先月のことになりますが、第3回目となる「新宿区・男女共同参画推進会議」へ出席してきました。
と言っても、私は「男女共同参画」の専門家ではありません。新宿区では、「産業振興条例に関する懇談会」の委員も務めており、そうしたご縁があったのか、昨年、この「男女共同参画推進会議」についても、委員を拝命したのです。
これについては、以前のブログにも書きました。
ちなみに、「男女共同参画」には「ワークライフバランス」の問題もセットで取り上げられることが多いですね。
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前回の「第2回新宿区男女共同参画推進会議」が開催されたのは昨年9月のことでした。今回の会議は、約半年ぶりの開催です。
正直なところ、前回は場の雰囲気がつかめず、ただただ必死についていくばかりでした。毎回発言も求められるので、勉強すべきことも多いですが、なかなか刺激的な環境です。
今回の会議で用意された検討資料はこちら!
【写真:配布された資料の一式】
上記写真の右上の冊子は350ページ。その左隣の冊子は170ページもあります・・・。
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新宿区では、昨年秋に、男女共同参画に関する意識調査を行っています。その調査結果について、ローデータを含めて詳細にまとめられたのが今回の主な資料でした。
【写真:調査報告書より(グラフ資料)】
質問数は相当な数にのぼり、企業向けだけでなく、社員、そして住民にまでアンケートがとられたこともあり、だいぶ、分厚い資料になっています。
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今回は、出てきた資料を大雑把に把握していく程度で時間が過ぎ去りましたが、こうした質問と回答を見ていると、様々な課題が浮き彫りになってくるなぁというのが、実感です。
【写真:定性情報、自由記述回答も盛りだくさん・・・】
特に、こうした意識調査は質問の立て方も重要です。
例えば・・・、回答者が質問内容を完全理解しないままに間違った質問理解のもとで回答してしまっているという、そんな可能性すらもありうるわけです。
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「男性は外で働き、女性は家庭を守るべきだという考え方がありますが、あなたはこれについてどう思いますか?」
という、選択式の設問があったとして、
ある人は・・・、
「そういう考えを社会全体に押し付けるべきでない」と社会視点の回答をし、
またある人は・・・、
「社会視点はそうかも。でも私たちは夫婦で話し合って、その方がお互いに楽だという合意ができているからそういう考え方じゃないとイヤ」と、個人視点の回答をするケースも考えられます。
こうした視点のずれを、どう読み込むかという点も重要です。
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ちなみに、今回の議論の中では、やはり時節柄もあって、委員の皆様、今回の震災から気づかされたことも多かったようでした。
「男女共同参画」というのは、非常に広範囲に渡るテーマでもあるので、様々なことに話題が広がります。一にも二にも勉強ですね・・・。そして日常生活に根付く話題だからこそ、日常生活にあらゆるところに鋭敏でありたいものです。
委員を拝命したからには、出来る限りの貢献をしなくてはと、改めて痛感させられた一日でした。次回以降の議論が楽しみです。
【写真:男女共同参画の教育冊子「みんないきいき」(新宿区の小学校5年生向けの教材)】
【参考】新宿区男女共同参画推進会議に関するブログ記事
新宿区の男女共同参画推進会議に委員として参加させていただいた際のブログ記事をまとめました。こちらの記事も、ぜひどうぞ。