「インドネシアの交通マナーは最悪」なんて声も聞かれる中、私は運転手を雇うことなく、自ら車を運転しています。今回は、私が住む東ジャワのマランからスラバヤまでの移動について書いてみます。
先日、インドネシア第2の都市、スラバヤ(Surabaya)に1泊する機会がありました。私の住む「マラン」(Malang)という都市から90キロほど離れた場所にあり、今回も自分で車を運転して行きました。
この区間を自分で運転して移動する日本人は、ほとんどいないでしょう。ほとんどの駐在員が、運転手付きの車で移動するためです。「えっ、日本人がインドネシアで運転して大丈夫?」なんて心配されることもあります。
目次
インドネシアの運転免許、取得方法は? 国際免許は使える?
「自分で運転して移動する・・・」と言うと、「運転免許は、どうしているの?」と聞かれることがあります。日本で運転免許をもっていると、海外で運転するための「国際運転免許証」を取得することが可能です。しかし、日本の「国際運転免許証」はインドネシアでは使えません。
そのため私はインドネシア現地で、インドネシアの運転免許証を取得しました。テストはインドネシア語で行われます。詳しい内容や背景については、こちらをどうぞ。
東ジャワのマランからスラバヤまでの位置関係は?
マランとスラバヤの位置関係を地図で示すと、こんな感じになります。わかりやすくするために、首都ジャカルタ(地図左上)を含む「ジャワ島全体」と、「バリ島」(地図右下)を入れ込んでみました。
【地図:東ジャワのマランからスラバヤまで】
もうすこし拡大してみたのが、こちら。また、バリ島を入れ込んでみました。
位置関係は、おわかりいただけたかな・・・と思うので、今度はバリ島をはずして拡大させると、このような地図になります。
さて、この「マランからスラバヤまで」という、約90キロの区間のうち、今のところ、だいたい半分くらいまでは、高速道路が開通しています。残り半分は、まだ高速道路が完成しておらず、一般道を利用することになります。
なお、インドネシア政府は高速道路の拡充を急いでおり、工事が急ピッチで進められています。詳細はこちらをどうぞ。
インドネシアの発展:昔は高速道路もなかった
私が最初にマランに来たのは、1976年のこと。それ以来、スラバヤからマランまでの道のりは、今まで約38年間、ほぼ毎年利用してきたことになります。
近年では、車が増加し、道も拡幅されて、街の風景も変化。高速道路までできてしまいました。この写真は、途中の高速道路のサービスエリアの光景です。
【写真:スラバヤへ向かう高速道路のサービスエリアにて】
数年前からは、スラバヤとマランを結ぶ高速道路に「サービスエリア」まで用意され、おいしいインドネシア料理を楽しむこともできるようになりました。
しかし、昔は車も少なく、道路も単線で、高速道路もなく、のどかでゆったりした旅路が楽しめた区間です。
経済発展にともない、街はどんどん変わってきます。昨年、この区間で、偶然にも「googleストリートビュー」の撮影車が走っているのを目撃した時には、「時代も変わったものだなぁ」と、隔世の感を覚えたものです。
でも、車窓から見える街の趣きや、独特の風情は今でも随所に残っていて、私にとっては、とっても心の癒される、愛着のある移動区間です・・・。
スラバヤとマランの間は、高速バスによる移動も可能
公共交通機関としては、「高速バス」でも移動が可能です。
スラバヤのバスターミナルは、「ブングラシ(bungurasih)」、またの名を「プラバヤ(Purabaya)」という場所にあります。マランのバスターミナルは、「アルジョサリ(Arjosari)」という場所にあります。
エアコン付きの高速バスは、片道でだいたい 25,000ルピア(約200円)程度です。
また、複数人が同乗する「トラベル」という乗り合いバスもあります。詳しくはこちらをどうぞ。
東ジャワの環境は最高!マランもスラバヤも魅力がいっぱい
私が住むのは「マラン」という都市ですが、私にとって昔から親しんできたのが、このマランとスラバヤという2つの都市。この2つの都市を土台にして、これからいろいろな方々のお役に立てればといつも考えています。
皆さんにとって、思い入れのある場所は、どんなところでしょうか?
もし今そこに住んでいないとしても、昔から思い入れのある場所を土台に何かをするとしたら、どんなことができそうか? そんなことを考えてみると、意外な思いつきが出てくるかもしれませんよ。
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【 時の運と人の縁を極める日々の記録 】 渡邉 裕晃
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