いま日本の大学生の間で評判を呼んでいるビジネスインターン「海外ビジネス武者修行プログラム」。ベトナムの世界遺産ホイアンで、日本人学生を対象に行われる2週間のプログラムですが、2019年9月3日(火)にスタートした「2019年夏15ターム」が、2019年9月15日(日)で最終日を迎えました。
「武者修行」は、2週間という限られた滞在期間の中で、新規事業を立案して効果検証まで行うというプログラム。ビジネスを学ぶだけでなく、人間としての成長にも大きく寄与する内容になっています。
「これから参加してみようかな」とか、「どんなプログラムなんだろう?」と思っている学生さんもいると思います。そこで今回のブログでは、海外ビジネス「武者修行プログラム」、この2週間の活動について、振り返ってみたいと思います。
目次
武者修行「2019年夏15ターム」参加者は28名!
この「武者修行プログラム」。日本の大学生を対象とするプログラムですが、私の役割は、参加者たちのビジネス面での成長を促す、「ビジネス・ファシリテーター」です。
今回の「2019年夏15ターム」に参加したのは28人。朝から夜まで、全力でチャレンジした人たちは、アタマとカラダとココロとをフル動員して、本当によくやりぬいたと思います。
「ビジネス・ファシリテーター」として彼らの成長に寄り添うことができたことは、ただただ感無量です。2週間が本当にあっという間で「もう終わってしまった」というのが信じられません。
今まで、「2016夏」「2016年末1」「2017春1」「2017春5」「2017夏4」「2017夏10」「2017年末1」「2018年春3」「2018年春13」「2018年夏5」「2018年夏9」「2018年末1」「2019春7」「2019夏5」「2019夏8」「2019夏10」と、合計16回に渡って「ビジネス・ファシリテーター」として参加させていただきました。
17回目となる今回の参加者28名を加えると、合計で445人の学生さんと対峙させてもらったことに。本当に感慨深いです。
武者修行プログラムとは?
武者修行プログラムは、日本人大学生を対象とする2週間のビジネスインターン。大学生の間で評判を呼んでいるプログラムです。本プログラムの詳細はこちらをどうぞ。
「2019年夏15ターム」の担当店舗は?
この「武者修行プログラム」は、2週間で新規事業を立ち上げるというプログラムですが、実際の店舗を用いて行うことになります。今回のタームの舞台となったのは、英語学校「Green Star MLB」と、エコショップ「Green Being」という2つの店舗です。
英語学校「Green Star MLB」
設立して3年超と新しい英語学校ではあるものの、生徒数はすでに360人を突破。ネイティブスピーカー講師が6人、現地ベトナム講師は8人。子供向けの英語教室で定評があり、一部幼稚園への出張授業も。また中学生や高校生向けの授業もあり、大人向けとしてはホテルでのホスピタリティー・イングリッシュの出張講座も展開しています。
■1号館
■2号館
エコショップ「Green Being」
2019年夏にオープンした新店舗。エコを意識したショップとして、洗剤、シャンプー、石鹸、歯ブラシ、ストロー、スプーン、弁当箱、エコボトルなど、様々なエコ商品を展開。外国人観光客をターゲットとするB2Cマーケットだけでなく、現地にあるレストランやホテルなど、B2Bマーケットにも照準を当てているのが特徴です。
それぞれの店舗を舞台にして、英語学校では「サービス・インプルーブメント」、「インサイドマーケティング」、「アウトサイドプロモーション」2チームの合計4チームが。そしてエコショップでは「インサイド&アウトサイドプロモーションチーム」4チームが。合計8つのチームで新規事業を立ち上げることになります。
「2019年夏15ターム」の優勝ビジネス企画は?
第15タームの担当店舗はエコショップ「Green Being」と英語学校「MLB」での企画立案。
エコショップ「Green Being」では、いかにしてエコ商品を普及させていくかという観点から。また英語学校「MLB」では、いかにして生徒を増やすかという観点から。8つのチームがそれぞれに格闘を繰り広げていきました。
「2019年夏15ターム」優勝は「イングリッシュネームの導入」!!
そんな中で生み出された8チームの企画。優勝したのはチーム「KANGOAL」で、英語学校の生徒を対象に「イングリッシュネーム」を導入するという企画です。
「イングリッシュネーム」は、英語圏に属さない生徒たちに英語圏風の名前をつけるというもの。実生活の中では、「英語圏の人たちから簡単に名前を覚えてもらえる」というメリットがあります。
今回優勝したチーム「KANGOAL」は、これを全校生徒に導入するというプランを打ち立てました。授業を見学している中、チームメンバーはあることに気づいたといいます。それはネイティブの先生がベトナムの子どもたちの名前で出席をとる時、とても呼びにくそうにしているという現状でした。
また、ベトナムの子どもたちには同じ名前の子供も多く、出席をとるなかで同名の子どもたちを区別するにも時間がかかっていることを発見。(1)名前の呼びにくさの改善、(2)出席をとる際の時間ロスの削減、(3)名前を呼びやすくすることで生徒と先生の関係性が改善、(4)英語の名前を名乗ることで、授業における意識の切り替えが実現できる・・・等の効果を生み出すことに成功しました。
検証の結果、(1)(2)(3)について明らかな改善が見られました。(4)については、もうしばらくの経過観察が必要なものの、そうした傾向が出ることが予想されるという点までが最終発表で展開されました。先生やスタッフなどの賛同が得られただけでなく、「ぜひ導入したい」「これはいいアイディアだ」「やってみて効果を実感した」等の声が集まったこともあり、見事に「採用」となりました。
「2019年夏15ターム」ビジネス最終発表の総評
ビジネス・ファシリテーターを担当させていただくのは今回で17回目。この「最終発表」は2週間の格闘の集大成とも言えるもので、いつも本当に感動させられるイベントです。「2019年夏15ターム」は合計8つのチームがあり、それぞれの最終発表をじっくりと聞かせてもらいました。というわけで私なりの総評を。
最近、私が大学生と話していて「特徴的だな・・・」と感じるのが「効率」や「正解」、「近道」を気にしている人が多いということ。「遠回りは無駄」「世の中には正解と不正解がある」「正解は、それを知っている人から教えてもらうもの」という傾向を感じるのです。(実際の世の中は、そうでもないのに)
そんな中、今回の15タームで優勝をつかみとったチームの特徴は「地道」ということでした。とにかく現場を実直に見つめ、学校の先生も生徒も喜べるような道は無いかを探し続ける毎日。ちょっとしたヒントをつかみだしては、少しでも喜びに変えることができないかを模索・・・。
それこそ本当に地道な作業だったはずで、「こんなに小さなことをやっていて、意味があるのか」とか「企画が小さいから、新規事業とは言えないのではないか」とか、おそらく逡巡するところもあったのではないかなと。しかも目の前の利益に直結するとも限らない企画ゆえ、悩ましい時期もあったはず。
自分のためよりも、まずは人のためを思い、それを地道に実直に積み重ね続けることの大事さを、改めて教えてくれた気がします。
企画が採用になったチームも、また不採用になったチームも、単に「うまくいった」「うまくいかなかった」ではなく、ここから何を学び取ろうとするかというスタンスこそが、未来への糧につながるはず。ぜひここから様々な学びを持ち帰ってもらいたいな・・・。
今回の「2018年夏15ターム」2週間全体の感想
武者修行プログラムは、2週間のプログラム。基本的なプログラムは用意されていますが、どのような内容をどのような手順で提供していくか、また引き出していくかという点は、ファシリテーターたちの判断に任されています。
参加者たちの状況を見ながら、どのようにしたら学びが最大化できるか。今回の「2019年夏15ターム」では、チームビルディング・ファシリテーターのNaoさんとまさみん、そしてコーディネーターのしおりんとともに、4人体制で真剣に格闘してきました。
今回のタームのメンバーの全体的な特徴として顕著だったのは、とにかく「自信がない」「不安だ」「どうしていいか、わからない」「好きなこと、興味のあることが見つからない」という傾向でした。
28人のメンバーそれぞれが、それぞれに特有の魅力をもっているのに、どうしてそうなるんだろう?というのが、ずっと疑問でした。
でも最後の最後でわかったのは・・・、周りからたくさんの愛情をかけられているのに、それを受け取れていないからなんだろうなと。取りに行きさえすれば、たくさんの愛情を実感できるはずなのに。
自信をもってしかるべき素敵なキャラクターの28人。愛情を注がれているはずの28人。でも、愛情を受け取らなければ、そして受け取りに行かなければ、「愛って何?」「好きって何?」「興味って何?」となるのも無理はないのかも。というのが僕なりの最後の結論でした。
あっという間の2週間。アタマもココロもフル動員して、それぞれがそれぞれの課題に立ち向かった格闘の日々。
本当に素敵な28人で、みんなの支え合いや、友情・愛情を、最後はきっと感じあえたはず。それをどんどん広げていってほしいなと願うばかりです。
私たちファシリテーター陣の努力がどれほどの実を結んだのかは参加者の皆さんからの評価に委ねることになりますが、とにもかくにも、「次につながる」2週間になっていればなと願っています。
あっと言う間の2週間。やりきった人はやりきった人なりの感慨を。そして、やりきれなかった人は「もっとこうすればよかったのかもしれない」という後悔を。ぜひとも次への学びへと昇華させることまでできていてくれたらなと。
私自身、28人の参加者たち全員からも、たくさんのことを学ばせてもらいました。みんな、本当にありがとう。私も今後さらなる精進をしていきます。
武者修行「2019年夏15ターム」参加者28名への個別メッセージ
武者修行プログラムは2週間があっという間に過ぎ去ります。あらためてじっくりと彼らのことを思い出し、「今だったら、それぞれのメンバーに向けて、こんなことを伝えたいな・・・」という私なりの思いをまとめてみました。参加メンバー、28人へのメッセージです。
チーム「KANGOAL」イングリッシュネームの導入
英語学校「Green Star MLB」で、「サービス・インプルーブメント」を担ったのが、チーム「KANGOAL」。この4人が最終的に提案した企画は「イングリッシュネームの導入」でした。今回のタームでの「優勝」チームです。
チームメンバーである、いけりさ、みたらし、シュウヘイ、だぁちゃんという4名へのメッセージは次の通り!
■みたらし:みたらしは本当に格闘を続けてきたよね・・・。その真摯な格闘ぶりは、日々の様子を見ていても伝わってくるし、みたらしが書き続けてきた「振り返りシート」を見ても、毎日を本当に真剣に格闘してきたんだろうなということがすごく強く伝わってきて。追い詰められたり、焦りまくっていたり、ことの大きさを実感したり、心の底から本気になっている人でしか綴ることのできない言葉の数々。言葉には魂が宿っているんだな・・・という当たり前のことを、みたらしの「振り返りシート」は教えてくれているなと。「自分であること」や、「本気になること」のパワーを実感できたはず。今よりもっと良い社会、もっといい自分を追求し続けたいというみたらしにとって、今の自分が無力で、社会に何も貢献できていないという現状は、ぜひとも打ち破りたい課題だったかもしれない。より良い世界にしてから死にたいとまで言う想いは、みたらしがもつ素直な叫びだったのかもしれない。「だって、やりたいことをやりとげなかったら、意味ないじゃないですか」って声すら聞こえてくる。「失敗をおそれないでチャレンジしないと成長の邪魔になる」「限界の一歩先に挑戦したい」というストイックなまでの想いは、まさに初日の自己紹介の時に宣言していた「武者修行を通じて殻を破りたい」との真剣なまでの心の叫びにつながっていたのだと思う。それが日々の活動に現れていた。やりとげないと気がすまない性分があるんだろうね・・・。ビジネス企画の点について言えば、なかなかチームとして動き出せない中にあって、何とか進めていかなくてはという焦り。だぁちゃんと一緒になって動かすものの、でも本当はチームで一体となって進めないといけないのにという逡巡。その後、チームで一体となっていくものの、いざ企画そのものに注目してみると本当に効果が出せるのかどうか、本当に価値のある企画なのか、生徒だけでなく先生たちも喜ぶようなものになっているか・・・。思い悩む時期もあったはず。そんな中でも現場を信じ、子どもたちを信じ、メンバーを信じた。そしてカインにアポをとって伝えるというアクション。こうした一連の動きを見ていると、どれ一つとして無駄な試行錯誤は無くて。きっとこれらのどれもが意味のあるチャレンジになっていて、すべてをきちんと積み重ねてきたからこそ、最後のダッシュができたんじゃないかと思う。まさに、「本気になること」や「自分であること」の挑戦であり、社会に貢献するための無力感を打破してくれるだけの2週間になったのではないかと。あれだけの試行錯誤は二度としたくないと感じるかもしれない。けれど、ここで何らかのことをつかめたはずのみたらしであれば、「なんか次は、もっとうまくできそうな確信があるんですよ」って微笑みながら話しているような姿がイメージできる。みたらしは積極的にBCに参加して、タームに与えた影響も大きかったんじゃないかな。改めて優勝おめでとう!
■シュウヘイ:シュウヘイは、前半と後半とで全くの別人!(笑)になっているのが今でも信じられなくて。当初はなかなか動きが見られなかった。ずっと考えすぎて、それこそ詰まっていた様子ですらあった。止まっていたよね・・・。チームでの話し合いを見ていても、なぜか沈黙をしたままの時も見受けられて。そんなシュウヘイが後半になってから激変。何がきっかけだたかはわからないけれど、活動の様子に不思議な「熱中感」があった。そこからはホントに速かったなぁと。MLBのマネージャーとの対話をあきらめず、時にはあまりに話し込んでしまったあまり、終礼に遅刻するほどだったことも、今では分岐点を彩るエピソードとして思い出深い体験になったんじゃないかと思う。今のままで自分は大丈夫なのだろうか・・・、とか、自分がなるべき理想像がしっかりしていないとダメなんじゃないか・・・とか、自分は周りからどう見られているんだろうか・・・とか。前半で抱いていた想いが消え去った瞬間と、ほぼタイミングは近いはず。そこにどんな契機があったのかはわからない。けれど、MLBの授業に熱中している子どもたちをじっくりと見ていて、子どもたちが授業に熱中して楽しんでいる姿・・・、熱中しているからこそ、だんだんと英語の能力が伸び、話す力もついてくる・・・。そんな姿を見ていると、「自分の英語力は客観的にみてどうだろう?」とか「自分は英語力を伸ばすことで、どんな自分になるべきだろうか?」なんて考えている子供はいないことに気づいたはず。そして、考えることも大事だけれど、考える前に、まずはやってみるということもまた大事なことだと気づいて。もともとシュウヘイはじっくりと考えるタイプだし、自分の中で納得できてこそ動きやすくなる性質があるんだと思う。だからこそ、今まで停滞していたシュウヘイであっても、きっと毎日の活動の中で、動くことの意味がだんだんとわかってきたんじゃないかな・・・と想像する。シュウヘイは途中から表情も激変した。行動が変わっただけでなく、なぜか表情もやわらかくなって笑顔も増えて。チームの話し合いでも、ターム全体の話し合いでも発言量が増えていった。最終日なんかはホントに別人で、わざわざ追加の面談を申し込んでくるだけでなく「海でやるならいいよ」との無謀な申し出にも「行きます!」との即答は、ホントに信じられない。海までの往復は大変なのに、それでも「行きます!」と即アクションできるフットワークの軽さは、今後のシュウヘイの武器にすらなると確信する。海での個人面談が実現したのは僕の中で第一号! 本当にありがとう!(ただ、どう見られているかを気にする段階は、もう卒業してもいいと思うよー!) そしてスポーツビジネスの世界はこれからの分野。おすすめした本も参考に、ぜひ果敢に知り合いまくってほしい!ぜひ「日本のサッカーを強くする」コミュニティをやってみて! ロンドンのアーセナルというサッカーチーム、ぜひ訪問してスタッフや選手の知人をつくるチャレンジをしてみて!(おすすめした本を読んだら、その意味がわかるはず)
■だぁちゃん:だぁちゃんはホントによく頑張ったよな・・・というのが僕の印象。だぁちゃんは普通の人が必死になってやらなきゃいけないことを、ひょうひょうとこなせてしまうんだよね(少なくとも僕にはそう見えていた)。チームの活動を見てみてもそうだった。最初の数日間は辛い局面もあったと思う。どうしてチームでまとまらないのか、「なんで参加してくれないの?」とか、もっと言えば「ホント、何しに来たの?」とすら感じたこともあるんじゃないかな(僕の見立てが間違っているかもしれないけれど)。でもそんな中にあっても、なんとか前に進めようとして、内面では焦りや辛いところがあっても外にはあまり現れなくて。それはだぁちゃんが兼ね備えている勤勉な性格と、実は心の底では挑戦家でもあるという性格が、すっごくよくあらわれている数日間だったなぁと感じています。この勤勉で、かつ挑戦家でもあるという性格は、だぁちゃんの武器だよね。両方をもっているからこそ、現実や将来に不安になるよりも、逆に、予見できない未来にワクワクすることができるんだと思う。ワクワクし続けるためには自分も変化し続けないといけなくて、だからこそ辛い局面にあっても果敢にチャレンジできるんだろうなと。そんな器用なだぁちゃんだからこそ、僕が大きな期待を込めて伝えたいことは、今までに書いてきたこととちょっと矛盾する言い方かもしれないけれど、もっと自分の人生を生きてほしいなということ・・・かな。だぁちゃんは常にワクワクする人生を目指して、果敢に挑戦できるチカラをもっている。ちょっとやそっとの壁ではへこたれない強さももっている。だからこそ、もっと大きなスケールを目指してほしいし、だぁちゃんならそこまでのチャレンジができるはず。今の姿勢がよくないと言っているのではなくて、だぁちゃんは、もっともっと大きなチャレンジができるはずだよ。もし自分で足かせをはめているところがあれば、あるいは、自分の知らないうちに囲いをつくってしまっているのであれば、それを取っ払ってみよう。無理かもしれないアイディアをポンポンと出すチカラはすでにもっている。でも、それをさらにさらに上回るスケールを目指してみてほしいなと。新しいことに出会ったり、新しい価値観に出会ったり、新しい何かにふれた時、それを素直に吸収して、自分なりに発見を抽出して学びの材料に転化し、それをきちんと次の自分へと活かすことができるのがだぁちゃんの長所でもあるよね。吸収の意欲が強くて、しかもすごいのは「理解する」だけでなく、ちゃんと「感じる」ということもできてしまって。だからこそ、そんな自分を大事にしてほしいなと。他の誰でもない「自分の人生」を生きてみよう。フルに発揮させれば、良い意味でクレイジーでワクワクするようなライフスタイルが歩めるのに、出し惜しみしちゃってる気がするな・・・。そして、新しい自分を常に新発見し続ける人生を歩んでみてほしい。応援しています!
チーム「shibainu」1号館での表彰制度と掲示・内装の改善
英語学校「Green Star MLB」で、「インサイド・マーケティング」を担ったのが、チーム「shibainu」。この3人が最終的に提案した企画は「1号館での表彰制度と掲示・内装の改善」でした。
チームメンバーである、はるな、かずや、レオという3名へのメッセージは次の通り!
■かずや:つる舞う形の群馬県だねぇ(笑) かずやは「全力」とか「必死」を追い求めた2週間だったかな・・・。スポーツの世界では実感しやすいけれど、スポーツ以外の世界での「全力」や「必死」は何だろう? って。武者修行の宣伝映像に出てくるような、何かの活動で泣いている人たちが羨ましいと。でも僕が今回撮った映像の中では、かずやの餃子ジャンケンの姿が、最も「全力」を表していたよー! つまりは熱中だよね。それによってどんな価値が生まれるか、どんな意味があるのか、そんなことはどうでも良くて、ただただ目の前のことに夢中になれること。中学生時代のクラス分けテストの時の記憶もあると思う。全力とか必死になる経験はしてきているんだから、いろいろなことに、どんどんのめり込んでみてほしいな・・・。やりたいことをやりたいけれど、お金がついてこないかもしれない。でも、確実にお金がついてくることは、やりたいことというよりも、やらなきゃいけないこと。せっかく就活までの残り時間があるんだから、どんどん現場に触れたり、人に触れ合ったみてほしい。映画やテレビならエキストラは簡単にできる(僕も経験した)。脈をたどれば、意外と簡単に業界人につながれる(僕もつながれた)。そこにアタマと心を浸してしまおう。オーストラリアに行こう。サーフィンして暮らしている人にたくさん会ってみよう(意外といるから)。ワクワクすることに没入してみよう。youtubeやっちゃおう。コミュニティに入り込もう。サプライズをビジネスを通じてやってみよう。サプライズを人生を通じてやってみよう。多くの人に影響を与えることは素敵な行為だよね。今できることは、どんどんやってみよう。実践している憧れの人がいたら、どんどん近づいてみよう。できることって意外とたくさんあるもので、やってみると次の世界が見えてくるけれど、やってみないと見えないままなんだよね。「テレビは見るものじゃなくて出るものだ」って業界人は言う。「本は読むものじゃなくて書くものだ」って著者は言う。「youtubeは見るものじゃなくて作るものだ」ってyoutuberたちは言っている。「武者修行は、宣伝映像を見るものじゃなくて参加するものだ」って、わかるでしょう?とにかく、今の時点でワクワクすることに、どんどんハマってみてほしいなぁ。そういえば「上毛かるた」の競技では「本読み」に対する心の準備として、最初に「つる舞う形の群馬県」という「空読み」があるけれど、この句には「夢と希望を持って鶴のように羽ばたいてほしい」という思いが込められているんだって。これが上毛かるたの全てのスタートなんだよね。とにかく自分の夢や自分の希望、自分のワクワクに対して忠実になって、ただそれだけに没入する1年間があってもいいんじゃないかな・・・と思う。没入する勇気、かな。誰かの決めた基準に従って小さく縮こまるのではなく、大きく羽ばたいてみて!滝行での経験は、ぜひオーストラリアで活かしてみよう。数ヶ月以内に!
■レオ:レオに特徴的なのは、初日の自己紹介の時に言っていた「自分らしく生きる」ということなんだろうな・・・というのが、この2週間を総括してみた時の印象かな。チームのために頑張ろうという声もあるけれど、実際のところは意味がよくわからなくて。本音を伝えるべきだという観点から、本音を伝えてみることはしたものの、そこにはちょっとした違和感もあって。本気ってそもそも何だろう? ってずっと考えてみたりもして。人に無関心でいることはダメなのかな・・・と思ったりもして。必ずしもみんなとつながりきれないような思いがあって、けれどもその世界をわかってみたいという気持ちもあって。そうしたレオの姿勢はとても真摯なもので、それこそ自分に対してとても誠実な態度だよね。まさに「自分らしく生きる」ことを求め、そのためのヒントを探し続け、そんな自分に自信をもちたいというレオの想いは、誰かが定めた幸せではなく、自分にあった幸せを求めたいという強い願いからくるものなのだと思う。人が定めた幸せ像に合わせようとする人がいる一方で、自分ならではの幸せを追求しようという姿勢は本当に大事なものだよね。それは、レオの中に「高校時代までは言われるがままに過ごしてきた」という思いがあって、その反動から、大学からは一人暮らしをしたり、国際寮に入って海外の学生たちと触れ合うようにしたり、イギリスへの1ヶ月の短期留学、イタリアでの10日間の一人旅・・・など、本当の意味で世界を広げたい、自分にあったライフスタイルを希求したいという思いなんだろうなと。そんな中にあって、オーボエのコンクールに向けた活動での「本気」には熱量の高い人に囲まれた経験があったこと、タームの中でも熱量の高い人に大きな刺激を受けていること、そこから「相手のために本気になることが自分の幸せにつながっているんだな」という気づきまでを、まさに自分自身でつかみとれた点は、それこそレオがもっている真摯な姿勢ならではのことだったんじゃないかな。自分に正直に生きようとする姿勢、そのために様々な経験を通じて考えていこうとするスタンス。これは将来においてもレオの武器になっていくと思う。短い人生をワクワクしたものにするためにも、自分を知り、世界を知り、直感を信じて「今」を生きること、そんな自分のBeingを大切にしながら、それを常に磨き続けることを止めないことだね・・・。自分の意志をもたない人の人生は、他人の意志に組み込まれることになる。アタマとココロをフル回転させながら「今」を全力で生きることが将来の幸せにつながっていくという感覚は、とても大事だと思う。そして、人は好きなことや好きな人のためなら「本気にならなくちゃ!」と思わなくても、知らないうちに自然と本気になってしまうものなんじゃないかな・・・と僕は思う。自分の気持に忠実に。そして、コミュニケーションを諦めないことを大切にしていってほしい、他人に対しても、自分に対しても。「天空の秘境」とも呼ばれるベトナム北西部のサパ。標高1,600mにある高地山岳少数民族の村で、フランス統治時代の避暑地なんだってね。棚田の広がる景色の中でのトレッキング。また行ってみても良いかもしれないね!
チーム「こねくと」紹介制度とフリートライアルからの集客
英語学校「Green Star MLB」で、「アウトサイド・プロモーションA」を担ったのが、チーム「こねくと」。この4人が最終的に提案した企画は「紹介制度とフリートライアルからの集客」でした。
チームメンバーである、まお、ふみ、さつき、きょうすけという4名へのメッセージは次の通り!
■ふみ:大学でビジネスのプログラムを取っていて、教職課程でもチームビルディングを学んだことがあって。そんな中にあって、武者修行でのビジネスやチームに関する学びは、ふみにとってどんな景色に見えただろう? 武者修行は先輩から薦められて来たんだよね。常にワクワクできるような楽しい人生を送りたい。でも大学生活を送る中、そういう人が周りには少なくて。なりたい自分像が無い中で、それでもワクワクできるような、またクリエイティブな人生が送りたくて。そんなふみにとって、この2週間からどんな刺激を受けることができたのかな・・・というのがとても聞いてみたい。それは悪い意味ではなくて、僕自身の知的好奇心から思うこと。過去を振り返ってみれば、ふみはたくさんの人から刺激を受けて成長してきたはずだし、そんな人たちとの出会いから様々な考え方や価値観に出会うことができて。へぇ、こんな人もいるんだーとか、えっ、こんなやり方もありなの? っていう色々なスタイルがあるよね。そして、そういう刺激を通じて成長していくというのが、自分に適した成長のスタイルだと。そんなふうに自分なりの成長スタイルをきちんと確立できているふみにとって、個性あふれる27人がどう見えたのか、どんな刺激を受けたのか、ぜひ聞いてみたいなと。ふみは全体のタームの時には発言量が少なかったけれど、少人数の時にはいろいろな発言をしていたよね。ふみは「自分」というものがしっかりあって、何らかの刺激を受ける度に、自分なりに思うことや感じることが明確にあるんだよね。そしてそれは、時には「こんなこと、みんなの前で言ってもいいのかな・・・」って思うことも多いんだと思う(見立てが間違っていたら、ごめんなさい)。でも、もしそうだとしたら、それがふみの大事な個性だし、そんな個性あるふみを知りたいからこそ、みんなはふみの意見を求めてきたんだと思う(そういうスタンスの人がふみに多く集まってきたことは気づいていた? そしてふみ自身も、そういう人としゃべりやすかったよね?)。ふみとしゃべりたい、とか、ふみの話が聞いてみたいって。だからこそ「もっともっと聞いてみたいな・・・」と思うし、さらに言えば「もっともっと言っちゃってもいいんだよ」って伝えてみたいとも思う。もし「こういう内容は、プログラムの趣旨からして歓迎されない意見かも」ということであっても、それを出してみることで得られることはたくさんあるよ。もし保守的な人が周りに多いと感じていて、そうでないクリエイティブな人たちに囲まれたいと思うなら、僕のアドバイスはそれ。ふみが今を脱すること。いや、より正確に言えば、今のふみをちゃんと出すこと、かな。クリエイティブなふみが、そのクリエイティブさをちゃんと出すようにすれば、自然とクリエイティブな人が集まってくる。そしてそれは、きっと武者修行の2週間の中で気づけたことなんじゃないかと思う。もし「なりたい自分」が定まっていなくても、常にわくわくして生きていきたい!という思いがあるならば、そういう人との交流を重ねてみよう。そうすると、自然と出てくるはずだから。そのためにはどうすべき? それは今のふみを出していくこと。いわゆる「現実的」「保守的」な網の中ではなく、そこから脱して、今のふみを出してみよう!ワクワクした環境は、自らが作り出していくこともできるはずだよ!
■さつき:武者修行の中では、なぜかなかなか会うことが少ないのが上智大学メンバー。僕は大学院だけが上智だけど、実は小学生時代にも上智に通っていた過去があるので、武者修行の中で上智のメンバーを見つけると「おおっ」と思って、勝手に親近感を覚えていました。今回のタームは、さつきを含めて2人も上智生がいてびっくり。武者修行中では、なかなか話をする機会がなかったけれど、さつきはね・・・結論から言うと、いろいろなことに不安になったりしなくて大丈夫。今のままを全開にしてみてごらん。自然と周りが変わるから。さつきは、周りに笑顔をもたらしたい、そして周りを幸せにしたいっていう思いがあるよね? でも、さつきは元々そのチカラをもっている。それは僕が保証しよう。今の自分を、どんどん出せばいい。と言うと「えっ、もう出しているつもりなんですけど・・・」って言うと思うんだけど、「そう。それを続けてみて!」って僕は言いたい。もしかしから自信が無いと思うこともあると思う。達成感を得られたことがなくて・・・って言うかもしれない。であれば、今の自分をもっと出してみて。今まで以上に出してみるだけで、周りの笑顔が増えていることに気づくはず(しばらく実験してみたらわかると思う)。さつきは、物静かなところがあって、それこそ小動物のように周りをうかがうところがあるので目立ちにくいんだけど、実は意外とキーメンバーなんだよね。Day2から、企画のチャレンジを率先してチームメンバーに提案していた。たくさん試せたからこそ、いろいろなことがわかったり、わからないことがわかったり。結果として企画が前に進んだかどうかは別にして、でも、そこから得られた充実感はあったはず。他のメンバーにもそんな思いがあったんじゃないかな。でも中間発表を終えてからは、企画がなかなか進まなかった。Day7でも、企画について夕方になっても何も出ずに「もう、どうしよう・・・」と苦しんだ時があったと思う。あまりしっくりくるチャレンジが出来なくて。でも、MLB2にノリで行ってみたら、なぜかアイディアを思いつくことができて、なんとなくの企画のようなものが出来て。そこに何があったのかは僕にはわからないけれど、きっとチームにもたらしたさつきの功績は大きかったんだと思うよ(もしわからないのであれば、何がきっかけだったのか、チームメンバーと議論してみて)。さつきは内なる想いが本当に強くて、それは外に表れにくいんだけど、でも内側には確実にあって。Day10でのさつきの決意はホントにすごいな・・・と思っていて、「あとは自分が自走式エンジンが壊れるまでどれだけ回せるか勝負。今日は聞き込みで1.5倍目標よりききこめたけど、より高みを目指して頑張る」って、普通の人にはできない表現!「自走式エンジンが壊れるまで」って、実に美しい魂の叫びだなって思う。「そんなに深く考えていなくて、なんとなく、ただそう感じただけなんですけど・・・」って思うでしょう? でも普通はそんな表現はできないもの。だからね、いろいろなことに不安になったりしなくて大丈夫。今のままを全開にしてみてごらん。自信をもっていい。今のさつきを、どんどん出せばいいんだよ!
■きょうすけ:今まで43年間も飛行機に乗ってきた自分としては、迷うことなく「パイロットになりたい」と宣言できるきょうすけのような青年に出会うと、心の底から「頑張れーっ」と応援したくなる。パイロットは古い職業のようでいて、実はこれからの時代に活きる夢の仕事だと僕は思う。たとえば、イギリスのロンドンからオーストラリアのシドニーまでを4時間で結ぶ「宇宙飛行機」が2030年までに就航するという計画があるし、SpaceXを設立したイーロン・マスクは、ニューヨークから上海までを39分で結ぶ路線を計画中。今までとはスケールの違う世界になるし、そうした新しい時代のパラダイムに適合したパイロットが必要になってくるはず。また、僕の持論は「フットワークとネットワークは比例する」。人生で可能性を広げたいなら、オンライン時代であっても「移動」と「オフライン」の活用が決め手になると思う。きょうすけには、そんな次世代のパイロットを目指してほしいなと思う。単なる「現在のパイロット」だけに注目してほしくないなと。そしてその上できょうすけが素晴らしいなと思うのは、常に努力して高みを目指し、そのための行動をすることで成長し、皆のあこがれのような存在になりたいという思い。高校と大学のバレー部での格闘が活きているよね・・・。大学でのバレー部での格闘は、パイロットになることとはつながらないと言う人もいると思うけど、僕は明らかにつながっているものだと思う。だからこそ、バレー部のみんなに就活の重要性を伝えたいというきょうすけの想いは本当に素晴らしいものだと思う。夢と現実をつなげていくって、すごく大事だし、「かけあわせ」をちょっとだけ頑張っただけでも、夢と現実がつながったりもするんだよね。面談でも伝えた通り、すごい人がたくさんいると、ついひるんでしまうよね。でも、そんなすごい人たちにも、素朴で愛されるべきプライベートがあったり、笑ってしまうようような微笑ましい弱みや悩みもあったりして。そんな側面を知ったり、触れたり、受け入れられたりすると、その人との間にある「ハードル」は下がると思うんだ。そうすることで、「すごい!」と思えた人と、もっと近づいていける。たくさんのパイロットと友達になったらいい。プライベートジェットのオーナーと知り合いたかったら、頑張ったら不可能ではないよ。「現場」を見ることや、「人」と触れ合うことはとても大事で、僕も以前、羽田空港に駐機中のプライベートジェットに乗せてもらった時は、本当にすごい世界だ!と興奮したことを覚えている。そういう心からの「体験」って、人生を動かすと思うんだよね。きょうすけの、順応できるところや、楽しい、楽しめるという想いは大切な才能だと思う。だからどんどん志望先の仲間を増やしてほしいなと。きょうすけが武者の活動の中で、ベトナム人とのコミュニケーションを楽しむところ、ツアーガイドや、MLBのダンが、英語に熱心だけど海外にいけない、それをなんとかしたいという思いがわいたということ。そういう「原体験」を積めば積むほど、人生は大きな可能性につながっていくはず。ひるんでしまうような「すごい人」との仲間づくり、どんどんやってみよう!
チーム「MBY」イラストによるfacebookスタイルのポスターからの集客
英語学校「Green Star MLB」で、「アウトサイド・プロモーションB」を担ったのが、チーム「MBY」。この3人が最終的に提案した企画は「イラストによるfacebookスタイルのポスターからの集客」でした。
チームメンバーである、ゆいぴー、まり、ばっさーという3名へのメッセージは次の通り!
■まり:まりはホントに積極的だったよね・・・。自信がない、自信をつけたいーって言う割には、みんなを前にして積極的かつ頻繁に発言をしていた。そもそも初日の自己紹介で、他の誰よりも真っ先に発言したのもまりだったし。朝礼や終礼のBCでも、まりは頻繁に発言をしていて、タームの雰囲気や、朝終礼での話しやすい雰囲気作りに大いに貢献したと思う。まりの発言があったからこそ、それに続いて発言できた!という人は意外といるんじゃないかな。そんな中にあって、「あれー?」と思ってしまうくらいに不思議だったのが、チームでの活動に消極的だったこと。うまくいかないんじゃないか、とか、時間がかかるんじゃないか、とか、間に合わないんじゃないか、とか、無理なんじゃないか・・・とか。「ホントにできるんかなぁ・・・」って。朝礼や終礼での積極的なまりの姿がそこには無くて、僕自身も現場を見ていて「あれー?」と思って。MLBの前に送迎の親御さんたちがたくさん来て。他のチームの人たちが頑張ってアンケートをとっているのに、まりはなかなかアンケートが取れず。せっかく親御さんたちが来ているのに、もったいないなぁと思いつつ。でも、僕がそれを心配するまでもなく、きっとまり自身がそれをしっかりと自覚できていたんだろうなと思う。終盤になってから「私は、まだ成長できていない」っていうまりの焦りを感じることができたし、それはまりが前のめりに頑張ろうとしていたからこその想いだったんだろうなと思う。まりは成長意欲がホントに強くて、少しでも伸びたい、少しでも成長したい、少しでも前に行きたいって、その意欲は本当に強く感じることができた。でも不安もいっぱいあって。不安や心配が行動を止めることもあったよね。でも、きっとみんなそこからのスタートなんだよね。そこからスタートし、そこからチャレンジしてみるからこそ、怖くても得ることがあって。まりは、朝終礼で自然と何度も発言できるけど、それだけでも怖くて、勇気がないとできなくて、何日チャレンジしてもできないって人もいる。自然にみんなの前で発言できるまりが信じられないって人もいるんじゃないかな。でも、まりはできる。「みんなは●●できて、うらやましいなぁ」って思うこともあるかもしれない。でも、その逆もあるんだよ。「まりは●●ができて、うらやましいなぁ」って思う人もたくさんいたと思う。だから、たとえ自信がなくても、また失敗するかもしれないけれど、でも「まずはやってみる」こと。もし過去に、頑張らなくて後悔していることがあったとしたら、試しに短期集中で頑張ってみるのも「あり」だと思うよー! 朝礼や終礼のBCでも、まりは頻繁に発言をしていて、タームの雰囲気や、朝終礼での話しやすい雰囲気作りに大いに貢献したから、まりには「素養」はあるんだと思う。誰もが最初のチャレンジは怖くて、でもやってみることでつく自信もあるはず。率先して発言できるまりであれば、あとは早いと思うよ。焦らずに、少しずつ、努力を重ねてみよう。かかりかけの自走式エンジンが戻ってしまったとしたら、またすぐ誰かに連絡してみよう。一気にできなくたっていい。助けてもらいながら、少しずつ前に進んでいこう。
■ばっさー:最初に自己紹介で「日本に帰ってからも、努力できる人になりたい」と言っていたばっさー。この2週間から、どんな刺激を得ることができただろう? 武者修行の活動の中では、様々な格闘があったと思う。一生懸命に活動ができたこともあれば、疲労のために力が入れられなかったこともあるよね。どうしていいのかわからなくて、立ち止まってしまったこともあると思う。何事においてもストイックに努力できる自分でありたいという目標がありつつも、ついつい面倒なことは先延ばしにしてしまう癖が出てきたこともあるかもしれない。見立てが間違っていることを承知で言えば、もしかしたら「まぁ、いっか」と思ってしまったこともあったんじゃないかな。あと1日で終わりなんだから、まぁ、これでいいんじゃないかなって。もしそうだとしたら、最後の最後のゆいぴーの問題提起に対して、自分が素直に感じたことを大切にしてほしいなと思う。自分のできなかったことをできるようにし、自分にとっての「当たり前」の基準を上げる契機とするのか、あるいは、困難な状況の中で思いやってほしいと感じたのか。これは正解のない問題で、あえて言えば、いずれも正解。同じ出来事でも、それをどう自分に活かしていくかは自分次第。僕自身は、あれはチーム全体として大きな学びの機会となる材料になったと思う。最後まで付き添うことができなかったんだけど、ばっさーが、次なる学びの機会として昇華してくれていたら嬉しいなと思う。ヒントを出すと、相手を責める時に、その氷山の下には相手に対する願いと期待、もっと言えば愛があることもあるということ。日常でもそうだけど、周りの反応を外見だけでとらえるだけでなく、その奥底にあるものを感じ取ってあげるということもまた、仲間に対する思いやりと愛情の一つなのかもしれない・・・ちょっと抽象的になってしまったかな。僕がばっさーを見ていて印象的だったのは2つあって、まず、何よりも振り返りシートをいっぱい書き連ねていたこと。ホントによく書いていた。上位トップ3に入るね。毎日の活動の中から、たくさんのことを感じて、たくさんのことを考えて、少しでも自分のために活かしていこうとしていた様子がよくわかる。そしてもう一つのことは、タームの発言でも、個人の発言でも、みんなの発言を聞いていると「ばっさーが・・・」とか「つばさが・・・」という発言が意外と多かったこと。ばっさーは全体での発言こそ少なかったし、チームの中でも活発に発言する方ではなかったけれど(少なくとも僕にはそう見えた)、朝礼や終礼以外の時間、チーム以外の時間でも、タームの仲間とたくさんの話し合いをしていて、いろいろな影響を与える存在感があったんだろうなって。きっとばっさーには内なる思いがたくさんあって、でも、つい周りを気にしてしまう自分があって。人見知りを克服しようとして、少しずつ対話の輪を広げたり深めたりという努力をしていたんだろうなって思う。好奇心を自分に対してだけでなく、相手にも向けることに気づくこと。逃げないことがキーワード。足し算のチームから、掛け算のチームへ。ばっさーが感じて学んだことはたくさんあるよね。ぜひどんどん発信してみて!
チーム「くわどA」エコバッグの開発と販売
エコフレンドリーショップ「Green Being」で、「インサイド&アウトサイトプロモーションA」を担ったのが、チーム「くわどA」。この4人が最終的に提案した企画は「エコバッグの開発と販売」でした。
チームメンバーである、まい、くまゆ、あんず、おばばという4名へのメッセージは次の通り!
■くまゆ:くまゆにとって武者修行の2週間はどうだったんだろう? 面談をさせてもらったんだけど、ちょっと中途半端に終ってしまったことが気がかりで。武者修行のスタートは、もしかしたら波乱のスタートだったかもしれない。渡航前のビジネス企画の作成にあたっても、なかなかメンバーと連絡がとれなかったり、十分な話し合いができなかったり。そんな中でも、なんとかチームの企画をつくりあげて。でも十分な話し合いではなかったからホイアンに来てからもすぐに試すことにはならなくて。メンバーとの話し合いがうまくいかないジレンマもあったかもしれない。でも「日本で考えてきた企画を試す」ということに、チームの中でも、ちゃんとこだわりを示していたのがくまゆだった。つい自分の考えに自信がなくなってしまい、言えないことがある。そんな自分を克服したいと願うくまゆにとって、出だしでそれが課題になったことは、くまゆにとっての武者修行の大きな第一関門だったかもしれない。くまゆは終始落ち着いているように見えて、すごく安定感がある。とっても饒舌ではあるんだけど、語りにくい場面では語らないところがあって、もしかしたら本心が見えにくいと思われることもあるかもしれない。地球の綺麗な自然環境を守り、人が破壊してしまった自然を少しでも回復させること。環境安全に携わるお父さんからの影響は、とても素晴らしいものだと思う。僕自身は、それがくまゆが本当にやりたい世界なのかどうかは正直なところわからなかった。くまゆが本当に本心で相手と向き合える人になりたいと思っていて、「どんな状況でも結果を出せる力をつける」ということにこだわるのであれば、いかなる状況でも自分を出してみるということが、次へのステップに向けての大事な一歩になるかもしれないと思う。本心で相手と向き合えることで、相手もまた本心で向き合ってくれるものだから。くまゆの安定感はくまゆの武器だよね。一定の環境が整いさえすれば、ちゃんと自分の主張を的確に伝えることができる。でも逆に言えば、一定の環境が整わないと、自分の考えに自信がなくなってしまい、言えないことがある・・・というところがあるかもしれない。せっかく持っているくまゆの良さが、そこで消えてしまうのはもったいな・・・と思っていた。例えばDay8で、MLB前でのインタビューを思いついたのは大きなアイディア。そこで動いたメンバーもいたし、そこから得られたことは大きかったよね。くまゆは、どんどん自分を出していった方が良いと思う。だって、考えがちゃんとあるんだから。くまゆはね・・・、悩んでいる時間があったら、やりたいことをどんどんやることだなーって思う。環境を守りたいなら、そのためのアクションをすればいい! そしてその体験を語ろう。自分の体験を語ることには知識の準備や自信の準備は不要。体験したこと、見つけたことを、そのままどんどんアウトプットすればいい。くまゆならではの思いや、くまゆならではのメッセージは、きっと人を動かすはずだよ。そんな小さな積み重ねが、きっと「どんな状況でも結果を出せる力をつける」につながるんだと思う。くまゆをどんどん出してみよう!
■あんず:あんずは2週間の活動の中で、終盤になってから一気に変化したのがびっくりで。最後の数日間、終礼で和也さんが語る時、それに対してもっとも強く大きく、鋭い目線で真剣な表情で「うん、うん」って、深く何度もうなづいていたのがあんずだった。ちょっと前のあんずならば考えられないことで・・・。それこそ、残り数日間という短い期間の中で、最後の最後まですべてを吸収しつくそう!とするかの姿勢すら感じられた。最後の最後で、あんずは覚醒したんだなって思った。そもそもの話、あんずが武者修行に参加したきっかけは、大学で遊んでばかりいて、自分を変えたいという気持ちからだったと思う。「自分を変えたい」という想いは強かったよね。でも、なかなかできなかった。いつもの習性が出てしまい、それを断ち切ることはできなかった。周りが心配しても、それは変わらなかった。でも帰った方が良いかもしれないという検討の選択肢が出てきた時に、絶対に帰らない、最後まで闘うんだって決めたのもあんずだった。ついつい流されてしまうという自分と、主体性を持った人間に変わりたという自分とのせめぎあい。午前過ぎまで外で・・・という日もあったり。過去の習性がそのまま継続されてしまったり。周りもたくさんの人が心配をしたのだと思う。ネガティブはネガティブを広げるから、正直な話、そこから悪い影響を受けた人もいるんじゃないかな。振り返りシートだって、最初の1日しか書いていない。でも、途中からあんずは変わった。確実に変わり始めた。その分岐点がどこにあるのかは正直なところ、僕にもわからねい。けれども、ある日の夜、BCの場において、みんなの前で自分のことを語ったところから大きな変化が始まったんじゃないかと思う。正確には、その前かな。あんずの語りは本当にさらっとしていて、あまりにさらっとしていたから僕もびっくりしたけれど、あんずの中でふっきれたところがあるんだろうな・・・と思って、僕はとてもうれしくあんずの発言を受け止めていた。そして、みんなもまたさらっと受け止めてくれていたよね。さらっとしているものの、無視しているのではなくて、ちゃんとみんなが受容する凛とした雰囲気があって・・・。あの場は不思議な場だったけど、素敵な瞬間だったなと。あの雰囲気があったからこそ、あんずも語り続けることができたんじゃないかと思う。あんずは馬術に打ち込んでいるところもあって、そこには特有の厳しい環境があるよね。来年からは部活を引っ張っていかなくてはいけないという思いもある。そんな中にあるからこそ、あんずは、ある状況から次へのステップに行けたんだろうね・・・。責任というものから逃げることができず、自分を限界まで追い込む環境に身を置くからこそ可能なことがあるって。そこで始めて自分の限界を知ることができ、そうであってこそ自分の限界を乗り越えることが可能になるんじゃないかって。馬術部の厳しい環境と、武者に来る前に味わった厳しい結果と。おそらくそれらがあったからこそ、あんずは武者で変化を遂げることができたんじゃないかな・・・。これから馬術部を率いるにあたっては、そんな観点からも後輩たちと交流できると、より素敵な先輩になれそうだね。大いに期待しています!
■おばば:おばばは、すっごい変わったな・・・。実は初日の自己紹介。今まで400人以上の武者生を担当して、それだけの自己紹介を聞いてきたけれど、おばばの自己紹介はホントに「???・・・」で。聞いていて内容がすごく難しくて「えっ?えっ?えっー?」だった。でも最終日のおばばは全然違う。語弊があるかもしれないけれど、なんというか、ロボットが人間になったかの感覚・・・といったら怒られるかな。でも、それくらいに変わったな・・・って思う。おばばは、自分の人生を歩んで良いんだよ。薫月としての人生を歩き始めていい。自分の人生を歩むというと、自分勝手に聞こえるかもしれない。でも、本当におばばのことを思ってきた人であれば、おばばには、おばばならではの人生を歩んでほしいと願っているはず。みんなの分まで生きていこうとするのはすごく立派。でも、そんなみんなの願いは、自分たちが果たせなかった理想を、そのままおばばにやってもらうということではないと僕は思う。自分たちができなかったことも含めて、思い切り自分だけの人生を突き詰めてほしいって願っているんじゃないかな。だから、おばばには「自分」というものを見つめていってほしいし、自分の感情や、自分の意志がどんなものなのかを、時間をかけて追求してみてほしいな。そしてぜひ、どんどん発信してみてほしい。作家にならなくても発信できる。本を書かなくてもウェブ上で発信できる。武者修行の感想をfacebookでアップすることなんて、今でもできる。できるところから、少しずつ取り組む中で、きっと未来が見えてくるから。知らない世界を提供することは、実に素晴らしいこと。人と人とをつなぐことも、実に素晴らしいこと。知らないことは恐怖かもしれないけれど、知らないから逃げるのではなく、知らないからこそ知りたいと思えること。これって、とても大事なことだと思うんだよね。そうやって人と人とをつなげることができていく。もしそうした役割を少しでも担いたいということであれば、まずは「発信」を気軽に、かつ、どんどんやってみてほしい。発信するとね・・・、面白いことに、どんどん発見が来るんだよ。出せば成る。誰かを幸せにしたいと思って発信していると、誰かを幸せにする前に、まずは自分に幸せのタネがやってくるようになる。そこから新しい世界を知って、そこで「へぇー!」っていう世界に出会って、だからこそまた伝えたくなる・・・。たくさん発信知ている人を見ていると、「よくネタが続くな・・・」って思うかもしれないけれど、実はそういう原理が裏側で働いているんだよね・・・。そして、新しい世界を知ると、自分の感情が動く。自分の意志も影響を受ける。そんな中で、自分の感情を大切にし、自分の意志を大切にし、そこからアタマとココロをフル回転させる中で、きっと「もっと伝えたい!」「もっと知りたい!」ってことが、続々とでてくるんじゃないかな。自分の人生を歩むということの最初の一歩は、そこから始まるんだと思う。おばばは、自分の人生を歩んで良いんだよ。薫月としての人生を歩き始めていい。そのためには、まずは今できることから、少しずつやってみよう。大きなことじゃなくていい。小さなことでもいい。とにかく始めること。おばばの将来を楽しみにしています。
チーム「RAINY」木の板を活用した外装:店頭カタログの設置
エコフレンドリーショップ「Green Being」で、「インサイド&アウトサイトプロモーションB」を担ったのが、チーム「RAINY」。この3人が最終的に提案した企画は「木の板を活用した外装:店頭カタログの設置」でした。
チームメンバーである、うめちゃん、あや、なるちゃんという3名へのメッセージは次の通り!
■あや:あやは、この2週間の武者修行での格闘をどう受け止めているんだろう? 後半で「日本に帰りたくない」って言っていたけれど、実際に帰ってみてからのあやが、どんなふうに受け止めているのかを聞いてみたい気がする。そして今度どのように、この経験を活かしていけそうか、そして、武者修行から得た気づきをもって、日本での毎日がどんなふうに見えているのか、あやの心境を聞いてみたいな・・・と。あやにとっての武者修行は、すべてが新鮮だったかもしれない。人の意見を受け入れることが苦手で、でも自分のことは、人一倍に周りに受け入れてほしくて。一人でやればいいだけの話ではあるけれど、それでは自分は変わらない・・・。そんな中での武者修行だったと思う。自分の中で、いっぱいいっぱいになったこともあるよね。でも、もしかしたら、自分が変わるよりも他人を変えることに注力してみたこともあるかもしれない。他人を変えることがどれだけ難しいことで、それこそ自分を変えることの方が簡単だということを知っているにもかかわらず、そこに注力することは、もしかしたら「逃げ」だったかもしれない。でも、どうしようもない時には、それも「あり」だと思う。ただそれは、「ひとりでやればいいや」という発想と紙一重でもあったんじゃないかな。一方で、あやは自分の問題とも向き合ったと思う。少なくとも、今までにはないくらいに向き合ってみたと思う。そうしてみた時に得られた心の動きは、ぜひともじっくりと受け止めてみてほしい。自分が誰かに受け入れられるということは、あやがすでに理解している通り、決して勝ち負けの問題ではない。他人の意見を受け入れることは、自分の敗北を意味するものではないし、自分の意見が誰かに受け入れられることが勝利を意味するわけでもない。一人でやりとげることも大事だけど、チームでやりとげることの意味もある。今までのあやが、その持ち前の器用さから「一人でやればいいや」という発想になりがちだったのが、「みんなとやってみることも大事」という発想でチャレンジしてみた2週間。あやにとっては大きな格闘の日々だったんだろうなと思う。でもね、あやが「みんなに受け入れてほしい!!」と思う前から、きっとみんなはすでにあやを受け入れていたんじゃないかな・・・。そして、そこに飛び込んでみる勇気があっても良かったのかもしれない。なぜなら多くの人が、あやを迎え入れる準備をしていたと思うから。受け止めてほしいのか、受け止められるのが怖いのか。そこを見つめることで、自分が取り組むべきことは変わってくるかもしれない。そして、どんどん周りの助けを借りよう。自分の意見だけでなく、周りの意見に助けてもらおう。勝利や敗北ではなく、共創の意識を持ってみよう。だって仲間なんだから。仲間になれる人たちであればこそ、そんな意識を持ってみてほしいなと。武者修行は日本に行ってからがスタート。その下地になるのがホイアンでの2週間。これから始まる日本での武者修行に、大いに期待しています!
■なるちゃん:初日の自己紹介で「自信や、全力でやる経験がほしい」と言っていたよね。この2週間、なるちゃんはいろいろな格闘をしてきたと感じる。まず、なるちゃんは振り返りシートを全日書いた。全ての日で書き続けていたメンバーは、このタームの中ではなるちゃんが唯一のメンバー。毎日書き続けるだけでなく、いずれも長文になっているのがすごい。なるちゃんは毎日を本当に格闘をしてきたんだなぁって、シートを読むだけでもよくわかる。なるちゃんは説明会で武者卒業生のプレゼンを見る中で、自分自身の言語化能力を課題としてとらえたんだよね。ビジネスにアウトプットは不可欠だと。シートを毎日書き続けたのは、例えばそんな課題一つをとってみても全力でチャレンジした結果なんだろうなと僕は受け止めています。毎日、夜遅くまでホテルで議論をしたり、朝礼の活性化を企画したこともあったよね。積極的に人のためになることをすることができる点を長所ととらえ、人のためが自分のためにつながってくるんだという思い。これまた、なるちゃんとして「自分に何ができるんだろう?」を、知らずしらずのうちに突き詰めていたことの結果なんじゃないかな。「チームとは?」「ビジネスってなんだ?」って100回も唱えたって日があったけど、それもその姿勢の現れなんだろうな・・・。最終的に振り返ってみれば、2週間前には無い感情を、この2週間で感じとることができたという自覚。人見知りの程度がなくなってしまったという発見。すごいと思える人を前にすると意見が言えなくなってしまっていたのに、なぜか今となっては、相手がどんな反応をしてくるのかが確認したくて意見を言いたくなってしまっている自分。思い込みって怖いもので、でもそれを打ち破ることでわかりあえることは大きいんだなっていう発見・・・。日本に帰ってからやりたいことが大量に出てきてしまって、うずうずして、にやっ〜としているなるちゃんが想像できるなぁ。一つだけ残念だったのは、個人面談のこと。時間の都合から、なるちゃんとの面談が他のメンバーに変更になってしまったんだよね・・・。なるちゃんが武者修行に行くきっかけになったのが清水くんの存在だよね。なんであんなに激変しているのか、そして自信にあふれたプレゼン・・・。僕はホイアンで実際に清水くんに会っていて、一緒に御飯を食べる予定もあったんだけど時間がうまくあわなかったという経緯があって。彼もインドネシアとつながっているんだよね。しかも僕が住むマランにまで!! 大学、大学院在学中に、自分の大学の研究室で研究するだけでなく、海外の大学に研究室間交換留学等で派遣されたいという願い、ぜひ実現してほしい!最先端のモノづくりで東南アジアの発展に寄与したいというなるちゃんの想いはホントに素晴らしくて。それに近づくためには、現場に触れることと、それに関わる人とたくさんつながることが大事。研究室間交換留学等での派遣を待たず、なるちゃん自らでどんどんアジアの研究室まわりをしてみてほしい!連絡して訪問したら、どこでも歓迎されるはず!ぜひチャレンジを!
チーム「みどりの窓口」ショップカードやお客様カードを活用した営業活動
エコフレンドリーショップ「Green Being」で、「インサイド&アウトサイトプロモーションC」を担ったのが、チーム「みどりの窓口」。この4人が最終的に提案した企画は「ショップカードやお客様カードを活用した営業活動」でした。
チームメンバーである、まゆこ、りこ、じょな、けいごという4名へのメッセージは次の通り!
■りこ:りこの振り返りシートはDay9までがギッシリで。本当によく書き続けていたよね。Day10からは空白になるんだけど、僕はそれを悪いことだとは思っていなくて。ちょうどチームでの最後の格闘が始まったあたりだったんじゃないかな。現場での格闘に集中しているんだろうなぁと、どちらかというと好意的に見ていた。それは、りこが初日の自己紹介で「理論でなく実践を学びたい」と言っていた点ともつながる。僕が見るに、りこは割と考えが形式的というか、枠にはめて考えるのが好きなのかな・・・という印象を受けていた。フレームに当てはめて考えるということは悪いことではなく、思考を整理するのに役立つこともある。でも時にはそれが、思考の固定化や、発想のステレオタイプ化にもつながる場合があるんだよね。例えば、発言することは正義かどうか、多数決は正義なのか、本当にプロに従うべきなのか・・・という点は、とっても大事な視点ではあるけれど、一方で、やってみないとわからないという問題でもあるよね。りこが「理論でなく実践を学びたい」と言っていた点は、武者修行に参加する人がよく参加動機で並べるようなお題目としての言葉ではなく、きっとりこの正直な気持ちなんだろうなって思ってた。理論や思考に寄りがちな自分を、実践や行動に寄せていきたい気持ちがあるんだろうなと。発言することが正義かどうかはわからないけれど、まずは試しに発言してみよう、とか。多数決が正義かどうかはわからないけれど、まず多数決にしてみたらどんな反応が起きるか見てみようとか。そういう学び方もあるんだけど、その前に、まずは考えてしまうんだろうなと。だからチームビルディングにおいても、まずは自分から働きかけて試してみようというよりも、みんなの様子をうかがったり、みんなの考えていることが何かを過剰に考えてしまったり、あるいはそうした憶測をふまえた行動を自分がとることで、無難なチームビルディングを目的にしてしまったり・・・。そうすると何が起きるかというと、お客様より自分たちの成長が大事になってしまうんだよね。そこから脱するというのが、きっとりこが設定した大きな課題で、その格闘の成果の一つが振り返りシートにも現れたような気がしていた。りこは割と人に影響されやすいところがあって、それは何でも吸収できるという旺盛な意欲という点では良いことだけど、時にはブレてしまうことにもなる。りこのチャレンジが、最後の最後でどのようなかたちで実を結んだか、それをふまえて日本に帰ってからどんなアクションをしていくべきか。りこならきっと問題意識をきちんともつことができたのではないかな。AI時代には人間らしい人間力が必要だと考えるりこにとって、理論ではなく実践を。適当にやりすごすのではなく、ありえないくらいにハマること。自分の武器はどんどん使ってみること。多数の意見と少数の意見。プロの視点と素人の視点。あたりまえと思えることは本当にあたりまえなのか。特殊と思われていることは本当に特殊なのか・・・。いろいろなテーマがりこの中にはあるんだと思う。自分の思考や思考のスタイルを時にはぶちやぶってみること、自分の物差しを壊してみることも大切だよね。考えることも大事。行動も大事。どっちも大事。さぁ、今後も格闘を続けよう!
■じょな:じょなを見ていてびっくりしたのは、優れた内省力と分析力。なぜあれほどまでに理路整然と明快な組み立てができるのか、さらには簡潔にして要領を得た鋭いコメント。全体での発言を聞いていて、毎回じょなのコメントにはびっくりさせられていた。でも、僕の中で「なるほどな・・・」と感じたのが、それはじょなの鎧でもあったのかなって。だから鎧をとってみると、急に語りがボロボロボロ・・・って崩れてくるんだよね。それが顕著に出てくるのが「自分語り」の時だね。これは悪い意味で言っているのではなくて、あの瞬間のじょなを見ていると・・・、そのあまりの落差のためか「あぁ、じょなは本当にありのままを出しているんだな」ってことが伝わってきて。日頃見せない自分だから、自分にはその状態がわかっていて。そして、誰も知らないその状態の自分を知っているからこそ、その自分を分析した時に自己評価が低くなるんだよね。だって分析力がすごすぎるから。時々、周りから評価が高すぎるって気になることがあるでしょう? 鎧を着たじょなが評価されているからなんじゃないかな・・・って。「あれって、あたしじゃない」って。部分的にでも鎧がはずれてしまっていたりしたら、そんな自分が評価されるのは怖いよね。鎧のない私にプライドをもちたいよね。でも、冒頭で書いた通り、じょなの内省力と分析力、周りに対するコメントは、本当に類まれな才能とでも言うべきもの。じょなにとってのキーワードは、きっと「ありのまま」なんだろうな。そのあたりの覚悟とふっきれができたからこそ、Day7でのBCでの発言につながったんだろうね。それまで、一日の振り返りは「振り返りシート」ではなく、自分のノートに書き付けていたのに、その日以来、あえてシートにも書くようになって。きっと大きな発見なり自分なりの進展があったんだろうなって思う。ありのままを出し始めた瞬間だよね。ありのままを評価される覚悟ができたのか、ありのままで触れ合うことの意味を感じたのか、ありのままを受け入れてくれる人たちであることがわかったからなのか、そのあたりのじょなの心境はわからない。けれど、じょなが新しい人生を歩み始める瞬間が、まさにあの時だったのかもしれないなって思う。鎧を着ることで、嫌われたり傷つけられたりするのを避けるのではなく・・・、あえて自分をさらけだすことであとは相手に委ねるというかかわり方だね。みんなから遅ればせながら・・・かもしれないけれど、「じょーのについて」ってアンケートを飛ばしている自分、ちょっと前なら信じられないでしょう? 今後もやっていきたいって言っていたけれど、こういう積み重ね=日本に帰ってからの武者修行が、じょなの可能性をさらに開いていくんだろうな・・・(でもあえて確認しなくて、もう委ねてしまってもいいかもね)。少しずつオープンにすることで、得られることは意外と多いと思う。というか、すでに得ているものが多いからこそ、僕にもアンケートを送ってみようと考えたんだろうな・・・って想像する。他人に対してのプライドではなく、自分自身に対してのプライドをもてるように、ってことなんだろうな。実際のところ、自分をオープンにしなくても、その片鱗は相手に伝わっているということはよくあるもの。それをオープンにすることは、すでに漏れ伝わっていることを相手に丁寧に伝える作業。だから余計に信頼を感じてくれることも多かったりするように思う。たとえ傷つくようなことがあっても、それを一緒になって親身になって考えてくれる、そんな仲間にもなれるんじゃないかな。「目標が達成できなかったら傷つきそう」と初めから低めの目標を掲げるのではなく、本当に自分たちのチームが目指すものを高く掲げて、それこそ格好を気にせずに全力で泥臭く取り組むっていうじょなの目標があったよね。最終活動日の朝、朝礼が終わってからじょなが僕のところにきて「さっき宣言した今日の目標、今から変更してもいいですか?」って。どう書くのかなーって見ていたら、目標値を倍にしたよね!あれは、じょなの変革が如実に現れた瞬間だった。あまりに嬉しかったから、思わずタームの全体メッセージでも写真を送ってしまった(笑) あと念のため最後に。「ありのままのじょなは、ホントにすごいんだよ!」って、もう一度だけ言っておきたい!
■けいご:僕がけいごを見ていて最初に印象的だった出来事は、初日のフィールドワーク。駐輪場を案内して、そこから店舗に向かう時のこと。先頭を歩いていたけいごが僕に「ビールの瓶って、みんなどう回収しているんですかね?」と聞いてきた。「わからないから調べてみて」と言うと困ったような表情をして。また、みんながなかなか後ろから歩いてこないのにイライラしたのか「みんな、おっせーなぁ・・・」って言葉を吐いて。そうか、みんなに「早く行こうぜー!」って言わないんだなって。「けいごの武者修行の2週間は、きっとこんな感じのことがテーマになるんだろうな」っていうのが僕の正直な感想だった。実際に2週間が経過してみて、けいごにとっての学びが何であり、何がテーマになった2週間だったのかは僕にはわからない。けれども、けいごの将来を開くための材料が豊富に並んでいた2週間であったことは、少し離れたところから見ていた自分でもよくわかる。和也さんの言うように「何を持って帰るかは自分次第」で、持って帰れるものは持って帰って自分の身にしてほしいし、もし持って帰るだけの価値がなさそうなことがあったとしても、「価値がなさそう」と感じるのはもしかしたら「今の自分」だからであって、もしかしたら「将来成長した自分」の価値判断からすれば「価値のある素材」かもしれない・・・という点だけは、心のどこかでもっておくといいんじゃないかなって思う。また「みどりの窓口」は、いつもお店にいないので、アドバイスがしにくかったのが悔やまれる。ショップカードもお客様の声も営業手法についても、どの企画も過去に経験済みの事例があるので、それらの知見を入れたら、よりスケールの大きな企画にチャレンジできたんじゃないかなと思って。一人でもできるような企画であれば、ベトナム法人のスタッフやマネージャーがやればいいだけのこと。ベトナム法人のスタッフやマネージャーだけではできないような魅力的な企画は、やはり一人だけではできないものだよね。過去の事例も大切だし、他チームや他店舗との連携も大事だし、もっと言えば、ベトナム法人のスタッフやマネージャー、サポーターたちですら、自分たちのチームメンバーに引き入れるくらいの勢いがないと大きなものはつくれない。そういうところまで大きなチャレンジができるのが武者修行だし、実際にそんな事例も過去にはある。じっくり考え、しっかりとした企画を作ることのできるけいごだからこそ、ひとりではできない、そして日本にいるだけではできないようなチャレンジをしてみてほしかったな・・・。もちろん大勢でやればいいというわけでもない。チームであればいいというものでもない。中には一人で取り組んだ方が成果が出るケースもあるし、一人で取り組んだ方が良いものを生み出せるという人もいる。でも1人でやる場合は、普通の人の2倍以上はアウトプットをし続ける覚悟がないといけないって僕は思っている。とは言え、けいごにはけいごなりの学びがあったはずで、それを日本でどう活かしていくかはけいご次第だね。少しでも次につながる学びが見つかって、日本に帰ってからも実践してくれることを期待しています。
チーム「GoGoECO」Aryatara商品の仕入れと代理店販売の構築
エコフレンドリーショップ「Green Being」で、「インサイド&アウトサイトプロモーションD」を担ったのが、チーム「GoGoECO」。この3人が最終的に提案した企画は「Aryatara商品の仕入れと代理店販売の構築」でした。
チームメンバーである、ゆな、まゆ、ダイスケという3名へのメッセージは次の通り!
■まゆ:最終発表の緊張感の中で、かき消されてしまった感もあるんだけど、改めて9/14の誕生日おめでとう。まゆは武者修行が始まる前、日本にいる段階から、事前に企画の質問メッセージを熱心に送ってくれたことが印象的。質問の内容が、的確かつ理路整然として無駄がないものだった。このチームは初日からの加速が目立ったけれど、事前にもらったメッセージの質問内容だけからしても、「ここは初速が速そうだな・・・」と感じさせるだけのものがあったなぁ。メッセージで感じた通りの加速ぶりだった。方向性も間違っていないので、優勝候補かもしれないと思っていたのが正直なところ。チームメンバーの仲も良さそうで、チームで盛り上がっている現場を何度も見ることができた。でも、あれ?と思ったのは中間発表が終わってからのことかな。中間発表で明確に課題が提示されたにもかかわらず、その後の動きには「?」というところもあって。仲が良さそうなのに、なぜか企画が迷走している感もあって。そこにはチーム自身の課題もあったはずだけど、個人個人の課題もあったような気がする。そこに真摯に向き合って、最後の最後できちんと表明することができたのがまゆだったんじゃないかな・・・。仲が良いことは大切だけど、それが関係性の亀裂を恐れるがための馴れ合いでは意味がない。できないような気がする・・・でも、やってみないとわからないよね・・・という迷いのせめぎあい。いろいろな感情や考えがあったかもしれない。立ち止まって考えないといけないところなのに、でもなんとなく前に進んでいるような感じもあって、立ち止まる暇が無いような気もして。でもちゃんと考えないといけないような気もして・・・という迷いの中で数日が経過したのかもしれない(と僕には見えた)。チームの関係性が悪くて困っている・・・そんなチームがある一方で、自分たちは仲が良さそうに和気あいあいと動いている。それをあえて壊すようなことはしたくないし、そのための立ち止まりはしたくない。でも・・・って。武者修行を通じて得たいもの。まゆが初日の自己紹介で語ったのは「経験」「知識」、そして「打たれ強さを得たい」ということだった。まさにそこを試されたのが武者修行の終盤で、そこに最後でチャレンジできたところは立派。外へと自分の意見を発信することや、物事を多角的に見ることができる力、そして打たれ強さ。そうしたまゆの課題に、まとめて挑戦するかたちになったはずで、ここをやったかやらなかったかが、まゆの分岐点になったんじゃないかなと思う。外資企業だったり、海外で営業活動をするという場合、そうしたチャレンジがますます大事になってくると思う。そして今回の経験からたくさんのことを学ぶことができたと思う。日本に帰ってからも、そのチカラをぜひ磨き続けてほしいな・・・。打たれ強い、そして社会から必要とされるような女性への道は、自然と立ち現れてくるはず。期待しています!
■ダイスケ:ダイスケは最初から最後まで本当に貪欲に走り続けたよね・・・。それこそ自分の限界を超えた毎日を過ごしているんだろうなということが、日々の活動の様子を見ていて、すごくよく伝わってきた。それは「活動する」というだけでなく、「いかに学び取るか」という点においての貪欲さが群を抜いていたなと。何がすごいって、最終日の振り返りシートがすごい! シートから声が出てくるんじゃないかというくらいの勢いがあって。あれは文字が生きてるね。仲間と一緒になって遠くへ行くという豊かな人生。本気で目標に向かい、本気で行動し続けること。それは知識の問題なんかじゃなくて、やろうと思えば行ける道。みんなでチカラをあわせれば何だってできそうな気がしてくるよね。チャレンジを続ければ前に行ける。知識がなくても、自信がなくても、一歩踏み出すことはできるんだよね。2週間の活動の中では、大変な場面もたくさんあったと思う。「進んだ!やった!」と思えるような時もあれば、「あれれー」ということもあって。「なんかおかしいぞ」とか、もうどうしていいかわからなくて助けてもらうこともあったりして。体の疲れだけでなく、心の疲れもあったよね・・・。そんな繰り返しを重ねる中でも前へ進んでいこうと頑張る姿は、とっても印象的だった。負けていないし、逃げていないし、前へ進もうという意欲が強くて。『おもろいもの、熱中できるもの、愛』が突き動かす自分。そんな自分を今後も大事にしてほしいし、それを原動力にして、どこまでも走ってみてほしいな・・・。最後の日の面談は、うまく時間を合わせることができなくて残念だった・・・というか申し訳ない。でも言い訳?というか運命のいたずらのようなもので、あのタイミングでは僕は不要だったんじゃないかと感じて、またそう信じてもいる。ダイスケはすでに自分で走り始める状態になっていたはずだし、きっとあの時に僕との対話が無くても、「こんな対話内容になったかも」っていう想像だけでも十分なタイミングでもあったような気がして。そんなダイスケの、日本に帰ってからの新たな武者修行に、大いに期待しています。明らかに自走式エンジン、積んでいるからね。仲間と助け合いながら回し続けてほしい。そして仲間のエンジンが回り続けるようにサポートもしてほしい。仲間と助け合うことで、仲間と自分の人生を豊かにできる。人生はもっともっと充実させることができる。そのためにできることはたくさんある。やりたいことが多すぎて、でも何から手を付けたら良いのか困惑もして。「やべぇ、どうしようー」って、でもそれは、嬉しさ半分の困惑でいるかの様子が想像できる。でも、走り始めれば発見があるし、新たな仲間の出会いもあるし、そこからまた面白い展開も起きるし。立ち止まって考える勇気の大切さも学んだよね。あとは実践あるのみ!ぜひまた日本で会いましょう!
日本に帰ってからも武者修行を!!
ホイアンでの武者修行は終了しました。けれどもメンバーのみんなには、引き続き成長を続けてほしいなと願っています。そしてまた、武者修行で身につけたチカラは、自分の成長に役立てるだけでなく、ぜひ周りの人たちのためにも役立てて欲しいと。
日本に帰ってからも武者修行。日本に帰ってからが、真の武者修行のスタートです。ファシリテーター無しでの新たな武者修行をスタートさせてほしいなと。プログラム1日目とは様変わりしたメンバーたち。「自信をもって、がんばれ!」と言ってあげたいです。
そして最後に・・・、武者修行でベトナムに長期滞在しているために、遠くから待っていてくれた妻の香織、長女の理心、そして長男の豪太に改めての感謝。
家族の応援があってこその武者修行です。そして私自身、武者修行で学んだことが、家族にも還元できていることはとてもうれしいこと。今回新たに学ばせてもらったことは、家族の幸せのためにも活かしていければと思っています。
というわけで、皆さん、本当にありがとう。
【参考】いままで担当させていただいた武者修行プログラムの記録
【参考】武者修行プログラムの2週間の活動内容は?
なお「武者修行プログラム」の詳細はこちらです。
「プログラム内容」や「武者修行で得られること」、「参加者の声」なども掲載されています。
なお、2週間プログラムの内容について、それぞれの日にちごとの概要をブログで紹介したものは次の通り。2017年春第1タームの事例です。
1日目:「キックオフ」 2日目:各チームがビジネス企画の活動をする1日目 3日目:各チームがビジネス企画の活動をする2日目 4日目:英語による中間発表、そしてチーム面談 5日目:終日OFF 6日目:ビジネス企画の活動+個人面談 7日目:ビジネス企画の活動+個人面談(2日目) 8日目:ビジネス企画の活動+ビジネス面談 9日目:ビジネス企画の活動 10日目:効果測定(1日目) 11日目:効果測定(2日目) 12日目:最終発表 13日目:クロージング・セッション |