることすらあります。

戦い癖も、逃げ癖も、外見に現われます。顔つきに現われます。類は友を呼びます。同じ癖の人たちが集まります。だから、成長する人と、そうでない人とに自然と別れていきます。

苦労も試練も大事にしましょう。
経験を、意味あるものにしましょう。

アントレプレナーセンター社長の福島正伸さんは、こんな言葉を提唱しています。

ピンチはチャンス!
ピンチ!この時を待っていたんだ!

苦労や試練を経験として蓄積しながら努力している人の姿は、外見を見ているだけでも、その「根拠」がにじみ出ているものです。

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このコラムは、2007年9月15日に配信したメールマガジンを転載したものです。
 
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 2007年9月15日            渡邉 裕晃

 

 

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