「早朝に出社をする」ということを考えてみたことはありますか?「早朝から会社に行っても残業代が出ないし・・・」と思う人もいるでしょう。しかし早朝出社にはメリットがあります。
今回は、午前3時からの出社を続けた、ある青年の話を紹介します。「朝3時なんで無理だよ」と思うかもしれません。しかし「えっ?早朝出社をすると何が起きるの?」と興味をもった人は、ぜひ読み進めてみてください。
目次
誰にもできることを、誰にもできないくらいに継続することのパワー
誰にもできることを、誰にもできないくらい継続すること。それだけでも成功をつかめるケースが世の中には意外と多い・・・。それが私の実感です。
・もっともっと上の世界に行くにはどうしたらよいか・・・。
・人に見いだされるには、どうすべきか・・・。
上昇志向の強い人にとっては、大きな課題だと言えるかもしれません。
そこで今回は、昇進するということ。例えば「課長に昇進する」ケースを考えてみましょう。課長に昇進できた人は、なぜ昇進できたのでしょうか? 多くの場合「課長としての能力を備えていたから」かもしれません。でも、それだけでしょうか?
課長に昇進できた人は、なぜ昇進できたのか
課長が課長になれた理由。
それは、必ずしも「課長として活躍するだけの充分な能力と実績があったから」ではないはずです。なぜなら、課長に任命された時点では、まだ課長になっていないからです。
つまり、「課長へ昇進することで、課長としての能力発揮ができるはずの人であると認められたから」、昇進できたというケースが多いはずです。
では「能力が発揮できるはず」と認められるためには、どうすればよいのでしょうか。
早起きして、毎朝3時に早朝出社しようと決意
もう少し具体的にお話をしてみましょう。
「朝の活用」と絡めて、ある若者のケースをご紹介します。
大学を卒業したばかりのAさんは、証券会社に入社してから、ある一つの誓いを立てました。
「やるなら思い切りやりたい!」
そう考えたアグレッシブな彼がやったのは、「毎朝3時に出社しよう」ということ。
彼は毎日、朝3時に出社する生活を半年続けました。
会社に行きます。これほどの早朝であれば、上司がまだチェックしていないような、前日の欧米の最新の金融動向データをゆっくり見ることができます。新人の彼は必死に勉強しながら、勉強とデータ分析を試みます。
そして、最新動向を自分なりの見解でまとめ、朝6時には出社してくるアメリカ人上司にレポートを提出。これは全て彼が自主的にやったことです。
朝3時の早朝出社で、アウトプットのレベルが向上!!
最初、上司の方は、入社したばかりのレベルの低いレポートを見て、「新人らしいな」と思っていたくらいだったそうです。
ところが彼は毎日毎日これを続けます。
土日を除いて、毎日朝の3時。そして半年間ずっと休まず。
ある時期から、レポートのレベルがどんどん上がりだしたそうです。
そして休まずに続ける姿勢・・・。
上司は決断します。
彼のニューヨーク配属を。
早起きと朝3時の早朝出社で認められた「努力を継続できる」という才能
彼のニューヨーク配属が決まったのは、「ニューヨークで大活躍するだけの充分な能力と実績があったから」では決してありません。
「ニューヨーク配属を任命することで、 きっと最大限に能力開発できるはずの人物だと認められたから」それが決まったわけです。
誰にも言われず、朝3時に出社し続ける人。
しかも、誰にも言われず、毎日毎日、独自のレポートを出し続ける人。
そんな努力の継続ができる人物は、そうそういるものではありません。しかも、公共交通機関の無い朝3時に出社するには、住む場所にも工夫しなくてはいけません。
体調管理やタイムマネジメントも重要になります。
そして一日も休まない・・・。
「これだけの人なんだから、ニューヨークに送り出してやれば、大いに成長するだろう」
上司は、そう思ったに違いありません。
もちろん、それだけが理由だったわけではないでしょう。しかし要素の一つとして大いに目立っただろうことは疑いの余地がありません。
誰にでもできることを、突き抜けるくらいにやる!
実はこうした努力は、やろうと思えば誰でもできることです。
「思い切りやる」「発信する」「続ける」
そんな単純なこと。
仕事における百戦錬磨の経験が無くても、膨大な経験と、膨大な勉強が過去に無くても、そう、入社したばかりで仕事経験の乏しい彼にでもできたことなのです。
さらに言えば、
「誰にでもできることを、誰にもできないくらいにやる」
「やろうと思えばできることを、突き抜けるくらいにやる」
ということなのです。
彼がやった早朝3時の出社、自分なら何をする?
今回ご紹介した彼の場合、「朝3時に出社して毎日レポートを上司に出す」をノルマに課しました。彼がやったことは、「誰にもできることを、とにかく突き抜けて実行する」ということでした。
まったく同じことをやる必要はありません。自分がやりたいこと、得意に取り組めそうなことに注目してみましょう。自分なりにできること。きっとあるはずです。そして、突き抜けるくらいにやってみるのです。
次回は、もう一人の青年の話を紹介しましょう。
【このテーマ、次回に続く】
なお、午前3時に起床する実験をしたことがあります。興味のある方は、以下の記事を参照して下さい。
このコラムは、2010年10月17日に配信したメールマガジンを加筆・転載したものです。
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