今回は、旧銀座アパートメント(奥野ビル)についてのお話。1932年(昭和7年)に建設された、銀座の昭和ヒトケタ建築ビルです。
「自宅と仕事場以外に、もうひとつの隠れ家があったら良いな・・・」なんてこと、思ったことはありますか?
自分だけの書斎?
考え事をする場所?
自己啓発のための部屋?
本当の仲間とだけでくつろぐ個人バー?
さぁ、ご紹介しましょう。
こちらが、銀座にある、隠れ家です。
部屋としては狭いですが、個人的な書斎として、本を読んだり、執筆をしたり、約700点の絵画コレクションの一部を展示したりしています。
良いでしょう?(笑)
銀座なので、友人が集うにも便利な場所です。
【写真:絵画のコレクションに囲まれた、隠れ家書斎】
【写真:ビルの全景。高級アパートとして建設されてから、なんと74年!!】
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といっても、私の隠れ家ではありません(笑)。
私が尊敬する山本さんという方の隠れ家なのです。うらやましいですよね・・・。
目次
奥野ビルに隠れ家を構えたのは、超行動派のスーパーサラリーマン!!
でも、大変な規模の大富豪というわけでもなく、趣味ばっかりで仕事をしない人というわけでもなく、大企業のサラリーマンとして昇進を重ねられた、とても優秀な方なのです。まさに、仕事も趣味も全力投球のアクティビスト。尊敬の対象です。
私は、「世の中は、行動したもの勝ち」といつも思うのですが、
山本さんは、そんな行動派のお一人。
サラリーマンとして、優秀な仕事実績を重ねながら、一方で、自分の時間を確保して、何冊もの本を出版し、個人としてメディアに出ていったり、これはという講師を招いて勉強会や異業種交流会をやったりという、すごいお方。
「仕事しかできない人にはなりたくない」と、27歳の時にスタートさせた勉強会。
その後、「私が社員たちをもっと活性化させねば」と奮起され、社員を対象にした勉強会も始められたそうですが、今では評判が評判を呼んで、参加者の半分以上が社外の方々なのだそうです。
(私が参加させていただいた時の講師は、なんとGMOの熊谷正寿社長でした!!)
そして、50歳を契機に、仕事以外の上記個人活動をストップして(勉強会は別の方に継承して)、サラリーマン兼業の「隠れ家」生活へ。
(厳密には、期間限定の公務員!!生活をされていますが長くなるので割愛)
また、20年以上に渡り、ご本人いわく「個人メセナ活動」として、画廊めぐりをして集めてきた絵画は、実に約700点超!!その一部コレクションの常設展示場も兼ねた書斎として、この銀座の隠れ家があるのです。
銀座の昭和ヒトケタ建築ビル「奥野ビル」の場所は?
そんな魅力があふれる銀座の「奥野ビル」の場所はこちら。
見て下さい、このレトロな感覚!
【写真:建物内部のエレベーター。古い!! 扉はなんと手動式!!】
ご自宅と勤務先との中間地点でなので仕事帰りに立ち寄るにも便利であることや、趣味の画廊めぐりに最適であることなどから、銀座を選ばれたそうです。
銀座「奥野ビル」の歴史と魅力
しかも、この建物、実に味があります。
昭和7年(1932年)に、高級アパートとして建設され、当時の名称は、「銀座アパートメント」。築70年以上の歴史あるビルです。
6階建て、地下1階。
各階に共同トイレがあり、地下にはなんと「共同浴室」があり、最上階には「談話室」「洗濯室」があります。
銀座という場所だけあって、歌手の事務所があったり、文化人、文士やダンサーなどが住んでいたりもしたそうです。
【写真:エレベーター左には注意書きが・・・】
【写真:近づいて見ると、なんとエレベーターの説明書!! しかも手書き調です!!】
ワンルームマンションのはしりでもあり、戦前から今でもずっと住んでいる!!なんて方もいるそうです。建物に入ると、中はすっかり戦前ムードです。銀座にこんなところがあるのかと、びっくりしました。
【写真:おそらく戦前からお住まいの方のお部屋。すでに美容室はたたんでご自宅にされているそう】
奥野ビルは、画廊とギャラリーが集う不思議空間!!
山本さんは、ここに隠れ家をつくり、こういう建物でこそ、小さな画廊が集まるべきだと考えられ、誘いに誘って、なんと今では、ほぼ画廊ばかりです。
なんでもやっちゃう山本さん、すごい。
静かな雰囲気で、穏やかな趣味人でありながら、ものすごい熱い行動派、実行派なのです。
(最近では、六本木ヒルズの学校で講師まで務められ・・・)
しかも、頑張って死に物狂いで、というのではなく、ひょうひょうと自然体でやりとげてしまうのが、私が見るに、山本さんのすごいところなのです。
隠れ家を持つ!! そして残り人生を謳歌しよう!
「隠れ家をもつなんて・・・」って、多くの人は思うでしょう。
でも、人生はやったもの勝ちです。
人生は短い。
でも、楽しいことは、意外とたくさん転がっている。
自分でどんどんつかまえていきましょう。
いろいろなことをやっていきましょう。
山本さんの「隠れ家」ライフは、建物の歴史も相まって、仕事に趣味に、人生をフルに謳歌することの楽しさを、私たちに伝えてくれているような気がします。
【写真:タイムスリップした感のある雰囲気でも、佐川急便のお兄さんは現代を走ります!!】
【参考】アートソムリエ山本冬彦さんに関するブログ記事
今回ご紹介した山本さんは、アートソムリエとしても有名です。山本冬彦さんについて書いたブログ記事をまとめました。こちらの記事もどうぞ。
2006年9月9日 渡邉 裕晃
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